検察が上告断念 「長野3人強殺・死体遺棄事件」池田薫被告(裁判員裁判の死刑判決破棄 3例目)

2014-03-12 | 裁判員裁判/被害者参加/強制起訴

死刑破棄の判決で上告断念 裁判員裁判で初
 NHK NEWS WEB 3月12日 16時08分
 長野市で一家3人が殺害された事件の被告に、1審の死刑を取り消して無期懲役を言い渡した2審の判決について、東京高等検察庁は最高裁判所への上告を断念しました。
 裁判員裁判が出した死刑が、2審で取り消されたのは3件目ですが、検察が受け入れるのは初めてです。
 平成22年に長野市で自営業の男性の一家3人が殺害され現金が奪われた事件で、強盗殺人などの罪に問われた池田薫被告(38)は、1審の裁判員裁判で検察の求刑どおり死刑を言い渡されました。
 これに対し2審の東京高等裁判所は先月27日、「共犯者に急に呼び出されて犯行に関わったもので、被告自身には計画性は認められない」などと判断して、死刑を取り消し無期懲役を言い渡しました。
 この2審の判決について東京高等検察庁は12日、「明確な上告理由が見つけられない」として最高裁判所への上告を断念したことを明らかにしました。
 裁判員裁判が出した死刑が取り消されたのは3件目ですが、検察が上告せずに受け入れるのは初めてです。
 これまでの2件は単独の被告による事件でしたが、今回の事件は複数の被告が起訴されていて、2審が池田被告を従属的な立場と認定した一方で、主犯格とされるほかの被告2人に死刑を言い渡したことも検察は考慮したとみられます。
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