「綺麗な死に方すらできないけど、楽しい時もあった」女子生徒遺書2016/8/29 「越えられない試練はない」フジコ・ヘミング

2016-08-31 | 社会

 産経ニュース 2016.8.30 01:06更新
「綺麗な死に方すらできないけど、楽しい時もあった」「いじめてきたやつら、自分でわかる」死亡の女子生徒の父が遺書公開
 青森県藤崎町で25日に青森市立浪岡中2年の女子生徒(13)が列車にはねられて死亡する事故があり、父親(38)ら遺族が29日、生徒の遺書の一部を公開した。父親らはいじめの有無を調査するよう学校に要請している。(原文のまま。●部分は黒塗り)

 遺書
 突然でごめんなさい。ストレスでもう生きていけそうにないです。
 ●が弱いのは自分自身でも分かってるし、●が悪い所もあったのは知ってるけど、流石にもう耐えられません。東京いって全国でまた皆で優勝したかったけど、行けなくてごめんなさい。だから7人で、優勝してください。●も頑張ってね。
 学校生活も散々だし、それでストレスたまって起立性なったのに、仮病とかいう人が沢山いて、説明しても、あまり信じてくれなかった。
 1、2年の時で●の噂流したりそれを信じたりいじめてきたやつら、自分でわかると思います。もう、二度といじめたりしないでください。
 (中略)
 家族へ。先立つ不幸を許してください。もう無理です。特別虐待があったわけでもない(中略)
 文章めちゃくちゃでごめんなさい。
 みんなに迷惑かけるし、悲しむ人も居ないかもしれないくらい生きる価値本当にないし、綺麗な死に方すらできないけど、楽しい時もありました。本当に13年間ありがとうございました。いつか、来世ででも●が幸せな生活をおくれる人になれるまで、さようなら。
また、会おうね。
 2016年8月25日木曜日

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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〈来栖の独白〉
 夏休みが終わり、2学期が始まる時期には、児童生徒の自殺が増えるという。苛めるほうも苛められるほうにも、どうにもならぬ生き辛さがあるのかもしれない。
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2016.8.31 05:03更新
【産経抄】越えられない試練はない 8月31日
 現在はパリを拠点にして、世界中で活躍しているピアニスト、フジコ・ヘミングさんの前半生は、苦難に満ちていた。一時は聴力を失い、食べ物に事欠く日々も続いた。
 ▼スウェーデン人の父、日本人の母との間に生まれたヘミングさんは、日本でもヨーロッパでもいじめに遭っている。それでも10年間分の日記を読み返してみると、楽しいと思ったことが5日くらいはあったそうだ。
 ▼「綺麗(きれい)な死に方すらできないけど、楽しい時もありました」。青森県藤崎町で、青森市立中学2年の女子生徒が、駅のホームから飛び込み、列車にはねられて死亡した。父親ら遺族が公開した、遺書の一節である。少女のスマホに保存されていた。どんな情景を浮かべていたのだろう。
 ▼少女は同級生から、無視されたり、暴言を吐かれたりするいじめを受けていた。子供の自殺は、夏休み明けに集中する傾向がある。少女が亡くなったのは、2学期の始業式の翌日だった。青森県では、別の公立中学1年の男子生徒が、始業式の3日前に自殺している。いじめを訴えるメモを残していた。
 ▼「もう、二度といじめたりしないでください」。少女が残した悲痛な叫びである。これまで同じ被害に遭い、死を選んだ子供たちも同じ遺言を残してきた。しかし、人の苦しみをなんとも思わない輩(やから)には、通じない。
 ▼「越えられない試練はない。ただ、渦中にいる時は、人はそのことに気づかない」。ヘミングさんは近著『たどりつく力』(幻冬舎)に書いている。「自殺を思いとどまりました」。コンサートに足を運んだ人から、こんな手紙を受け取ることもあるそうだ。いつか越えられる。とにかく生き延びてほしい。いじめに苦しむ子供たちに、これだけは言いたい。

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です 
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