大阪寝屋川 中1遺棄事件;山田浩二容疑者「黙秘で」調書への署名拒否 平田奈津美さん殺人容疑で再逮捕 2015.9.12 

2015-09-12 | 死刑/重刑/生命犯

 産経WEST 2015.9.12 15:24更新
【中1男女殺害遺棄】中1少女殺害容疑、山田容疑者を再逮捕
 大阪府寝屋川市の中学1年、平田奈津美(なつみ)さん(13)が殺害、遺棄され、同級生の星野凌斗(りょうと)さん(12)も遺体で見つかった事件で、平田さんの死体遺棄容疑で逮捕された山田浩二容疑者(45)について、大阪府警は12日、平田さんを殺害したとして、殺人容疑で再逮捕した。
 再逮捕容疑は8月13日、平田さんを何らかの方法で窒息させ、殺害したとしている。
 平田さんは、星野さんとともに同日早朝、京阪寝屋川市駅周辺で連れ去られたとみられる。平田さんの遺体は同日午後11時35分ごろ、同府高槻市番田の物流会社駐車場で、両手首を粘着テープで後ろ手に縛られた状態で見つかった。
 司法解剖の結果、死亡推定時刻は同日午後7時ごろだった。首には圧迫されたような痕があり、粘着テープが口や鼻をふさぐように巻かれていた。遺体左側には約30カ所の切り傷があり、最も深い傷は骨にまで達していた。
 駐車場を訪れた不審車両の捜査から、山田容疑者の関与が浮上した。同21日、山田容疑者が立ち入った同府柏原市青谷の竹林から星野さんの遺体も見つかり、府警は平田さんの死体遺棄容疑で山田容疑者を逮捕。平田さんが死亡した経緯について調べていた。

 産経WEST 2015.9.12 21:10更新
【中1男女殺害遺棄】消えた“共犯者” 直接証拠なく捜査に壁
 交友関係、アリバイ、走行経路。いくつもの「消去法」から残った選択肢が単独犯行だった。
 大阪府寝屋川市の中1男女殺害・遺棄事件で、平田奈津美(なつみ)さん(13)に対する殺人容疑で12日、再逮捕された山田浩二容疑者(45)の犯行を裏付ける直接証拠はなく、捜査幹部は「厳しい捜査に違いない」と表情を引き締める。事件は新たな局面を迎えた。
*数百台の防犯カメラを確認
 「助手席にいた同乗の男が女の子を殴って死なせ、遺棄した」。大阪府警高槻署捜査本部が全力を挙げたのが、死体遺棄容疑で逮捕された直後に山田容疑者が供述した「共犯者」の捜査だった。供述が事実であれば、殺人容疑で立件できない恐れがあったからだ。
 捜査本部は事件当日の山田容疑者の携帯電話でのやりとりや、交友関係のある友人らの状況を精査。その結果、事件当日に山田容疑者の軽ワゴン車に第三者は乗り込んでおらず、事件を知っていた知人もいないことが明らかになった。
 捜査本部は少なくとも数百台の防犯カメラを確認したが、軽ワゴン車の助手席には誰の姿も写ることはなく、「共犯の存在は消えた」(捜査幹部)。平田さんと事件当日、何らかの接点があったのは、同級生の星野凌斗(りょうと)さん(12)を除いて山田容疑者しかいないとの結論に達した。
*黙秘続ける容疑者
 だが、殺害への関与を示す直接証拠はなく、殺害場所や方法、凶器なども特定できていない。車内から検出された微量の血液は平田さんのDNA型とほぼ一致したが、捜査関係者は「容疑者が黙秘を続けており、何らかの理由で血を流した平田さんが、あくまでも車内にいたとの証拠に過ぎない」と指摘する。
 供述や直接証拠がない状況で、捜査当局が犯罪を立証することは可能か。
 刑法に詳しい甲南大法科大学院の園田寿教授は「具体的な犯行手段が分からない中で、犯罪を立証すること自体は珍しくない。『山田容疑者以外の犯行は考えられない』という間接証拠を丁寧に積み重ねることがポイントだ」と指摘。平田さんが殺害されたことを疑う余地はないため、「連れ去りから遺棄までの間に、第三者が平田さんに接触できたという疑いを今後も一つずつ排除していく必要がある」としている。

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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 中日新聞 2015年9月13日 朝刊
平田さん殺害で再逮捕 大阪中1遺棄、山田容疑者「黙秘」
 大阪府寝屋川市の中一男女遺棄事件で、平田奈津美さん(13)を殺害したとして、府警高槻署捜査本部は十二日、殺人の疑いで、契約社員山田浩二容疑者(45)=平田さんの死体遺棄容疑で逮捕=を再逮捕した。捜査本部は殺害の現場や方法を特定せず、立件に踏み切った。
 捜査本部によると、山田容疑者は殺人容疑の認否について「黙秘で」と述べ、調書への署名を拒否した。大阪地検は同日、死体遺棄容疑について起訴、不起訴の処分を保留した。殺人容疑と一括して処分する。
 供述や目撃情報などの直接証拠が乏しいことから、捜査本部は多数の防犯カメラなどを捜査。別の人物が事件に関わった形跡がなく、平田さんの死亡に関与した疑いがあるのは山田容疑者以外にいないと判断した。
 逮捕容疑は、八月十三日午前五時八分~午後十一時十分ごろ、大阪府またはその周辺で、何らかの方法により首を圧迫するか、鼻と口をふさぐかして平田さんを窒息させ、殺害したとされる。司法解剖による死亡推定時刻は午後七時ごろ。
 遺体に巻かれていた粘着テープは、山田容疑者が事件当日に買ったものと材質が同じで、同一とみられる。捜査関係者によると、山田容疑者の車から検出された微量の血液が平田さんのDNA型とほぼ一致した。
 八月二十一日の死体遺棄容疑の逮捕時、平田さんについて「自分が声を掛け車に連れ込んだ。同乗者が殴って死なせ、遺棄した」と供述。その後、黙秘に転じた。捜査本部は取り調べを録音、録画している。

 ◎上記事は[中日新聞]からの転載・引用です
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