小沢一郎氏裁判 第4回公判 石川知裕証人「調書作らないと帰してもらえない。判断の甘さ、自分の弱さ」

2011-11-01 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

石川議員「調書作らないと帰してもらえない」 取り調べの不当性訴える
産経ニュース2011.11.1 11:29
 「調書を作らないと帰してもらえない」。東京地裁で1日に開かれた小沢一郎被告の第4回公判。前回に引き続き証人として出廷した石川知裕衆院議員は、取り調べの“不当性”を訴え、自身の調書を全面的に否定した。石川議員は、捜査段階で虚偽記載と小沢被告への「報告、了承」を認めたとされるキーマンだ。証人であり被告人という立場から“2つの無罪”を目指す石川議員は、法廷で改めて潔白を主張した。
 「前回していただいた、『うそを言わない』という宣誓の効力は本日も維持されます」
 第3回公判に引き続き、証人として法廷に立った石川議員。大善文男裁判長が、証言内容によっては偽証罪に問われる可能性があることを告げると、「はい」と落ち着いた様子で答えた。
 「今日はあなたの受けた取り調べについて伺います。水谷建設について、(小沢被告が用意した)本件4億円の原資でないかという追及を受けましたか」
 主尋問を行う検察官役の指定弁護士が開口一番、切り出したのは、水谷建設からの裏献金についてだ。
 「そういう事実はあるんですか」との問いに、石川議員は「ございません」ときっぱり否定。石川議員は裁判官の勾留質問でも裏献金を否定しており、当時の心境を「水谷建設というのはふってわいて出てきたことで、それについて(事実を)言わなければならないと思った」と振り返った。
 裏献金は小沢被告の起訴内容に含まれていないが、指定弁護士は「石川議員がきちんと言いたいことは主張していた」として、取り調べの適正さやそこで作成された調書の任意性を立証するのが狙いのようだ。
 さらに、問題の4億円について「書き忘れた」と話したとされる捜査段階の調書について、指定弁護士から「あなたの言ったことがそのまま調書に載っていますよね?」と追及され、石川議員が「あー、認めたというか、調書を作らないと帰してもらえませんから」とかわす場面もあった。
 第3回公判では、落ち着かない様子で用意された水をしきりに口に運んでいた石川議員だが、この日は言葉を選ぶようにしながら、ゆっくりと説明。目を閉じて傍らに座る小沢被告と視線を交わすことは、この日もなかった。
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石川議員「調書発言と異なる」 小沢元代表公判で証言
東京新聞2011年11月1日 夕刊
 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪で強制起訴された民主党元代表小沢一郎被告(69)の第四回公判が一日、東京地裁(大善文男裁判長)で開かれた。前回公判に続き、元私設秘書の石川知裕衆院議員(38)=同罪で一審有罪、控訴=が証人として出廷。小沢元代表に虚偽記入を報告し、了承を得たと認めた供述調書について、自分の発言と異なる供述調書が作られたと主張し、あらためて調書の内容を否定した。
 裁判は、小沢元代表と石川議員ら元秘書との共謀が成立するかが最大の争点。この日はまず検察官役の指定弁護士が尋問した。
 二〇〇四年分の政治資金収支報告書に元代表からの四億円を収入として記載しなかったと認めた調書について、石川議員は「私としては記載したと検事に言った」と答えた。自分の発言と違う供述調書に署名した理由については「ある程度、検事と折り合いをつけないと大変なことになると思った。自分の弱さです」と述べた。
 指定弁護士は前回公判で、元代表が〇四年十月に用立てた四億円を石川議員が陸山会の複数の口座に分散して入金したことについて「資金をかき集めたような外形を作るためではないか」と指摘。この日の弁護側の尋問に石川議員は、「銀行の支店に持ち込むと、周りの人に見られて目立つ。それを避けたかった」と説明した。
 前回公判で、収支報告書に記載された四億円について指定弁護士から、銀行の融資金なのか元代表が貸し付けた金か、と追及され「元代表からの四億円をもとに定期預金担保融資を受けてすべて手続きした。どちらかといわれると困る」と述べた石川議員。この日は弁護側から「元代表からの四億円が二つあるという前提で質問されたが、一つと考えているから答えるのが難しかったのではないか」と問われると、「そういうことです」と弁護側の主張に沿う証言をした。
 石川議員はこの日、十月二十八日の第三回公判と同様、議員バッジをつけずに入廷。小沢元代表に目を向けることなく、硬い表情で証言台に向かった。
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小沢元代表、法廷:石川議員尋問 調書署名「自分の弱さ」 元代表関与を改めて否定
 資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記載)で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第4回公判が1日午前、東京地裁(大善文男裁判長)で始まり、10月28日の第3回公判に引き続き、同会元事務担当者で衆院議員、石川知裕被告(38)=1審有罪、控訴=の証人尋問が行われた。検察官役の指定弁護士から、元代表の関与を認めた調書に署名した理由を尋ねられた石川議員は「自分の弱さだ」と答え、元代表の関与を改めて否定した。
 指定弁護士は「事実ではない調書に署名したのか」と質問。石川議員は「支援者や秘書が(東京地検に)呼ばれ、これ以上周囲に迷惑をかけられないとの思いもあった。我が身可愛さもあったかもしれない」と述べた。その上で「検事さんから『ここまで書いても小沢さんの起訴はないから』との話もあり、サインしてしまった。判断の甘さ、自分の弱さだと思う」などと説明。「検事は推測でいろいろ作る。署名したのはどこかで折り合いをつけないといけないと思ったから」と検察を批判した。
 指定弁護士は政治資金収支報告書に記載された4億円を巡る説明が変遷した点も追及。石川議員は「元代表提供の4億円を記載した」と主張しているが、逮捕前の聴取では「書き忘れた」と供述していた。その経緯を尋ねられ「検事から『元代表提供の4億円と銀行融資の4億円のどちらか』と聞かれたので『書き忘れたんじゃないか』というたぐいの話はした」と述べた。
 石川議員の供述調書は指定弁護士が証拠請求したが弁護側が反対し、地裁は採用を留保している。【和田武士、鈴木一生、島田信幸】毎日新聞2011年11月1日 東京夕刊
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