検事総長人事:小津博司 東京高検検事長を起用 笠間氏は退任

2012-07-06 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

検事総長:小津博司・東京高検検事長を起用 笠間氏は退任
毎日新聞 2012年07月05日 13時01分(最終更新 07月05日 14時40分)
 政府は、笠間治雄・検事総長(64)の後任に小津博司・東京高検検事長(62)を起用する方針を固めた。笠間氏は月内にも退任する見通し。
 笠間氏は大阪地検特捜部の証拠改ざん・隠蔽(いんぺい)事件を受けて10年12月から総長として検察改革を担ってきたが、取り調べの録音・録画の試行拡大などで一定の成果を残し、定年を前に同期の小津氏に道を譲る。
 小津氏は74年に検事に任官。法務省の官房長や事務次官などを歴任しており、同省経験が長いことを意味する「赤レンガ派」(旧法務省庁舎に由来する呼称)とされる。元々、大林宏・前検事総長の後任として本命視されていたが、大阪地検特捜部の不祥事を契機とする検察改革に臨む異例の体制として、特捜部経験が長い「現場派」の笠間氏が大林氏を継いだ経緯がある。
 検察官の定年は、検事総長が65歳で、他は63歳。笠間氏は定年まで約半年の任期を残しているが、小津氏の定年が今月21日に迫っているため、それまでに交代するとみられる。【伊藤一郎】
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ひと:笠間治雄さん 第26代検事総長に就任(2010年12月28日
 検事任官から36年余。法務省での勤務経験は一度もなく、現場一筋で歩んできた。
 東京地検特捜部の在籍は計12年。部長在任中は、KSD事件の村上正邦元労相を含めて計4人の国会議員や元議員を汚職や詐欺で起訴し、永田町から恐れられた。
 だが、素顔は決してこわもてではない。高齢の政治家を汚職で逮捕した事件では、勾留期限を待たず、8月10日に起訴して捜査を終結させた。「お盆前に家に帰してあげたかった」。反省の態度を示した被告への配慮だった。「末端の部下一人一人の意見をよく聞き、上司にも物が言える」と、苦楽をともにした後輩たちの信頼も厚い。
 総長以外の検事の定年は63歳。来月2日の誕生日で検察庁を「卒業」するはずだった。「悠々自適に暮らします」。師走に入ると、送別会であいさつし、知人には「特捜部改革ができなかったのが心残り」と淡々と語っていた。
 「君が適任だ」。郵便不正事件と証拠改ざん・隠蔽(いんぺい)事件を受け、辞任を決意した前任総長から後継指名された。その姿は、ロッキード事件の主任検事を務めた吉永祐介元総長と重なる。5億円の闇献金を受領した金丸信・元自民党副総裁を罰金で済ませて検察が非難を浴びた際、信頼回復の「切り札」として登用された。
「現場に何ができるか、しっかり考えたい」。図らずも火中のクリを拾う形になった「たたき上げ」の総長に、検察の命運がかかる。【三木幸治】
 【略歴】かさま・はるお 愛知県出身。中央大卒。趣味は写真。印象に残っている本は、旧日本軍が敗れた原因を分析した「失敗の本質」。62歳。
毎日新聞 2010年12月28日 0時27分
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KSD事件・日歯連事件の笠間治雄氏が検事総長に/ 「けもの道」の闇が更に深くなった 2010-12-28 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

           
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大林検事総長「僕の心の内までは誰も分からないでしょう。いつか説明する機会があると思う」2010-12-17 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア 
 真意秘めトップ辞意 改革の全責任 後任に
 2010年12月17日 東京新聞朝刊
 国民の検察に対する信頼を崩壊させた大阪地検特捜部の証拠改ざん事件は、大林宏検事総長に辞任を決意させるに至った。総長就任からわずか半年。後任に名前が挙がるのは、東京地検特捜部長を経験し、現場派とされる笠間治雄東京高検検事長。「背水」の検察は、二十四日に検察改革を含めた事件の検証結果を公表する。 
 ■飛び交う臆測
 「僕の心の内までは誰も分からないでしょう。いつか説明する機会があると思う」
 総長辞任をめぐって、検察庁内で臆測交じりの話が飛び交った十六日、大林氏は穏やかな表情で語った。
 大阪地検の大坪弘道前特捜部長(57)らが起訴された十月二十一日。柳田稔法相(当時)は大林氏に「国民の信頼回復のため、強いリーダーシップをお願いする」と伝え、大林氏も直後の会見で引責辞任を否定していた。
 この後、検察庁内でも大林氏の続投は、当たり前のように語られるようになっていた。それだけに検察幹部からも、大林氏の辞意は「寝耳に水だった」という声が上がった。
 ■身をもって…
 証拠改ざん事件で前田恒彦元検事(43)が逮捕された翌日の九月二十二日、亀井静香・国民新党代表は会見で「立派な検事総長であれば、当然自分で(責任の取り方を)分かっているのではないか」と更迭を求める声を上げた。この後も、政界からは大林氏の責任を問う声が続いた。
 前代未聞の不祥事に世論は厳しさを増していたが、検察内部には甘い見通しがあった。厚生労働省の文書偽造事件の捜査時、大林総長は東京高検検事長で、事件の決裁には関わっていなかったことから、「辞任までは必要ない」という声が大勢だった。辞任について「『やっぱりそうだったのか』と言う人は検察庁にはいないんじゃないか」という声があるように、世論と検察の意識のずれは大きいものとなっていた。
 最高検は一連の不祥事の検証と組織の見直し作業を続けている。検証がまとまっても、検察の真価が問われるのは、その後だ。
 別の検察幹部は「証拠をいじったんだから普通の不祥事とは違う。残された検察職員に、身をもって重大性を分からせようとしたのではないか」と大林氏の心中を推測する。
 ■「改革の嵐が」
 検察官の定年は原則六十三歳だが、検事総長は六十五歳と二年長い。後任と目されている笠間氏は来年一月二日に定年を迎える予定だった。大林氏が年内に辞任すれば、特捜部の経験が豊富な笠間氏が総長ポストを引き継ぐことが可能になる。
 「検察が国民に謝罪するという意味で退任は当たり前」と話す東京地検特捜部OBの石川達紘弁護士は、後任人事について「事件でつまずいたら、修羅場をくぐり、事件の怖さを知っている人が総長をやらなければならない」と指摘する。
 特捜部の現職検事は厳しい表情で話す。「これから検察は改革の嵐が吹く。最高検が進めている検証で何が示されても、それを実行するのは次の総長。成功も失敗も、すべて背負うことになる」
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大林検事総長:年内辞任へ2010-12-16
 〈来栖の独白2010-12-16
 何かがあったに違いないが、わからない。分からない。ただこのところの狂的な小沢一郎氏に対する民主党執行部の攻勢(政倫審へ出席を迫る)を目にするとき、「
検察と検察審査会の結論は違う。検察は、結論として、小沢氏を起訴できなかった」と明言した大林宏検事総長は、仙谷氏たちにとって不安を抱かせる負(ふ)の存在であることは間違いないだろう。
 9月14日の民主党代表選と同日に、検察審査会において「小沢氏強制起訴相当」が結論されていた。それを仙谷氏はカードとして懐へ入れていた・・・。

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