産経ニュース 2015.6.3 11:30更新
居眠り、雑誌記事回し読み、スマホ操作…安保特別委“緩みすぎ”
安全保障関連法案を審議する、衆院平和安全法制特別委員会の委員席が緩み切っていた。1日の集中審議では、安倍晋三首相が自身のヤジを謝罪したためか、与野党とも不規則発言は大幅にトーンダウンしたが、目につくのは、居眠り、雑誌記事の回し読み、スマートフォン操作…。「戦後初めての大改革」(安倍首相)を審議する緊張感はあまり感じられない。(夕刊フジ)
1日午後の特別委。質問者と答弁者による真剣な質疑が始まっているにもかかわらず、民主党や維新の党の委員たちは、「安倍」「亡国」の見出しが躍る雑誌記事のコピーの回し読みを続けていた。
政府を追及するための“資料”なのかもしれないが、審議中に雑誌記事に目を落とし続ける姿は、国民の目にどう映るか。維新のある委員に至っては、中谷元・防衛相の答弁中にわざわざ席を立ち、数メートル離れた民主党委員の席まで記事コピーを返しに行く始末だ。
先週までに比べるとヤジは沈静化したとはいえ、与野党とも不規則発言は絶えない。
民主党の委員は、安倍首相の答弁中に「全然答えていない!」「外務委員会での岸田(文雄外務)大臣の答弁と全然違うよ」と激しくヤジっていた。与党も与党で、自民党の委員は、専守防衛の定義に関する寺田学委員(民主党)の質問の最中、「何言ってんの?」「それは違うよ!」と揶揄(やゆ)し続けた。
とはいえ、ヤジを飛ばしているうちは、審議に参加しているという意味でまだ救いがあるのかもしれない。
公明党の委員は、審議開始直後から眠そうに目をこすり、しばらくするとコクリコクリと舟をこぎ始めた。安倍首相にヤジを飛ばした前出の民主党委員は、維新の党の質問になると書籍に目を落とし、あげくの果てにスマートフォンを手にして操作するありさまだった。
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