消費税アップ法案/小沢グループ消費税撃破へ

2012-03-15 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

会議は大荒れ小沢グループ消費税撃破へ
日刊ゲンダイ2012年3月15日 掲載
反対派の猛攻に執行部タジタジ
 案の定、冒頭から大荒れだった。
  14日夕方、民主党内で消費税アップ法案の事前審査手続きが始まった。16日まで3日間の日程で開催される。初日は100人を超える民主党議員が参加した。「公務員給与の削減を実行し、行政改革の作業も進めている」という前原誠司政調会長のオタメゴカシな挨拶で、さっそく法案の説明に入ろうとする執行部に対し、増税反対派がまずはカウンター攻撃。小沢一郎元代表にも近い川内博史議員がこう異議を申し立てた。
 「そもそも公務員の給与7.8%削減の話は震災復興財源としてお願いしたもので、一体改革とは別の話だ。行革や政治改革、与野党協議など、増税法案の前提条件はなにひとつ前進していないのに、なぜ手続きが次のステップに進んでしまうのか。まだ法案の説明を聞く段階ではない」
  まったく、その通りだ。法案の説明とは、実質的審議に入ることを意味する。なし崩し的に手続きを進めようとする執行部に会議は紛糾。会議は一時中断を余儀なくされてしまった。初日から中断なんて異例のことだ。  会議に参加した中間派の若手議員がこう言う。
 「今回、財務省は調子に乗りすぎた。素案から大綱、法案という流れの中で、自分たちに都合のいい部分を巧妙にツギハギして、既成事実化しようとしている。付則に5年後のさらなる増税を盛り込んでくるなんて、どこからそんな話が出てきたのか。ほとんど捏造ですよ。こういう姑息なやり方は断じて認められません」
  防戦一方の執行部はタジタジで、ついには前原が「定数80削減が実現しない限り増税は実施できない」と明言するハメに。
 <中間派からも異論続出>
  執行部にとって誤算だったのは、対決姿勢を鮮明にする小沢グループだけでなく、中間派といわれる議員からも反対意見が相次いだことだろう。地元有権者の圧倒的多数が“消費増税反対”だから、執行部にニラまれるのが怖くて普段は黙っている中間派議員も安易に賛成できないのだ。
  中間派の中堅議員がこう言った。
 「初日の会議の感触では、党内のムードは、野田首相が言う『51対49で賛成』どころか、30対70で反対派が大勢です。多数決を取ったら。反対派が多数になると思う」
  執行部と財務省は当初、「会議はガス抜きの場。反対派に言いたいこと言わせて、最後は拍手で党一任を取り付けシャンシャンだ」と余裕の構えだったが、そうは問屋が卸さない状況になってきた。小沢グループの若手議員がこう言う。
 「われわれは徹底的に戦いますよ。政治家として、こんな悪法は決して認めるわけにはいかない。だいたい、党内手続き的にもおかしいでしょう。これだけ反対意見が多いのに、どうやって法案を提出するというのか。われわれの意見を無視して強引に進めるというなら、こちらにも考えがあります」
  小沢グループは、政務三役や党役員を本気で辞任させるつもりだ。
  政治は闘争なのだ。役人風情の甘っちょろい見通しが通用すると思ったら大間違いである。
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