【プロ野球実況中継】中日・谷繁新監督、スタッフは癖ある年上だらけ
zakzak 2013.10.24
球界は監督やコーチ人事の真っ盛りです。一番のサプライズは何といっても中日の谷繁元信兼任監督の誕生。実はニッポン放送では来る２７日の日本シリーズ第２戦の解説をお願いしていたのです。
就任報道を聞いて局内の反応は真っ二つに分かれました。「まさに時の人の解説、こりゃ話題になるぞ」「いやいや監督になったら解説どころじゃないだろう」。結果は後者となりました。何と就任会見が行われている真っ最中に球団広報から電話連絡があったのです。「シリーズ解説の件ですが、こういうことになりましたので、辞退をさせていただけないかと」。スタッフはみんながっかりです。ただし経緯上、試合前の生出演だけはご了解をいただきました。
そして、その直後に谷繁兼任監督から私に電話が。「今回、こういうことになっちゃってごめんね。何かいろいろとバタバタになるから」。こういわれたら、もうこちらの完敗。さすが「人たらし」の繁ちゃんだなと改めて感心しました。
もう１つのサプライズはショウアップナイター解説者・達川光男さんの中日バッテリーコーチ就任。落合ＧＭと同じく東洋大学に在籍していたことがあること、駒沢大学出身の森繁和ヘッドコーチとは学生時代から親交があったことなど接点はありましたが、正直いってこちらも寝耳に水でした。
新聞辞令はずいぶん先行していたようですが、達川さんは２０日にわざわざ会社へ挨拶にいらして、こうおっしゃいました。「新聞には出とるが、まだ契約はかわしとらん。ニッポン放送への挨拶を後回しにはしとらんからな」。いかにも律義な達川さんらしいですよね。この挨拶の席上、弊社幹部は２７日の日本シリーズ第２戦の解説を急きょ要請。転んでもただでは起きない弊社の体質です（笑）。
それにしても谷繁兼任監督を取り巻くスタッフは落合ＧＭをはじめ、森繁和ヘッドコーチ、友利結投手コーチ、達川光男バッテリーコーチとひと癖ある年上の方だらけ。波留敏夫打撃コーチ、佐伯貴弘２軍監督ら同級生が気の置けない話し相手になるんでしょうね。
ただし球界では、たとえ年下でも監督には敬語を使うのがしきたり。強面の森繁和コーチが「監督、ここはどうしましょうか…」なんて喋っているシーン、どうしても想像がつきません。
ニッポン放送の日本シリーズ中継、第１戦の２６日はノムさんこと野村克也さんの解説です。お楽しみに。
■松本秀夫（まつもと・ひでお） １９６１年７月２２日生まれ、東京都出身。早大卒、８５年ニッポン放送入社。スポーツ部アナウンサーとして「ショウアップナイター」の実況などを担当。２００５年ロッテ優勝決定の試合での号泣実況のほか、数々の名言がある。
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