【オウム法廷再び】「知識なくても従事」 サリン製造の女性元信者
産経ニュース 2014.5.15 21:16
オウム真理教による平成7年の東京都庁郵便物爆発事件に関与したとして、殺人未遂と爆発物取締罰則違反の幇助罪に問われた教団元幹部、菊地直子被告(42)の裁判員裁判の第5回公判が15日、東京地裁(杉山慎治裁判長)で開かれた。元信者の女性が出廷し、「理系の知識はあまりないが、サリンなどの製造に加わった」と証言した。
女性は山梨県内の教団施設で、教団「化学班」キャップの土谷正実死刑囚(49)の指示を受け、薬品の準備をするなど、サリンや爆薬の製造に従事。実刑判決を受けて、すでに出所している。
女性は「最初は何を作っているか知らなかったが、製造に関わるうちにサリンだと分かった」と話し、実験などを通じて薬品の知識を身に付けたと証言した。
菊地被告は、女性と入れ替わる形で、土谷死刑囚の補助役を務めた。公判の争点は、運搬した薬品が爆弾の製造に使われることを菊地被告が認識していたかどうか。菊地被告の化学的知識について、検察側は「薬品の性質や使い道を理解していた」と主張。一方、弁護側は「化学的な知識はない」として、主張が対立している。
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◇ オウム 菊地直子被告 第4回公判 5.14 中川智正死刑囚証言「菊地被告、爆薬原料の使用目的を認識せず」
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