猪瀬直樹著『天皇の影法師』 原武史著『松本清張の「遺言」』 併読しているため、こんがらがってしまうが

2018-08-30 | 日録

〈来栖の独白 2018.8.30 Thu〉
 原武史著『松本清張の「遺言」』を読んでいる。なかなか興味深い。
 意外にも、ほんみち教団を扱っているし、2・26事件、三島由紀夫など、松本清張という歴史学者は凄い。
 ただ、猪瀬直樹著『天皇の影法師』も併読しているため、こんがらがってしまう。両著とも、大正から昭和、そして天皇に纏わる歴史を描いており、重なってしまうが・・・正に力作。面白い。
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『天皇の影法師』猪瀬直樹著

  
 大正十五年十二月十五日未明、天皇崩御。その朝、東京日日新聞は新元号は「光文」と報じた...。世紀の誤報事件の顛末。歴代天皇の柩を担いできた八瀬童子とは?最晩年の森鴎外はなぜ「元号考」に執念を燃やしたのか?天皇というシステムに独自の切り口と徹底取材で迫る。
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『松本清張の「遺言」』原武史著

  
 推理小説の人気作家であると同時に、超一流の歴史研究者でもあった松本清張。昭和史研究の代表作が『昭和史発掘』だ。その成果からつながる未完の小説『神々の乱心』は、清張が30年余にわたって「あの話はいつか小説にしておきたい」と繰り返し、死の瞬間まで情熱的に取り組んだ遺作である。二作に秘められた清張の遺志を解き明かす―。
 1.皇居ー貞明皇后派の女官の新興宗教詣で。
 2.秩父ーツクヨミの尊(アマテラスの弟)を祭神とする月辰会を秩父に置く。秩父は秩父宮を強く示唆する。
 3.吉野ー吉野は壬申の乱の舞台である。天智天皇の弟、大海人皇子はこの地から挙兵した。
 4.足利ー月辰会の別院喜連庵は貞明皇后派の乱臣賊子の巣。
 5.満州ーシャーマン的宗教のなごりを持つ新興宗教月辰会の設立。
*著者略歴
 原 武史
 1962(昭和37)年、東京に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本経済新聞社に入社、東京社会部記者として昭和天皇の最晩年を取材。東京大学大学院博士課程中退。現在、明治学院大学教授、専攻は日本政治思想史。著書に『「民都」大阪対「帝都」東京』(講談社選書メチエ、サントリー学芸賞受賞)、『大正天皇』(朝日選書、毎日出版文化賞受賞)、『滝山コミューン一九七四』(講談社、講談社ノンフィクション賞受賞)、『昭和天皇』(岩波新書、司馬遼太郎賞受賞)などがある。
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