細川護熙元首相 . 「選別 こざかしい」小池知事を批判
毎日新聞2017年10月3日 東京朝刊
細川護熙元首相は2日、毎日新聞のインタビューで、小池百合子東京都知事が代表を務める希望の党について「(安倍政権を倒す)倒幕が始まるのかと思っていたら、応仁の乱みたいにぐちゃぐちゃになってきた。政権交代までいかなくとも、せめて自民党を大敗させて、安倍晋三首相の党総裁3選阻止まではいってもらわないと」と語った。小池氏が衆院選に立候補する可能性は「恐らくないだろう」とも述べた。
小池氏は日本新党結党以来、折に触れ、細川氏からアドバイスを受けてきた。希望の党の公認を巡り、リベラル勢力や首相経験者を選別することに「同志として小池氏を手助けしたいと考えてきたが、排除の論理を振り回し、戸惑っている。公認するのに踏み絵を踏ませるというのはなんともこざかしいやり方で『寛容な保守』の看板が泣く」と強く批判した。
同じく日本新党出身の前原誠司民進党代表については「名を捨て実を取ると言ったが、状況をみていると、名も実も魂も取られてしまうのではないかと心配になる」と述べた。 さらに自身が日本新党を結成したことを振り返り「政権交代という大目標に立ち向かうときは怒濤(どとう)のように攻め立てなければ成功しない」と、候補者擁立などで混迷する「小池の乱」に苦言を呈した。ただ、「首相を目指すのであれば、保守やリベラルにこだわらず、器量の大きい人でいてもらいたい」と、門下生への思いやりもにじませた。【鈴木琢磨】(詳報は近く夕刊「特集ワイド」に掲載します)
◎上記事は[毎日新聞]からの転載・引用です
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希望 地方で「離反」動き顕在
<衆院選>希望から「離反」も 立憲、排除組を取り込み
2017/10/4(水) 22:18配信 毎日新聞
希望の党(代表・小池百合子東京都知事)は4日、衆院選の第2次公認候補9人を発表し、3日に公表した第1次公認候補のうち2人の公認を取り消した。希望の党の公認候補は計199人となった。取り消された2人はいずれも民進党出身で、慌ただしい合流のひずみが表れた形だ。希望の党から排除された民進党出身者の受け皿となっている「立憲民主党」(代表・枝野幸男元官房長官)の長妻昭元厚生労働相は候補者数は50人を超えるとの見通しを示した。
希望の党の若狭勝前衆院議員と細野豪志元環境相、民進党の玄葉光一郎総合選対本部長代行は4日、国会内で会談し、候補者調整を進めた。
第2次公認の9人のうち、民進党公認候補だったのは4人で前職は大島敦幹事長(埼玉6区)のみ。残る3人は新人で、静岡1区で出馬予定だった福村隆氏は静岡7区に「国替え」。大阪18区で立候補を予定していた川戸康嗣氏も兵庫9区に転出した。希望の党側が当初から公認を求めていた埼玉13区と千葉7区の新人2人も公認された。
地方では希望の党への離反の動きも顕在化している。宮崎1区では元職の道休誠一郎氏が3日の1次公認に入った。しかし、民進党宮崎県連が希望の党に保守色の強い元衆院議員の中山成彬元文部科学相が参加していることに反発。道休氏を支援しない方針を決定し、道休氏は公認を辞退した。
中山氏の妻は日本のこころ代表だった中山恭子参院議員で、自主憲法制定を主張するなど、民進党の政策とは立場がかけはなれている。党の規模が急速に拡大したことで希望の党が抱え込んだ矛盾が噴き出した形だ。
これに対し、希望の党は4日の2次公認で宮崎3区に恭子氏の秘書の花輪智史氏を送り込んだ。民進党県連がより一層反発するのは避けられず、混乱は続きそうだ。
長野1区では、希望の党の政策協定書への署名を拒否した前職の篠原孝元副農相が4日、無所属での出馬を表明し、公認を取り消された。
一方、立憲民主党の長妻氏や海江田万里・元民主党代表(東京1区)らは4日、国会内で記者会見し、東京都内の選挙区から16人の党公認候補の出馬が内定したと発表した。長妻氏は「民進党から立候補できず、国民にとって選択肢がなくなるのではないかと強い危機感を持った」と語った。【影山哲也、松井豊】
最終更新:10/5(木) 6:19 毎日新聞
◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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希望、勢いに陰り=小池氏「不出馬」繰り返す―排除の論理で混乱【17衆院選】
2017/10/4(水) 21:12配信 時事通信
衆院選(10日公示―22日投開票)の「台風の目」となっていた希望の党の勢いに陰りが出てきた。代表の小池百合子東京都知事が不出馬の意向を重ねて示し、政権選択の色彩が薄れつつあるためだ。また、民進党出身の候補を「排除の論理」で選別し、混乱を招いたことも響いている。立憲民主党が新たに参戦し、連合の全面支援も見込めなくなったことで、希望内には「厳しい戦いになる」と不安視する声が出ている。
小池氏は4日、都庁で記者団に「忖度(そんたく)政治がいいのか、しがらみを断った新しい政治を求めるのか国民にお伺いする」と述べ、政権交代を目指す姿勢を示した。しかし、自身の出馬については、ここ数日「100%ない」と繰り返し否定している。
民進党から合流した希望の候補は「小池氏が出馬しないと政権交代への勢いが失われかねない」と懸念を隠さない。安倍晋三首相と小池氏の対決という構図に持ち込めないからだ。このまま小池氏が出馬せず、希望の首相候補を不明確にしたまま選挙に突入すれば「無責任」との批判を浴びるのは避けられない。
実際に菅義偉官房長官は「堂々と出馬宣言し、国民生活の議論を正面からするのがいい」と挑発。共産党の志位和夫委員長も「政権交代を言いながら党首が出馬しないのは矛盾だ」と指摘する。
小池氏が憲法改正や安全保障関連法に賛成しない民進党出身者を「排除する」と発言し、公認に当たって政策協定書への署名を求めたことも波紋を広げた。これに反発した民進党リベラル系が立憲民主党を結成し、選挙の構図は「与党」「希望・日本維新の会」「立憲・共産・社民」の3極の争いに一変。また、4日には篠原孝氏(長野1区)が公認を辞退するなど、混乱が収まる気配は見えない。
一方、連合は、民進党候補全員の合流がかなわなかったことから、希望と距離を置き、候補者の個別支援にとどめる方針。選挙の実動部隊として期待していた希望にとっては誤算となった。
小池氏個人の人気に頼ってきたほころびが出始めたことで、党内からは「小池氏の手法は強権的」「党は早晩つぶれる」との声も漏れる。結党メンバーの一人は「排除発言で潮目は変わった。追い風は吹いていない」と危機感を示す。
これに対し、自民党関係者は「安倍政権への逆風は変わらない」として、小池氏が土壇場で出馬する可能性をなお警戒している。
最終更新:10/4(水) 22:09 時事通信
◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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◇ 希望の党へ雪崩を打った「小池演芸場」 2017/9/30 「辻元清美氏等と一緒なんて冗談じゃない」中山成彬氏
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