保護されたウミガメが1カ月以上プラごみ排出 海遊館
2021/7/15 11:00上岡 由美 産経WEST
画像;海遊館に運ばれたアオウミガメが十数回にわたって排泄したプラスチックごみ
昨年11月に高知県土佐清水市沖の定置網に迷い込み、保護されたアオウミガメが、移送先の海遊館(大阪市港区)で、1カ月以上にわたってレジ袋や食品の包装容器などプラスチックごみを排泄(はいせつ)し続けた。当初1カ月間は餌を食べることもできなかったといい、プラごみによる海洋汚染の深刻さが改めて浮き彫りになった。専門家は「海洋プラごみが海の生き物の健康を脅かしている」と警鐘を鳴らしており、同館では今後、排泄されたプラごみの展示も検討している。
■1カ月餌を食べず
高知県土佐清水市にある海遊館の研究所「以布利センター」に保護されたアオウミガメが大阪に移されてきたのは昨年11月30日。背甲の長さ44センチの子供の個体で、外傷などはなく、泳ぎにも変わったところはみられなかったが、到着後2週間たっても、全く餌を食べない状態が続いていた。
当初は人影を見ると逃げることがあり、環境になじめないのかと思われていたが、異変が見つかったのは12月19日。水槽の底でレジ袋や食品の包装容器、農業用シートの破片などプラごみが見つかった。消化管に詰まっていたものが排泄されたようだった。それから年明けまでプラごみの排泄が続き、1カ月間、一度も餌を食べなかったという。
◎上記事は[産経WEST]からの転載・引用です
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〈来栖の独白2021.7.15 Thurs〉
地球のために、地球のすべての生きもののためには、罪深い人類が絶滅するしかない。
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