それでも生きる 旧約聖書・コヘレトの言葉 「“今”をみつめる」 2021.02.27

2021-02-27 | 文化 思索

こころの時代〜宗教・人生〜
その言葉が道をひらく.

それでも生きる 旧約聖書・コヘレトの言葉 (5)「“今”をみつめる」

 「コヘレトの言葉」はこの世が終わるという終末論への抵抗から書かれたのではないか。小友さん独自の読み解きから、恐怖や絶望を乗り越え今をみつめて生きる意味を考える。
 この世の終わりを説く終末論は、日本で流行した「ノストラダムスの大予言」など古今東西にあり、時として恐怖や現世への絶望を生んだ。しかし、小友さんは「コヘレトの言葉」が黙示的終末論を批判する立場から書かれたと考える。人類社会の破局は人知の及ばぬこと、与えられた束の間の今をいかに生きるかが問われていると。現代社会への批判も交え、小友さんの視点からコヘレトの生への肯定主義、今をみつめる意味を語り合う。

 ◎上記事は[NHK]からの転載・引用です
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〈来栖の独白 2021.02.27 Satur〉
 本日、何気なくTVを点けたところ、NHK Eテレ「こころの時代」。2氏がコヘレトについて、論じ合っていた。旧約聖書「コヘレトの言葉」は12章までと短いが、共感できる。


[ コレヘト] すべては空しい / かつてあったことは、これからもあり…太陽の下、新しいものは何ひとつない 2014-09-28 

  

2014年9月25日 年間第25 木曜日
第1朗読 コレヘト1章2-11
1:2 コヘレトは言う。なんという空しさ/なんという空しさ、すべては空しい。
1:3 太陽の下、人は労苦するが/すべての労苦も何になろう。
1:4 一代過ぎればまた一代が起こり/永遠に耐えるのは大地。
1:5 日は昇り、日は沈み/あえぎ戻り、また昇る。
1:6 風は南に向かい北へ巡り、めぐり巡って吹き/風はただ巡りつつ、吹き続ける。
1:7 川はみな海に注ぐが海は満ちることなく/どの川も、繰り返しその道程を流れる。
1:8 何もかも、もの憂い。語り尽くすこともできず/目は見飽きることなく/耳は聞いても満たされない。
1:9 かつてあったことは、これからもあり/かつて起こったことは、これからも起こる。太陽の下、新しいものは何ひとつない。
1:10 見よ、これこそ新しい、と言ってみても/それもまた、永遠の昔からあり/この時代の前にもあった。
1:11 昔のことに心を留めるものはない。これから先にあることも/その後の世にはだれも心に留めはしまい。
*答唱詩編 52①③
 神のはからいは限りなく、生涯わたしはその中に生きる。

2014年9月26日 年間第25 金曜日
第1朗読 コレヘト3章1-11
3:1 何事にも時があり/天の下の出来事にはすべて定められた時がある。
3:2 生まれる時、死ぬ時/植える時、植えたものを抜く時
3:3 殺す時、癒す時/破壊する時、建てる時
3:4 泣く時、笑う時/嘆く時、踊る時
3:5 石を放つ時、石を集める時/抱擁の時、抱擁を遠ざける時
3:6 求める時、失う時/保つ時、放つ時
3:7 裂く時、縫う時/黙する時、語る時
3:8 愛する時、憎む時/戦いの時、平和の時。
3:9 人が労苦してみたところで何になろう。
3:10 わたしは、神が人の子らにお与えになった務めを見極めた。
3:11 神はすべてを時宜にかなうように造り、また、永遠を思う心を人に与えられる。それでもなお、神のなさる業を始めから終りまで見極めることは許されていない。
*答唱詩編 53①⑤
 神のはからいは限りなく、生涯わたしはその中に生きる。

2014年9月27日 年間第25 土曜日 聖ビンセンチ・ア・パウロ司祭
第1朗読 コレヘト11章9~12章8
11:9 若者よ、お前の若さを喜ぶがよい。青年時代を楽しく過ごせ。心にかなう道を、目に映るところに従って行け。知っておくがよい/神はそれらすべてについて/お前を裁きの座に連れて行かれると。
11:10 心から悩みを去り、肉体から苦しみを除け。若さも青春も空しい。
 (12章)
12:1 青春の日々にこそ、お前の創造主に心を留めよ。苦しみの日々が来ないうちに。「年を重ねることに喜びはない」と/言う年齢にならないうちに。
12:2 太陽が闇に変わらないうちに。月や星の光がうせないうちに。雨の後にまた雲が戻って来ないうちに。
12:3 その日には/家を守る男も震え、力ある男も身を屈める。粉ひく女の数は減って行き、失われ/窓から眺める女の目はかすむ。
12:4 通りでは門が閉ざされ、粉ひく音はやむ。鳥の声に起き上がっても、歌の節は低くなる。
12:5 人は高いところを恐れ、道にはおののきがある。アーモンドの花は咲き、いなごは重荷を負い/アビヨナは実をつける。人は永遠の家へ去り、泣き手は町を巡る。
12:6 白銀の糸は断たれ、黄金の鉢は砕ける。泉のほとりに壺は割れ、井戸車は砕けて落ちる。
12:7 塵は元の大地に帰り、霊は与え主である神に帰る。
12:8 なんと空しいことか、とコヘレトは言う。すべては空しい、と。
*答唱詩編 52④⑤
 神のはからいは限りなく、生涯わたしはその中に生きる。

2014年9月28日 年間第26主日 A年
第1朗読 エゼキエル18・25~28
18:25 それなのにお前たちは、『主の道は正しくない』と言う。聞け、イスラエルの家よ。わたしの道が正しくないのか。正しくないのは、お前たちの道ではないのか。
18:26 正しい人がその正しさから離れて不正を行い、そのゆえに死ぬなら、それは彼が行った不正のゆえに死ぬのである。
18:27 しかし、悪人が自分の行った悪から離れて正義と恵みの業を行うなら、彼は自分の命を救うことができる。
18:28 彼は悔い改めて、自分の行ったすべての背きから離れたのだから、必ず生きる。死ぬことはない。
*答唱詩編 137①②③
 すべての人の救いを願い、わたしはあなたを待ち望む。
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〈来栖の独白〉
 日々、オルガン(シンセ)を弾き、典礼聖歌を歌って、福音を読む。年間25週は心に沁みるコレヘト。
>なんという空しさ、すべては空しい。 かつてあったことは、これからもあり/かつて起こったことは、これからも起こる。太陽の下、新しいものは何ひとつない。 見よ、これこそ新しい、と言ってみても/それもまた、永遠の昔からあり/この時代の前にもあった。
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