「シリアへ軍事攻撃に踏み切った」トランプ大統領 2018/4/14

2018-04-14 | 国際

「シリアへ軍事攻撃に踏み切った」トランプ大統領
NHK NEWS WEB 2018/4月14日 10時35分 シリア内戦
 アメリカのトランプ大統領は、内戦が続くシリアで化学兵器の使用が疑われる攻撃によって多数の死傷者が出たことを受けてイギリスやフランスとともにアサド政権の化学兵器の関連施設に対して軍事攻撃に踏み切った、と発表しました。
 内戦が続くシリアの東グータ地区では今月7日、呼吸困難に陥る人が相次ぎ、多数の死傷者が出ていて、反政府勢力はアサド政権が化学兵器を使ったと主張しています。
 これについてアメリカのトランプ大統領は日本時間の14日午前10時すぎ、国民に向けて声明を発表し、対抗措置としてアサド政権の化学兵器の関連施設に対してアメリカ軍に軍事攻撃に踏み切るよう命じたと明らかにしました。
 そのうえで軍事攻撃は現在進行中で、イギリスとフランスも作戦に加わっていると述べました。
 化学兵器の使用が疑われる攻撃についてアサド政権側は否定していますが、トランプ大統領は声明で「アサド政権が再び、罪のない市民を虐殺するため化学兵器を使った」と述べて、アサド政権による化学兵器の使用と断定し、非難しました。
 トランプ政権は去年4月にも、アサド政権が市民に対し化学兵器を使用したと断定し、対抗措置として軍事施設を巡航ミサイルで攻撃していて、今回が2度目となります。
■小野寺防衛相「米ロ関係 北朝鮮情勢への影響も分析」
 小野寺防衛大臣はNHKの取材に対し「まだ詳しい状況はわからないが、攻撃の状況などについて確認したい。アメリカとロシアの関係が北朝鮮情勢に与える影響などについても、慎重に分析する」と述べました。
■外務省「情報収集し対応検討」
 外務省は現地メディアなどを通じて情報収集を進めるとともに、アメリカ政府の発表内容を分析して、政府としての対応を検討しています。

 ◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です
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『ユダヤとアメリカ 揺れ動くイスラエル・ロビー』立山良司著 中公新書
 (抜粋)
 幅広い軍事協力
 シリアが現在のような悲惨な内戦に陥る前の2007年9月、イスラエルがシリア北部の(p59~)何らかの施設を空爆したとの報道が世界を駆け巡った。シリアはイスラエルを非難したが、イスラエルは空爆した事実を認めただけで、何が標的だったかはいっさい公表しなかった。しかし、7ヵ月後の2008年4月下旬、米政府がこの件で突然、声明を発表した。イスラエルが空爆した施設はシリアが北朝鮮の協力を得て秘密裏に建設していた原子炉だったというのである。米政府が公開した資料には建設中の原子炉内部や、技術協力をしていた北朝鮮の専門家とされる写真も含まれていた。米政府はこうした写真をどのようにして入手したかを明らかにしなかったが、イスラエルの情報機関モサドが施設内部に協力者を送り込んでいたというのがもっぱらの見方だった。
 この施設が本当に北朝鮮の協力を得てシリアが建設していた原子炉だったとの確証は今のところない。国際原子力機関(IAEA)も調査に乗り出した。しかし空爆直後にシリア政府自身が破壊された施設の残骸を完全に撤去し、証拠を“隠滅”してしまった。更にその後の内戦で、IAEAは十分な調査ができていない。
 いずれにしても米国政府の発表はかなり詳細を極めたものだった。
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