産経WEST 2016.5.2 12:00更新
【東住吉女児焼死再審】「私は無実です」、母も無罪へ 弁護側、取り調べ日誌を公開
大阪市東住吉区で平成7年、小学6年の女児=当時(11)=が焼死した火災で、殺人などの罪で無期懲役刑が確定し服役していた母親の青木恵子さん(52)の再審初公判が2日、大阪地裁(西野吾一裁判長)で開かれ、青木さんは「私はやっていません。共謀もしていません。私は無実です」と述べた。
検察側は、内縁の夫だった朴龍晧(ぼく・たつひろ)さん(50)の4月28日の再審初公判と同様、青木さんへの有罪主張を取り下げた。朴さんの判決公判は8月10日に指定されており、青木さんも8月に再審無罪が言い渡される見通し。
弁護側は開廷前、青木さんの逮捕時の取り調べについて書かれた大阪府警の日誌を報道各社に公表。朴さんの再審公判で検察側は取り調べの違法性を否定しており、これに反発する趣旨とみられる。
検察側は冒頭陳述で「すべての証拠を検討した結果、有罪の主張、立証は行わないことにした。裁判所でしかるべく判断されるよう求める」と朴さんの再審公判と同じ意見を述べた。
これに対し、弁護側は冒頭陳述で「検察側の姿勢は著しく中途半端。正々堂々と無罪論告をし、率直に青木さんに謝罪すべきだ」と批判。裁判所に対しては「青木さんは『鬼の母親』と言われ、昨年まで拘束された。裁判所は無罪を言い渡すだけでなく、違法な取り調べを断罪し、自白にかかる違法な証拠を排除することによって、誤った裁判を行わないと宣言してほしい」と訴えた。
確定判決は「自宅の車庫でガソリン約7・3リットルをまき、ライターで火をつけた」とする朴さんの捜査段階の自白をもとに、2人を有罪と認定していた。
青木さん、朴さんは21年にそれぞれ大阪地裁に再審を請求。地裁は24年3月、弁護団が行った火災の再現実験の結果などから「自白の放火方法には不自然な部分がある」と2人の再審開始を決定した。検察側は即時抗告したが、昨年10月の大阪高裁決定も車からガソリンが漏れ、風呂釜の種火に引火した自然発火の具体的可能性があるとし、再審開始が確定した。
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です *強調(太字・着色)は来栖
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◇ 【東住吉女児焼死 再審開始決定】青木恵子元被告と朴龍晧元被告、刑の執行停止 釈放 2015/10/26
◇ 再審開始決定 2012.3.7 大阪地裁 青木惠子受刑者と朴龍晧受刑者(平成7年、大阪東住吉 放火殺人事件)
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◇ 東住吉女児焼死冤罪 新聞は一切書かない「釈放男」朴龍晧元被告が女児に許されざる暴行
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