白石被告が一部遺族に謝罪「極刑でも控訴しない」 座間9人殺害公判
2020/11/25(水) 19:40配信 毎日新聞
神奈川県座間市のアパートで2017年に男女9人の遺体が見つかった事件で、強盗・強制性交等殺人罪などに問われた白石隆浩被告(30)は25日、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)で開かれた裁判員裁判の被告人質問で、一部の被害者や遺族に「命を簡単に奪ってしまい、申し訳ありませんでした」と謝罪した。そのうえで「(判決が)極刑でも控訴しない」と述べた。
白石被告は、被告人質問で検察官から、遺族に謝罪をしていないと指摘されると、「どこかのタイミングで謝罪するつもりでした」と述べ、「私の起こした行動により命を簡単に奪ってしまい、申し訳ありません。おとなしく罪を認めて罰を受けます」と述べた。
ただし、謝罪は、最初に殺害されたとされる神奈川県厚木市の女性(当時21歳)ら4人の被害者・遺族に向けてのものだと説明。「一部の被害者には深い後悔は持っていない」とも述べたほか、「捕まったことは後悔しているが、(事件には)感情が湧いてこない」とも話した。
検察官に判決後の考えを問われると「このままいけば極刑。私の親族に迷惑をかけたくないので控訴せず、罰を受ける」と語った。
矢野裁判長は同日、弁護側が求めていた白石被告への再度の精神鑑定を却下した。捜査段階の鑑定を担当した医師は24日の証人尋問で「被告に精神障害はなかった」と述べたが、弁護側は「何らかの精神障害があり、今回の事件に影響を与えた疑いがある」と主張していた。【安達恒太郎】
最終更新:毎日新聞
◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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* 座間9人殺害 全被害者の審理終了 2020/11/16 ⇒ 26日に論告求刑