「原発さえなければと思います」“遺書”の一文  命の悲痛な叫び

2011-07-15 | 政治

東京で新たに汚染肉 福島・浅川町農家出荷の牛
2011年7月15日 14時12分
 福島県浅川町の肉用牛農家が餌として与えた稲わらから高濃度の放射性セシウムが検出され、汚染された可能性がある42頭の食肉が流通した問題で、東京都は15日、この農家から出荷され、仙台市の食肉処理場で処理された牛肉から、国の暫定基準値を超える1キログラム当たり650ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。
 都によると、牛肉は都内の食肉処理業者などが保管しており、消費者には渡っていない。また宮城県内の肉用牛に与えるわらから1キログラム当たり約3600ベクレルの放射性セシウムが検出された。(共同)
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中日新聞中日春秋(2011/07/15Fri.)より抜粋
▼もとより、この件も原発事故がなければ起き得ないこと。事故で原乳が出荷停止になり、乳牛も手放した後、自ら命を絶った同県相馬市の酪農家のことを思い出す。その男性が壁にチョークで書いた“遺書”の一文はまさに<たまきはる>命の悲痛な叫び▼<原発さえなければと思います>。一体、どれだけの人が同じ無念をかみしめていよう。
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〈来栖の独白2011/07/15〉
 もう、勘弁してくれないか。農家も酪農家も、生きてはゆけぬ。原発さえなければ、このような悲しい事件は起きなかった。<原発さえなければと思います>。心が割れる。悲しみとは、心が割れることだ。
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福島の酪農業男性が自殺か「原発なければ」と書き残し/原発が引き裂いた人生「原発で手足ちぎられ酪農家」2011-06-14
 福島の酪農業男性が自殺か 「原発なければ」と書き残し
中日新聞2011年6月14日 10時31分
 福島県相馬市の50代の酪農業の男性が「原発さえなければ。仕事する気力をなくした」と書き残し、首をつった状態で死亡していたことが14日、同市や捜査関係者への取材で分かった。自殺とみられる。
 市によると、男性は11日に自宅近くの小屋の中で発見された。壁に「原発さえなければ。残った酪農家は原発に負けないで頑張ってください」などと記されていた。
 男性は福島第1原発事故後、妻の故郷であるフィリピンに妻と2人の子どもとともにいったん避難したが、単身で相馬市に戻っていた。原乳は3月に出荷制限を受けたため、男性は搾乳した分を廃棄していたという。
(共同)
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被災者にとっては悲しむことが大切なのに「頑張ろう」で、涙を流してはいけない雰囲気になっている 2011-07-15  
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