ペット、老老介護時代 飼い主の負担軽減へ 2017年調査結果…

2018-06-16 | Life 死と隣合わせ

ペット、老老介護時代 飼い主の負担軽減へ 
2018/6/15 夕刊
 画像;「ペットケアホームリュッカ」に預けられた認知症の柴犬と代表の安部里梅さん=名古屋市名東区で
 ペットを飼う家庭が増える中、犬や猫の高齢化がいやおうなしに進んでいる。年老いたペットを高齢者が介護するケースも増えており、飼い主の負担軽減のため、訪問サービスなどを通じて支援する動きが活発化している。
 ペットフード協会(東京)の二〇一七年の調査によると、飼い犬の平均寿命は一四・一九歳、飼い猫は一五・三三歳。犬の58・9%と猫の44・7%が七歳以上の高齢期を迎えている。
 ペットが老いると、食事や排せつ、散歩など生活面での介助が必要になる。認知症や寝たきり状態になれば付きっきりの介護が求められ、飼い主も高齢の場合は重い負担がのしかかる。
 名古屋市名東区で一五年に開業した「ペットケアホーム リュッカ」は老犬ホームを営む傍ら、民間資格「動物看護師」を持つ六人のスタッフが飼い主宅を訪れ、高齢のペットを介護している。二十年間の動物病院勤務を経て独立した代表の安部里梅(さとみ)さん(46)は「ペットが天寿を全うする手助けをしたかった」と動機を語る。
 訪問サービスの料金は一時間四千円から。昨年度は四十二匹の利用があった。依頼主は六十代前後の女性が多く、親の介護や仕事、家事が重なって行き詰まっていた例もあったという。
 十六歳のボーダーコリーを飼う同市守山区の主婦五島清恵さん(57)は、自らの通院で家を留守にする際に訪問介護を利用。愛犬は自力で立ち上がれず、認知症も患っており、五島さんは「何かあっても対処してもらえるので安心」と喜ぶ。
 こうしたサービスは、関東を中心に事業展開するケアペッツ(東京)も名古屋での実施を目指している。
 飼育が困難になったり飼い主が死去したりした場合に、次の飼い主に愛犬や愛猫を託すことができるとして注目されるのが「ペット信託」。用意された飼育費が管理者から新たな飼い主へ支払われる仕組みで、行政書士などの信託監督人が飼育状況や財産の管理に目を光らせる。
 同市千種区の行政書士遠山真人さん(57)は名古屋・名駅の名鉄百貨店でペット信託の有料相談に応じており、これまでにペット信託契約を三件手掛けた。NPO法人・人と動物の共生センター(岐阜市)の会員でもある遠山さんは「今後も飼い主、ペットの双方が幸せになるための受け皿づくりを進めたい」と話す。
 一方、ペットと一緒に住める高齢者施設も出始めた。長谷工シニアホールディングス(東京)は昨年末、一定の条件下で犬や猫を飼える住宅型有料老人ホーム「ライフハウス鶴舞公園」を名古屋市中区に開設した。実際にペットを飼育する契約はまだ二件にとどまるが、担当者は「問い合わせは多く、関心は高い」と話す。
 (相馬敬)

 ◎上記事は[]からの転載・引用です
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〈来栖の独白〉
 昨年10月17日、16歳で亡くなった愛猫くろのすけは、最後の年こそ病院へ通ったが、健康で生涯を過ごしてくれた。
 居なくなって寂しいが、新しくペットと考える中、飼い主の方の先行き(年齢)の不安もある。さまざまに考える。とりわけ昨今、私自身の体の不快、不安も強い。
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