オウム高橋克也被告が控訴 2015/5/1付 弁護側「恣意的に推論重ねた」

2015-05-04 | オウム真理教事件

2015.5.4 09:57更新
オウム高橋被告が控訴 弁護側「恣意的に推論重ねた」
 地下鉄サリン事件など4事件に関わったとして殺人罪などに問われた元オウム真理教信者、高橋克也被告(57)が、裁判員裁判で無期懲役とした1審東京地裁判決を不服として控訴したことが3日、関係者への取材で分かった。控訴は1日付。
 1審判決は4月30日に言い渡された。教団による一連の事件で最後の1審裁判で、検察側の求刑は無期懲役。弁護側は懲役10年以下が相当だと主張していた。
 判決によると、高橋被告は元教祖の麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(60)らと共謀し、東京都内の地下鉄でサリンを散布させて12人を殺害するなどしたほか、VXガス▽目黒公証役場事務長監禁致死▽都庁郵便物爆発-の計4事件に関与した。
 高橋被告側は地下鉄事件で「まくものがサリンとは知らなかった」と無罪を主張するなど起訴内容を全面的に争っていたが、判決では退けられた。
 判決では、サリン散布計画を被告が誰からも告げられなかったと判断されながらも、犯行後の行動から危険性の高い毒物をまくとの認識があったと認定され、弁護側は「さまざまに解釈できる事情を恣意(しい)的に取り上げ、推論を重ねた」と批判している。さらに、事件の首謀者である麻原死刑囚の証人尋問の却下や証人出廷した死刑囚の遮蔽措置を認めた、裁判所の訴訟指揮にも問題があったとした。
 弁護側は産経新聞の取材に「その手法や結果はとうてい納得できるものではない」と強調した。
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オウム 高橋克也被告 無期懲役判決「犯行を成功させるために不可欠な運転の役割」 東京地裁 2015/4/30
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