朝日新聞2009年3月22日10時47分
神戸市須磨区で97年に起きた連続児童殺傷事件で亡くなった山下彩花さん(当時10)の遺族のもとに、当時14歳だった加害男性(26)から今年も謝罪の手紙が届いた。事件と向き合おうとする気持ちがつづられていたといい、彩花さんの母、京子さん(53)は「今までの手紙は無機質な感じがあったが、今回は生身の人間が書いたように感じた」と話している。
男性は彩花さんの命日の23日を前に、数年前から遺族に手紙を書いている。今年は19日に京子さんが男性の両親らと神戸市内で面会し、便箋(びんせん)3枚にペンで書かれた手紙を受け取ったという。
京子さんは詳細を明らかにしていないが、手紙には「かけがえのない命を奪い、家族の何げない日常を壊してしまった」という趣旨の言葉があったほか、自分が精いっぱい生きているかを自問自答する記述もあったという。
一方、京子さんは両親と面会した際、初めて男性にあてて書いた手紙を同行していた代理人に託した。京子さんは手紙で「改めて償いとはどういうものかを考えて欲しい」と求めたという。
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◆ 神戸連続児童殺傷事件 加害男性から手紙 「罪の意識感じる」山下彩花さんの母 京子さん '12/3/20 2012-04-06
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◇ 【「少年A」この子を生んで…】神戸連続児童殺傷事件・酒鬼薔薇聖斗の父母著 文藝春秋刊1999年4月
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