小沢氏、新党結成か 生活候補にビラ作製中断指示
産経ニュース2012.11.26 07:09
国民の生活が第一の小沢一郎代表が、党所属の衆院選立候補予定者に対し選挙用ビラの作製を中断するよう指示していたことが25日、わかった。複数の生活関係者が明らかにした。来月4日公示の衆院選を前に異例の指示といえる。生活内では、小沢氏が日本維新の会やみんなの党を除く第三極勢力を結集した新党結成を目指しているとの見方が広がっている。
小沢氏は当初、民主、自民両党に対抗するため、第三極が連携する「オリーブの木」構想を描いていたが、維新が旧太陽の党と合併したのに伴い、維新と一線を画す方針を表明。「消費税増税反対」「脱原発」「反TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)」の3つを柱にした勢力の結集に前向きな姿勢をみせていた。
新党結成となれば、亀井静香前国民新党代表らが22日に結成した「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」、みどりの風などが対象になるとみられる。新党大地・真民主は選挙協力にとどまる見通しだ。
生活関係者によると新党結成の際、党首は小沢氏らではなく民間から迎える案が浮上しているという。
新党をめぐっては、亀井氏と河村たかし名古屋市長、山田正彦元農林水産相が24日、都内で会談した。
==================================
生活と脱原発が合流検討…みどりにも呼びかけへ
「国民の生活が第一」(小沢一郎代表)と新党「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」(共同代表・山田正彦元農相、河村たかし名古屋市長)が、脱原発の第3極勢力の結集を目指し、新党結成を検討していることがわかった。
複数の両党関係者が25日、明らかにした。両党は、脱原発、環太平洋経済連携協定(TPP)参加反対、消費増税反対などを訴える考えで、「みどりの風」(共同代表・谷岡郁子参院議員ら)や無所属の前衆院議員らにも参画を呼び掛ける方針だ。「生活」と「脱原発」両党は、12月4日の衆院選公示を控えて連携を模索してきたが、合流せずに選挙協力を進めるのは難しいと判断したとみられる。ただ、「みどりの風などが加わらず、生活と脱原発だけなら合流のメリットが少ない」として慎重な意見があり、調整が難航する可能性もある。
小沢氏は周辺に、新党結成の場合、党首に就かない可能性を示している。「生活」の幹部の中には、嘉田由紀子滋賀県知事らとは脱原発政策で共闘できるとみて、党首に迎えたいとの声がある。
(2012年11月26日06時26分 読売新聞)
=========================================
第4極“小沢新党”で画策 脱原発で「減税」などと合流か 滋賀県知事代表案浮上
zakzak 2012.11.26
次期衆院選を見据えて、「国民の生活が第一(生活)」(小沢一郎代表)と、「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党(減税)」(共同代表・山田正彦元農水相、河村たかし名古屋市長)、「みどりの風」(共同代表・谷岡郁子参院議員ら)などが、「脱原発」を旗印にした新党結成を検討していることが分かった。代表に、滋賀県の嘉田(かだ)由紀子知事を迎える案も浮上している。実現すれば、第3極の中核である「日本維新の会」(石原慎太郎代表)と距離を置く、第4極結集といえそうだ。
「(新党構想は)あります。『脱原発』で死に票を出さないためには重要なことだと思う。1つの党になることには(党内に)意見がある。微妙な段階だが、嘉田さんがトップを引き受けると聞いている」
みどりの風の谷岡代表は26日朝、フジテレビ系「とくダネ!」に出演し、新党結成の動きについて、こう語った。減税の小泉俊明幹事長代理も「別々の政党では戦えない。新しい第3極をどう作るかが仕事だ」と前向きに語った。
関係者によると、新党は「脱原発」のほか、「消費税増税反対」「反TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)」を訴えるという。朝日新聞は26日朝刊で、嘉田氏が知事のまま代表に就き、新党名に「未来」という言葉を入れることを検討していると報じた。
報道各社の世論調査でも、維新以外の第3極は埋没感が強い。
朝日新聞と読売新聞の最新調査で、次期衆院選での比例区の投票先を聞いたところ、朝日では、生活2%、減税0%、みんなの風0%。読売では、生活2%、減税1%、みどりの風0%。このままでは、中小政党が乱立して共倒れしかねない状況なのだ。
第4極結集の動きを受けてか、生活の小沢代表は、党所属の衆院選立候補予定者に対し、選挙用ビラの作成を中断するよう指示したという。陸山会裁判で無罪確定を受けた小沢氏が、また水面下で動いているようだ。
-----------------------------
「国民の生活が第一」と「脱原発」、新党結成を検討
FNNニュース 2012/11/26 12:36
「国民の生活が第一」と「減税日本・反TPP(環太平洋経済連携協定)・脱原発を実現する党」が、「脱原発」などを基軸に合流し、新党結成を検討していることが明らかになった。「みどりの風」にも参加を呼びかけていて、党首には、滋賀県の嘉田 由紀子知事が就任する方向で検討されていることもわかった。
みどりの風の谷岡共同代表は「(生活とか減税と一緒にやっていく、たぶん、そういうことだと思います。(滋賀県知事の)嘉田さんが、ヘッドを引き受けられる方向だと聞いています」と述べた。
減税日本・反TPP・脱原発を実現する党の小泉幹事長代理は「減税日本は、国民の生活と、みどりの風の谷岡先生と一緒に組んで選挙できるように頑張ってまいります」と述べた。
小沢代表率いる「国民の生活が第一」と、河村 たかし名古屋市長が共同代表を務める「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」が合流して旗揚げを目指す新党は、脱原発や反消費税増税などの政策を掲げる見通し。
小沢氏は、党所属の立候補予定者に、現時点での選挙用のポスターの印刷を中断するよう指示していて、「党名変更」などを見据えた動きとみられる。
両党は、「脱原発」などで主張が重なる「みどりの風」にも、新党への参加を呼びかけているほか、滋賀県の嘉田知事を党首にする方向で検討していて、保守色の強い「日本維新の会」とは別に、「第3極」勢力の結集を目指す考え。
---------------------------------
滋賀県の嘉田知事が新党検討 〝脱原発〟で連携模索 「生活」「みどり」合流も
産経ニュース2012.11.26 11:51
滋賀県の嘉田由紀子知事(62)が衆院選に向け、脱原発を旗印にした新党を結成する方向で最終調整していることが26日、関係者への取材でわかった。一方、減税日本・反TPP・脱原発を実現する党(脱原発)の小泉俊明幹事長代理表らは26日午前、フジテレビの番組で、嘉田氏を代表とし、同党と国民の生活が第一、みどりの風が合流した新党の旗揚げを検討していることを明らかにした。
■坂本龍一さんにも要請
原発政策に絡み、脱原発など3党は、段階的に原発を縮小する「卒原発」を掲げる嘉田氏と理念が一致している。衆院選前の合流が実現すれば、日本維新の会やみんなの党とは一線を画した第三極勢力となりそうだ。嘉田氏は26日夕にも記者会見を開き、態度を表明するとしている。
関係者によると、嘉田氏は脱原発を掲げる政党や政治勢力の結集を模索し、新党構想が浮上。自身が塾長を務める「未来政治塾」にちなみ、新党の名称に「未来」や「日本」の言葉を入れることを検討し、呼び掛け人として歌手の加藤登紀子さんや音楽家の坂本龍一さんらに参加を要請している。嘉田氏は知事のまま代表に就く見通し。
一方、小泉氏は26日の番組で「国民の生活が第一、みどりの風と組んで新党になるという方向で頑張っていきたい」と表明。みどりの風の谷岡郁子共同代表は、合流後の新党について「嘉田知事が代表を引き受けられる方向だと聞いている」と明かした。ただ、谷岡氏は「連携の必要性はあるが、一緒になることには疑問もある」と慎重な姿勢も示した。
============================
◆ どこが勝つのか今回の選挙 もう一度小沢に投票か棄権か / 政党、候補者の正体が露呈してきた 2012-11-26 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
-----------------------------------------
◆ 小沢一郎氏「「新生日本を作り出そうという、志と目標を持つ人たちとは、誰とでも力を合わせる」 2012-11-21 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
小沢氏、奇襲工作! 水面下で「第3極結集」へ キーマンは「みんな」渡辺代表
zakzak2012.11.21 ★鈴木哲夫の核心リポート
次期衆院選(12月4日公示、同16日投開票)で、民主、自民両党に対峙する、第3極の勢いがすさまじい。世論調査では、石原慎太郎代表、橋下徹代表代行(大阪市長)による「日本維新の会(維新)」への期待が急速に高まっているが、陸山会裁判で無罪が確定した「国民の生活が第一(生活)」の小沢一郎代表も黙ってはいない。選挙の表も裏も知り尽くした小沢氏の計略とは。知られざる「第3極大結集」の動きに、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が迫った。
「新生日本を作り出そうという、志と目標を持つ人たちとは、誰とでも力を合わせる。今週、来週いっぱいは連携の道を探りたい」
小沢氏は無罪確定を受けた19日午後、記者会見でこう語った。やや遅くなったが、戦闘開始宣言に聞こえた。
次期衆院選の焦点である「第3極結集」の成否について、多くのメディアは、維新を軸に分析している。石原、橋下両氏は主導権を握ったがごとく、他党について「一緒にやれる」「やれない」などと発言している。
「原発」や「消費税」「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)」などの政策の違いに目をつぶった合流。石原、橋下両氏は「自民党や民主党に政権を戻してはいけない」と意義を語るが、組織力や資金力で上回る二大政党に立ち向かうには、維新と周辺政党だけでは厳しい。
報道各社の世論調査で「衆院選後の政権の形」を聞くと、朝日新聞(19日朝刊)は「第3極の政党が中心の政権」が34%、毎日新聞(同)も「民主、自民以外の政党中心」が35%で、ともにトップだった。
「次期衆院選の投票先」については、朝日、毎日とも1位は自民党で22%と17%だったが、維新(石原氏の太陽の党を含む)は朝日が7%、毎日が17%とバラつきが。毎日が、石原、橋下両氏の連携を聞くと「必要ない」(36ポイント)と「関心がない」(24ポイント)と約6割が否定的なのだ。
「有権者は、第3極の結集に期待しながら、維新だけの突出には疑問を持っているフシがある。『野合批判』もあるが、『政策を棚上げして既成政党と戦うなら、さらに幅広く、第3極の全政党が結集した方がいい』という意見もある」と、ある第3極幹部は話す。
いち早く、その必要性を訴えていたのは、生活の小沢代表だ。石原氏の「小沢嫌い」は有名で「小沢とは組まない」と公言している。だが、小沢氏は解散の先行きが不透明だった9月、私(鈴木)にこう話した。
「いまはまだ、第3極がそれぞれいろんなことを言っているが、『バラバラにやっても、自民党や民主党を利するだけ』ということは誰が考えたって分かる。そのときがくれば、みんなが気づくはずだ」
実は、維新以外の第3極は現在、選挙協力(=選挙区調整)のため、水面下で着実に動いている。キーマンの1人は「みんなの党」の渡辺喜美代表である。第3極幹部はいう。
「渡辺さん自らが動いて、第3極結集のために、候補者の選挙区を調整している。維新とも政策協議を終えて当然協力するが、他党との間でも精力的に進めている」
小沢氏は常々、「まずは(第3極の)現職優先。乱立すれば、一番勝てる候補に決めればいい。それだけのことだ」と語っている。小沢氏としては、石原氏への抵抗感は少ないのだ。
生活の候補者公認についても、他の第3極とバッティングする重要選挙区は発表を控えるなど、旧知の渡辺氏に呼応するように事を進めている。
新党大地・真民主の鈴木宗男代表も、小沢氏と連絡を取りながら、「議員バッジをしていないという自身の立場を利用して、『受け皿を1つにしなければ自民を利するだけ』『時間がない。政策など1つだけ合えばいい』と、各党間の根回しをしている。維新幹事長である大阪府の松井一郎知事にも、こっそり会って口説いている」(別の第3極幹部)
今後、維新と、他の第3極による、「既成政党への奇襲攻撃」のような幅広い連携はあるのか。最大のキーマンはやはり、双方に太いパイプを持つ渡辺氏だ。
「維新は、渡辺さんに合流を呼びかけている。ただ、渡辺さんの後ろには、着々と実務的な選挙協力を進めている他の第3極もいる。渡辺さんが間に立って、どうまとめるかがポイント」(同)
石原氏に近い有力支援者は、私にこう話した。
「石原さんや橋下さんも、ここでえり好みしていたら、選挙区で第3極同士がぶつかってつぶし合うだけ。最終的に、自民、民主、公明3党の連立政権ができて、衆院任期の4年間は安定してしまう。石原さんも年齢を考えれば、『いましかチャンスがない』ことは分かっているはず。小沢さんを嫌いでもいいが、『国家国民のために、連携もこれから考える』ぐらい言わなきゃダメだ」
公示まで2週間。第3極の主役たちの一挙一動から目が離せない。
■すずき・てつお 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。
===========================