<野田女児虐待死>「娘がうそ書いた」暴力否定 学校アンケートに父
2020/3/5(木) 11:47配信 千葉日報オンライン
野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が昨年1月、自宅浴室で死亡した虐待事件で、傷害致死などの罪に問われた父親、勇一郎被告(42)の裁判員裁判第7回公判が4日、千葉地裁(前田巌裁判長)であり、被告人質問が始まった。心愛さんが父親からの暴力を訴えた学校アンケートの記載内容について、勇一郎被告は「うそを書いたと思う」と供述。アンケートなどがきっかけとなった県柏児童相談所による一時保護の前段階で、虐待は一切していないとの認識を示した。
アンケートは心愛さんが通っていた小学校で2017年11月、いじめの調査を目的に行われた。心愛さんは「お父さんにぼう力を受けています。夜中に起こされたり、起きているときにけられたりたたかれたりされています」と助けを求めていた。
弁護側の被告人質問で、勇一郎被告はアンケートの記載内容について「たたいていない」などと繰り返し反論。意見の食い違いを巡り、うそが記されたと主張し、心愛さんが作り話をした理由は「当時も今も分からない」と述べた。
勇一郎被告らが沖縄県から野田市の実家に転居した同年7月末から柏児相が心愛さんを一時保護した11月上旬までの間、虐待に当たる行為を一度もしていないかを問われると、弱々しい声ながら「はい」と断言。同期間に「5時間立たされた」などとする心愛さんの申告も事実でないとした。
一方、柏児相による一時保護後、面会を希望した勇一郎被告らが待つ部屋に入った心愛さんについて、証人として出廷した元職員は「下を向き、泣きそうだった」と証言していたが、勇一郎被告は「はにかんだような顔だった」と説明。緊張した様子はなく、「手を差し出すと、手を伸ばしてくれた」と続けた。
心愛さんの母親(33)=傷害ほう助罪で懲役2年6月、保護観察付き執行猶予5年判決確定=との出会いや結婚、出産など沖縄県在住時の生活についても言葉を選びながら振り返った。
心愛さんの母親の異性関係を巡って母親と口論になることがあったが、夫婦生活は楽しく、心愛さんが生まれた後は家族で過ごす時間を「とても幸せ」に感じていた。一度離婚するも、復縁して約8年ぶりに心愛さんと再会した時は「二度と会えないと思っていたので、泣くほどうれしかった」と声を振り絞った。
きょう5日の第8回公判も被告人質問が行われる。
最終更新:3/5(木) 11:47 千葉日報オンライン
◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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»「本当のことを言って」母に問われ、勇一郎被告 何度も涙ぬぐう
TBS NEWS ─4日 15時49分─
千葉県野田市で小学4年の栗原心愛さんが虐待死した事件の裁判で、父親の勇一郎被告が、出廷した母親から「本当のことを言って」などと訴えられ、繰り返し涙をぬぐう場面がありました。
4日の裁判ではまず、児童虐待を専門とする臨床心理士が証人として呼ばれました。事件前、心愛さんが学校のアンケートで父親からの暴力を訴えていたことについて、臨床心理士が「『助けてほしい』『打ち明けるといいことがある』と期待していたのでは」と指摘すると、勇一郎被告は険しい表情で聞いていました。
続いて、心愛さんの祖母で勇一郎被告の母親が証人として出廷。勇一郎被告は初公判で、冷水を浴びせ続けたことなどの暴行を否定しましたが、母親が衝立越しに「本当のことを言って、心愛ちゃんに謝ってください。幼い命を摘み取ることはあってはならない。自分の子です」などと訴えると、うつむいて眼鏡を外し、何度も涙をぬぐっていました。
◎上記事は[TBS NEWS]からの転載・引用です
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* 栗原心愛さん 虐待死 第7回公判 2020.3.4 被告人質問 父親の勇一郎被告「心愛が、されてもないのに嘘を書いたと思います」
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