福留ウソ年俸暴露、球団に不信感

2007-02-23 | 相撲・野球・・・など

(日刊スポーツ - 02月23日 09:44)
 中日福留孝介外野手(29)が球団への不信感を増大させた。22日、キャンプ地沖縄の宿舎で契約交渉を行い、1億1500万円アップの3億8500億円で更改したが、昨年の年俸(2億7000万円)を低く公表するよう要望されたことを明かすなど、一連の球団の対応に不信感を強めた。24日からオープン戦が始まるため、時間切れ渋々サイン。今季中にもFA権を取得する福留と球団の溝は一段と深まった。
 福留は無表情のままでサインした理由を説明した。「もうオープン戦が始まるので。野球選手はユニホームを着て、グラウンドに立つのが仕事。契約しないと立てないので」。だが納得しているかを問われそうになると、質問者をさえぎって「していません」と言い切った。
 年俸は前回提示から500万円上積みされた1億1500万円アップの3億8500万円で決着。この日判明した岩瀬の3億9000万円には届かなかった。会見では球団との交渉過程を暴露した。
 <1>2億7000万円を2億5000万円で
 実際は2億7000万円で更改したが、球団側から低く発表するよう要望されて2億5500万円と説明していた。今年の交渉では第1回提示の実際は3億8000万円の1億円1000万円アップ。だが、、3億7500万円提示での1億2000万円アップとして報道された。「最初の時点で(アップの)額が多いし、それを勝手に断っていると思われるのはつらかった。僕がマイナスを背負っているのかなと。だからはっきりと言うと球団に伝えた」と福留。
 <2>社長発言
 全選手で最後の順番となった福留は1月20日に第1回提示を保留。直後に西川球団社長が球団経営を理由に「調停辞さず」の姿勢を見せた。福留は「経営を選手に言うことがいいのか、悪いのか。では最初に交渉すればいいのか。僕1人で圧迫しているようにも取れる」。
 <3>選手間のバランス
 球団は岩瀬、川上、福留の3人は年俸の順位を事前に決めていたという。球団の今年の評価では福留はトップの岩瀬を抜けない。上の選手が先に更改すればその金額を上回ることはない。「選手の成績はバランスでは出ない。納得できる答えは出てこなかった」。
 福留は「頭の中にハテナがいっぱい。1年かけて考えたい」と冷めた口調で話した。順調ならば8月にはFA権を取得する。メジャーへの興味も示しており、進路に大きな影響を与える可能性も出てきた。【益田一弘】

〈来栖のつぶやき〉
 人件費がトップの球団の苦しい事情はわかるけど、孝介の不満と悲しい気持ちもわかる。かわいそうだ。


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