資金管理団体「陸山会」土地取引購入原資約4億円、小沢一郎民主党幹事長の資金

2010-01-03 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
土地取引「小沢氏の指示」 石川議員、地検聴取に証言
朝日新聞2010年1月1日
 小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が2004年に取得した土地をめぐる問題で、当時の陸山会の事務担当者で元秘書の石川知裕衆院議員(36)=同党、北海道11区=が東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、土地取引は小沢氏の指示で始まり、購入原資の約4億円が小沢氏の資金だったと認めていたことが、関係者の話でわかった。約4億円は、長年の政治活動で得た資金の可能性があるという。
 石川氏は関係者に対し、取引を進める中で「小沢氏と直接、電話やメモでやりとりすることもあった」と証言しているという。特捜部も、石川氏の再聴取などで、小沢氏が不明朗な資金操作についてどこまで認識していたかを調べる見通しだ。また、購入資金などで小沢氏しか分からない事情があるため、小沢氏を任意で聴取する必要があるか、慎重に検討するとみられる。
 この問題では、陸山会が04年10月29日、東京都世田谷区の宅地を約3億4千万円で購入。その数日前から、総額約4億円が複数の関連政治団体経由などで陸山会の口座に集められ、土地代金に充てられたことが判明。この約4億円は、同会の政治資金収支報告書の収入に記載されていない。石川氏が聴取の際、この資金操作などへの関与を認めたことから、特捜部は、石川氏を政治資金規正法違反(不記載)の罪で在宅起訴する方向で検討しているとされる。
 複数の関係者によると、この土地取引は、小沢氏が、同会の会計責任者だった公設第1秘書・大久保隆規(たかのり)被告(48)=西松建設の違法献金事件で公判中=に、秘書寮の用地の取得を指示して始まった。大久保秘書は、対象地を探し、後の経理手続きは石川氏に任せたという。
 一方、小沢氏側の関係者によると、石川氏が「小沢氏の資金だった」と認めた購入原資の約4億円について、小沢氏の政治活動で得られた資金だった可能性が高いという。特捜部は、この資金が小沢氏個人の帰属か、政治資金かの解明も進める。
 同会の04年分の収支報告書には土地取引に関する記述がなく、05年分に記載されているため、石川氏ら3人が同法違反容疑で刑事告発された。小沢氏は記者会見で「単純ミスだ」と釈明している。
---------------------------------------
小沢氏が参院過半数獲得へ地方行脚を宣言 菅、平野両氏らも小沢詣で
産経ニュース2010.1.1 16:44
 民主党の小沢一郎幹事長は1日午後、東京・世田谷の自宅に党所属議員を招き、恒例の新年会を開いた。菅直人副総理・国家戦略担当相や平野博文官房長官、山岡賢治国対委員長ら政府・党の要人も出席し、小沢氏の勢いを示す会合となった。
 スーツ姿で現れた小沢氏はあいさつで、今年夏の参院選について「民主党は単独過半数を取っていない。ここ一番という時に自分たちの力で政策を決定し、国会を通過させる力を持っていることが大事だ」と述べ、民主党の単独過半数獲得を目指す考えを改めて示した。
 また「私も例によって今月も半分以上、地方に行っていることになると思う」と述べ、今月から参院選対策の地方行脚を行うことを明らかにした。さらに、参院選で複数区には複数の公認候補を擁立する党の方針について「内輪で競合する格好になって大変しんどいが、今の選挙制度がある限り、その試練を乗り越えないと過半数はとれない」と語った。
 民主党の「重点要望」を反映させた平成22年度予算案については「自公政権で政治も行政もぐしゃぐしゃになってしまった後を引き継いでわずか2カ月で、そんなに100%何でもかんでもうまくいくはずがない。メディアが言う以上に大きな成果を上げ得る予算だ」と評価した。
 小沢邸の新年会は午後1時からと、午後3時からの2部制で行われ、昨年8月の衆院選で初当選した「小沢チルドレン」らを中心に、166人の民主党議員らが出席した。
 閣僚では菅、平野両氏のほか中井洽拉致問題担当相、川端達夫文部科学相、原口一博総務相らがあいさつに訪れたほか、党側では山岡氏、高嶋良充参院幹事長、蓮舫参院議員も出席。また、新党大地代表の鈴木宗男衆院議員も顔を見せた。
 ひっきりなしに出入りする来客に対応するため、小沢邸の玄関では、小沢氏に近い1年生衆院議員らが受付や案内役を担当。関係者によると、宴席には人数分のおせち料理とビール約500本、日本酒数10本などが用意された。
 新年会での話題は各議員の選挙情勢などに及び、小沢氏は「今度、大阪の大企業も回るからな」などと話していたという。
.............................
厳戒の中での小沢邸新年会 周辺道路には蛇腹式バリケードも
産経ニュース2010.1.1 16:54
 東京・世田谷の小沢一郎民主党幹事長の自宅では1日、同党議員らが“集結”して恒例の新年会が開かれたが、昨年末に衆院議員会館の小沢氏の事務所に銃弾のようなものが届いたこともあり、警察による厳戒態勢が敷かれた。
 小沢邸の周囲を警護官や制服姿の警察官が取り巻いき、近くの道路には蛇腹式のバリケードも置かれた。
 バリケードの外では、小沢氏が推進する永住外国人への地方参政権付与などに反対する人たち約40人が集まり、小沢氏や出入りする議員らに対して「売国議員は日本から出ていけ」などのシュプレヒコールをあげた。普段、閑静な住宅街は騒々しい新年となった。

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (rice_shower)
2010-01-03 19:02:44
あけましておめでとうございます。
なぜ検察は執拗に小沢を潰そうとするのでしょうか。 相当強固な「“国益”を護らんが為」との意志に裏打ちされた国策捜査である、との印象を日々強めています。
俗受けする、角栄以来の確執だの怨念だのではなく、具体的な、例えば永住外国人地方参政権、司法の可視化などの法案の提出を封じ込めたいからではないか。 特に、現内閣は、前者のための周到なシフトが感じられ、「天皇の認証官」としての司法官僚は、彼らなり(and/orならでは)の憂国の念から、玉(天皇)を小沢に収奪された後の、“国体の変質”を阻止せんとしている.....、などというのはイリュージョンでしょうか?
天皇と司法、これを今年のテーマの一つにしようかな、なんて思っています。
返信する
Unknown (ゆうこ)
2010-01-05 17:32:05
 あけましておめでとうございます。
 と書きますと、必ず或る出来事を想起してしまいます。HPトップにその祝辞を書きましたところ、「被害者のことも考えず」とどこかのbbsだったかに書かれたのでした。毎年必ず思い出し、口ごもってしまいます。
>天皇と司法、これを今年のテーマの一つにしようかな、なんて思っています。
 楽しみにしています。嬉しいです。
 昨年の天皇さんと習氏との会見。世論を分けたようでしたが、一人の人間としての人権・幸福(天皇制)への議論の契機にならねばならないのですが、利用だのルールだのの論争で終わってしまいました。どんな問題(テーマ)も、そのようですね。真に大事な議論は、無期限の後回しになってしまうように思います。死刑制度も。
 最高裁司法官僚は、総ての判例を検討します。市井の一主婦に過ぎない私ですが、そのことを如実に見せ付けられた(ように感じた)のが、楢崎康英氏の「左遷」でした。
http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/3d30b381174210476b5e08748ace1469
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。