オウム真理教 松本智津夫元死刑囚の遺骨未返還 国側「次女らの安全 懸念」2023.10.04

2023-10-04 | オウム真理教事件

麻原元死刑囚の遺骨 未返還 国側「次女らの安全 懸念」
  2023年10月4日  中日新聞
 2018年に死刑が執行されたオウム真理教松本智津夫元死刑囚=執行時(63)、教祖名麻原彰晃=の遺骨や遺髪を引き渡すよう次女が国に求めた東京地裁での訴訟で、遺骨などについて次女側が保管の場所や方法を示しておらず、次女ら関係者の安全性に懸念があると国側が主張していたことが3日、分かった。国側が請求棄却を求めた具体的な理由が訴訟記録から明らかになった。

 訴訟記録によると、次女側は最高裁での結果を踏まえ「(国側が)条件に応じなければ渡さないとの態度を取り、議論しなければならない状態になること自体が非常に不当」と主張している。
 同年11月の国側の答弁書は次女側との面談などを通じ、真摯な姿勢が示されなかったと指摘。元死刑囚が無差別大量殺人行為である松本サリン事件や地下鉄サリン事件を起こした点などを踏まえ(1)次女らの安全性確保(2)オウム真理教の後継団体の危険性増大―などについて懸念が解消されず、「社会秩序維持などの観点から到底看過し難い弊害が生ずる」とした。
 また、オウム真理教は元死刑囚の毛髪など毛髪などを信者の獲得に利用するなどしており、後継団体は元死刑囚への絶対的帰依を堅持し、国の観察処分を受けていると強調した。
 次女側は今年2月の準備書面では、国側との協議で引き渡しの候補日が複数上がっていたとして、引き渡しの拒否を「到底想像できなかった」と説明した。
 遺骨と遺髪の帰属先を巡る裁判は、次女と四女のほか、妻や次男も争った。

 ◎上記事は[中日新聞]からの転載・引用、および書き写し(=来栖)です


* 麻原彰晃元死刑囚の遺体を火葬 2018.7.9 四女「身の危険感じる」 遺骨は当面、東京拘置所に


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。