「普通の状態を襲うこと快感に」座間9人殺害公判で被告
2020/10/26(月) 18:57配信 産経新聞
神奈川県座間市のアパートで平成29年、男女9人が殺害された事件で、強盗強制性交殺人などの罪に問われた無職、白石隆浩被告(30)の裁判員裁判の第11回公判が26日、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)で開かれた。白石被告は被告人質問で、4番目に犠牲となった大学2年の女子学生=当時(19)=について、直接会ってから具体的な自殺の話題は「一切出なかった」とし、殺害時は突然襲ったと振り返った。
被告は一緒に自殺する口実で学生と連絡を取ったが、直接会ってからは具体的な自殺方法などの話題は出ず、悩みも「聞けなかった」と説明。殺害時の記憶は「断片的」としつつ、「相手が普通にしている状態を襲うことが快感につながった」と述べた。殺害直前に自殺を勧めたり、殺害の同意を得たりしなかったとの認識も示した。
また、5番目に犠牲となった無職女性=同(26)の事件に関する証拠調べも行われ、女性の元夫と母親が証人として出廷。女性は生前、首にロープをかけるなど自殺未遂をしていたが、元夫は「死にたくないし、止めてほしかったと聞いていた。本気で自殺しない確信はあった」とし、「殺害の承諾はあり得ないと思う」と証言。2人とも被告に死刑を望むとした。
この日の被告人質問では、犠牲者らと同時期にSNS(会員制交流サイト)で出会い、10日間ほどアパートに滞在した女性についても触れられた。
被告は、仕事や身なりから収入があると感じ、飲食や生活費に3万円程度の支払いをさせていたと言及。金が得られなければ殺害したか問われると「関係は良好と思っていたので(殺そうという)考えはなかった」とし、殺害するかどうかは「状況によりけりで、収入がなくても私に対して分かりやすい好意を示すなら付き合うことなどを考えていた」と述べた。
女性は後に、親が心配しているとの理由で被告の元を去ったという。
最終更新:10/26(月) 19:55 産経新聞
◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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座間9人殺害事件裁判 白石被告「被害者を襲うことが快感に」
NHK NEWS WEB 2020年10月26日 18時06分
神奈川県座間市のアパートで若い女性など9人の遺体が見つかった事件の裁判で、被告は埼玉の女子大学生についての審理のなかで「被害者を襲うことが快感につながった」などと述べました。
2017年10月、神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が見つかった事件では、白石隆浩被告(30)が性的暴行をしたうえ9人を殺害し現金を奪ったなどとして強盗殺人などの罪に問われ、弁護士は被害者は殺害されることに同意していたなどと主張しています。
26日は、埼玉の当時19歳だった女子大学生について被告人質問が行われ、裁判官から「被害者は『自殺をする』という話で部屋まで来ている。殺害するのではなく自殺の流れに持って行こうと考えなかったのか」と問われると、被告は「被害者がふつうの状態のときに襲うことが快感につながったので考えなかった」などと淡々と述べました。
また9人を殺害したのと同じ時期に部屋に誘い込みながら殺害しなかった女性について、被告は「身なりや持ち物からお金を持っていそうだったので殺害しなかった」と述べました。
そして所持金の額など殺害するかどうかの基準があったのか裁判官から問われると、「状況にもよるが自分に対する依存や明らかな好意を示した場合は殺害しなかった」と述べました。
その後、埼玉の当時26歳だった女性の審理が始まり、女性の母親が「娘に二度と会えないと思うと生きていくのがつらい。犯人には遺族の苦しみを少しでも理解して罪を償ってもらいたいです」と涙ながらに証言しました。
◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です
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*座間9人殺害 白石隆浩被告 数十人と接触か 第10回公判 2020/10/21