広島 呉 少女LINE殺人事件 主犯格少女に性的虐待の過去

2015-04-21 | 少年 社会

集団暴行殺害事件 主導した少女に性的虐待の過去
AERA 2015年4月27日号掲載) 2015年4月20日(月)配信
 感情の抑制がきかない、人間関係が構築できない、衝動的な行動に走る…。虐待を受けた子に、こうした症状が見られるケースが多い。広島で起こった無残な暴行殺害事件では、主導したとされる少女の生い立ちに虐待の過去があった。
 母に抱きしめられたことは、一度もなかった──。
 2013年6月、広島県の山中で女子生徒(当時16歳)が集団暴行の末に殺害された事件。犯行を主導したとされる少女(18)は、昨年10月7日から広島地裁で開かれた一連の公判の中で、かぼそい声でこう供述した。
 少女の主任弁護人を務めた中田憲悟弁護士によれば、少女は4歳の時に両親が離婚し、母親(40代)と祖母(60代)に厳しく育てられ、たびたび激しい虐待を受けていたという。
 母親は少女が言うことを聞かなければ叩いて聞かせ、迷惑をかけた人には力ずくでも連れていって頭を下げさせた。さらに、少女は小6の時、当時の母親の交際相手から性的被害を受けた。そのことを母親に訴えたが、真剣に受け止めてくれなかったという。「母親が性的被害の訴えに耳を貸してくれなかったことは、被害を受けたこと以上に少女の心を深く傷つけた。子どもの立場からすれば、母親は自分に対する愛情など持っていないんだという感覚だったのではないかと思います」(中田弁護士)
 16歳の春、少女は家を出た。似た境遇の4人で「ファミリー」と称して広島市内で共同生活を始める。
 しかし、その約40日後に事件は起きた。無料通信アプリ「LINE」での口論が発端。ファミリーとほかの少女らが一緒になって、被害にあった女子生徒を車に監禁、暴行し、殺害した。殺害にまで至ったのはなぜか。中田弁護士はこう説明する。
 「少女にとってファミリーは、かけがえのない存在。暴行を途中でやめたりすると、ファミリーに示しがつかなくなり、絆が切れてしまう。裏切ることはできないと思った。集団心理も働き、暴行がエスカレートしていった」
 ※AERA  2015年4月27日号より抜粋
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