ドラえもん、打ち合わせ…光市母子殺害差し戻し審 第9回の詳報(上)
9月20日0時19分配信 産経新聞
山口県光市の母子殺害事件で、殺人などの罪に問われた元会社員の男性被告(26)=事件当時(18)=に対する差し戻し控訴審の第9回公判が19日、広島高裁(楢崎康英裁判長)で開かれ、前回公判に続き被告人質問が行われた。主なやりとりは次の通り。
《被告は前日と同じ服装。質問は前日の続きから始められた》
弁護人「昨日に続いて最高裁に提出した上申書について。弥生さんを押さえつけていたとき、上申書には『弥生さんは大きな声を上げていた』とあるのに、差し戻し控訴審では『声は上げていない』と述べているが」
被告「頭の中で弥生さんの声が聞こえたということを、そこでは説明したかった」
弁護人「現実に起こったこととは違うのか」
被告「はい。逆に言えば、法廷では現実にあったことだけを述べた。両方とも言葉が足りなかった」
弁護人「弥生さんを姦淫した理由について、『死者を生き返らせるため』と上申書では書いていないのはなぜか」
被告「生き返らせようと思ったのだが、最高裁に出すものなので裁判長が怖かった。ばかにされるというか、そういう気持ちが働いて書かなかった」
(続く)
最終更新:9月20日0時19分