「一帯一路」に関する初の国際会議が閉幕2017.5.16 巨額の融資が順調に回収できるとは、とても思えない

2017-05-16 | 国際/中国/アジア

2017.5.16 05:04更新
【産経抄】一帯一路は錬金術か 5月16日
  「最高の錬金術師」。13世紀の中国・元を訪れたマルコ・ポーロは、『東方見聞録』のなかで、初代皇帝フビライ・ハンをそう呼んでいる。欧州には存在しない紙幣が、中国ではすでに流通していた。
 ▼ただの紙切れが、あらゆる品物と交換できる。マルコは不思議で仕方なかったようだ。紙幣で金銀財宝をかき集める皇帝を、人工的に金を作り出す錬金術師になぞらえた。
 ▼中国が主導する経済圏構想「一帯一路」に関する初の国際会議がきのう閉幕した。「一帯」は、中国から中央アジアを通過して欧州へと続く「シルクロード経済ベルト」、「一路」は、南シナ海からインド洋をへて欧州に向かう「21世紀の海上シルクロード」を指す。
 ▼陸路で中国をめざし、海路でイタリアに戻ったマルコの行程とほぼ重なっている。提唱者である習近平国家主席は、沿線諸国に、総額約8600億元(約14兆1千億円)の融資・援助を行う方針を示した。インフラ投資を熱望する国の指導者の目には、習氏の姿は「最高の錬金術師」と映っていたかもしれない。
 ▼ただ、中国が今年もっとも重要なイベントとして位置づけてきた今回の会議は、初日に弾道ミサイルを発射した北朝鮮によって、けちがつけられた。沿線諸国への経済的支援を通じて、政治的な影響力を強めようとしているのではないか。そんな疑念を持つ国も少なくない。何より素人から見ても、巨額の融資が順調に回収できるとは、とても思えない。日本は協力に慎重な姿勢を続けるのが、正解である。
 ▼マルコはフビライを「有史以来最高の君主」と持ち上げたが、その錬金術は色あせていく。財政の悪化と各地で相次ぐ反乱により、栄華を誇った元も、歴史の舞台から去っていった。

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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AIIB参加国と不参加国の一覧表 
2015年4月24日
 中国が中心となり設立準備を進めている、AIIB(アジアインフラ投資銀行)。先日、日本のAIIB参加のメリットとデメリットの記事、を投稿しましたが、自分の備忘録を兼ねて、AIIBの参加国と不参加国の一覧表を作成してみました。
 今後AIIBのニュースが出た時に、これでニュースが分かり易くなるかも?(2016年9月8日更新)
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1 AIIB参加国-アジア
2 AIIB参加国-中東
3 AIIB参加国-ヨーロッパ
4 AIIB参加国-オセアニア及びその他地域
5 AIIB主な不参加国
6 まとめ

    
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