【壮絶参院選2016】 1人区で自民苦戦 最新調査で「18勝14敗」 小沢王国は激震

2016-07-10 | 政治

参院選1人区で自民苦戦 最新調査で「18勝14敗」小沢王国は激震
 zakzak 2016.07.09
連載:壮絶参院選2016
 2016年参院選(10日投開票)は最終コーナーを回った。与野党対決のカギを握る全国32ある「1人区」の最新情勢を分析したところ、安倍晋三首相率いる自民党の優勢は変わらず、「23勝9敗」という結果が出た。これに対し、岡田克也代表の民進党など野党陣営は「憲法の平和主義を守れ」などと訴え、反撃を狙っている。勝負はゲタを履くまで分からない。ここに来て、「自民党苦戦も」というデータが出てきた。激戦の注目選挙区に迫った。
 最終盤における1人区の最新情勢(夕刊フジ分析)は別表の通り。自民党は沖縄以外の西日本では優勢だが、東北や上信越、中部地方などで、民進、共産など野党統一候補と大激戦を繰り広げている。
 まず、生活の党と山本太郎となかまたちの小沢一郎代表のおひざ元、岩手選挙区は見逃せない。
 小沢氏の元秘書で、野党4党が推薦した無所属の木戸口英司氏(52)と、元慶応大ラグビー部監督で自民党の田中真一氏(49)による事実上の一騎打ちだが、ある新聞社の序盤情勢調査では、木戸口氏が10ポイント以上も負けていたのだ。
 県政関係者は「かつての『小沢王国』では、この数字はあり得なかった。小沢氏は公示日(6月22日)に加え、翌日も岩手県内にとどまり、木戸口氏支援に駆け回った。地元では『小沢氏は参院選だけでなく、次期衆院選で生き残るために必死になっている』と噂になった」と語る。
 終盤戦に入り、木戸口氏がリードしたが、自民党は諦めていない。谷垣禎一幹事長と石破茂地方創生担当相が6日、岩手入りし、花巻市や盛岡市で田中氏を支援する街頭演説会を行った。期日前投票では、田中氏が上回っているとの情報もある。
 民進党の岡田代表の地元、三重選挙区も大激戦だ。
 同選挙区は2000年の補選以来、民進党の前身である民主党が5連勝した“金城湯池”だが、前回13年の参院選ではベテラン議員が自民党新人に敗れた。今回は、民進党現職の芝博一元官房副長官(66)を、自民党新人の山本佐知子氏(48)らが追う展開。
 岡田氏は公示前から何度も選挙区入りし、「民進党は暮らしと平和を守る」「この選挙は三重県民の良識と安倍政治の戦いだ」などと訴えてきた。芝氏が敗れた場合の次期代表選不出馬まで表明し、覚悟を示している。
 これに対し、自民、公明与党は、安倍首相や菅義偉官房長官、公明党の山口那津男代表ら大物を続々と送り込んでいる。
 NHK大河ドラマ「真田丸」で盛り上がる、長野選挙区も注目だ。
 元TBSキャスターで民進党新人の杉尾秀哉氏(58)が知名度を生かしてリードし、自民党現職の若林健太元外務政務官(52)が猛追している。
 こうしたなか、オウム真理教による松本サリン事件の被害者で、無実なのに一時犯人扱いされる報道被害を受けた河野義行氏が先月30日、同県松本市で行った講演が衝撃を与えた。河野氏は次のように語った。
 「間違った報道は、自殺者が出るぐらい危険」「(マスコミの)幹部であれば『変えていこう』という提案もできる。そういうことをしていない。そういう人が命を大事にしているといえるのか」「命を軽いものとみている。私にはそんな風に思えてしまう。そういう人が『国政にチャレンジする』と言ったって、国民の命を守れるのか」
 講演後、ネット上には杉尾氏と松本サリン事件の報道に関する書き込みが続いている。
 このほか、青森や宮城、福島、新潟、山梨、大分などでも激戦が続いている。32の1人区はどうなりそうか。
 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「新聞各紙が5、6日、終盤の情勢調査を報じたが、自民党のデータは少し違う」といい、続けた。
 「最新の自民党調査では『1人区で18勝14敗もあり得る』という厳しい結果が出ている。サンプル数の違いだろう。報道とのかい離を警戒しており、『改選勢力で3分の2』などと書かれると、逆バネが働くと危機感を持っている。野党としては、最後の1議席まで取り切れるかどうかだ。まだまだ、分からない」

 ◎上記事は[zakzak]からの転載・引用です
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