神戸連続児童殺傷事件『絶歌』出版までの舞台裏 週刊文春 WEB 2015.6.17

2015-06-17 | 神戸 連続児童殺傷事件 酒鬼薔薇聖斗

元少年Aは幻冬舎に手記出版を持ちかけていた!
 週刊文春 WEB 2015.06.17 18:00
 手記『絶歌』を太田出版から刊行した神戸連続児童殺傷事件の犯人である元少年A(32)が、当初は幻冬舎から出版する計画だったことが、週刊文春の取材でわかった。
 週刊文春の取材に応じた幻冬舎の見城徹社長(64)によれば、2012年冬に、<元少年A(酒鬼薔薇聖斗)>名で封書が届き、翌年に対面したという。Aは、「本を書きたい」と訴え、執筆が始まった。しかし、今年に入って見城氏は出版しないことを決断し、3月に太田出版を紹介。見城氏は「切なさと同時に安堵の気持ちがありました」と振り返った。
『絶歌』刊行の詳しい経緯が明らかになったことで、手記出版の是非はさらに論議を呼びそうだ。
 文「週刊文春」編集部

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【神戸連続児童殺傷事件】元少年Aの「絶歌」出版までの舞台裏 
 DMMニュース 2015.06.14 08:50
 神戸市で1997年に起きた連続児童殺傷事件の加害男性(32)が、「元少年A」の名前で発表した手記「絶歌」(太田出版)が話題となっている。
 猟奇的な犯行に至るきっかけとなったのが、小学5年の時に経験した「最愛の祖母の死」だったとし、自身の性的倒錯も告白。殺害しバラバラにした土師淳君(当時・11)で「殺人よりも更におぞましい行為に及んだ」と自慰行為を行ったことを示唆した。
 手記では、関東医療少年院から出所した後の暮らしぶりについても明かしている。「少年A」が自らの言葉で記したその内容もさることながら、出版に至った経緯にも注目が集まっている。
「完全自殺マニュアル」の編集者が担当
 被害者遺族からの反発を受けながら、なぜ、今この本が出されたのか。
 版元の太田出版側は、メディアの取材に「ある人物を介して、今年3月に本人から原稿の持ち込みがあった」と回答している。
 ただ、問題作であるだけに世に出るまでには紆余曲折があったようだ。
「『絶歌』は当初、幻冬舎から出る予定だったようです。ところが、一部週刊誌で出版計画がすっぱ抜かれて幻冬舎に非難が殺到する事態になった。本の発売は一旦白紙に戻りましたが、計画自体は生きていたと聞いています。業界内では『夏頃には幻冬舎が発売を強行するんじゃないか』と囁かれていました」(出版関係者)
 ところが、電撃的に手記の発売を発表したのは、当初から有力視されていた幻冬舎ではなく太田出版だった。その背景にはあの名物社長の存在があったようだ。
「実は幻冬舎の見城社長と太田出版とは浅からぬ関係にある。前社長の高瀬幸途氏と見城氏が昔からの友人で、現社長の岡聡氏ともつながりが深い。そのこともあって、太田出版側に話を持ちかけたとされる『ある人物』とは、見城氏ではないかという見方が強い」(週刊誌記者)
 出版不況のなか、初版は破格の10万部。この数字からも、本にかける期待がにじんでいる。ベストセラーを狙う太田出版の思惑は、担当編集者の名前からも明白だ。
「編集を担当したのは同社の取締役でもある落合美砂氏。彼女は100万部以上を売り上げるミリオンセラーとなった『完全自殺マニュアル』を手掛けたことで知られる敏腕編集者です。この本は、発売当時、一部の自治体が有害図書に指定するなど社会的に波紋を呼んだ。発売後に起こるハレーションも想定し、事後対策のノウハウもある落合氏に白羽の矢を立てたのでしょう」(先の出版関係者)
 ちなみに本の印税は一般の書籍と同じく作者本人に入るようになっているという。10万部を売り切れば1000万円超の大金が加害男性に転がり込むことになる。
 加害男性が犯した罪の重さを考えると、釈然としない思いも残るが……。
(取材・文/浅間三蔵)

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元少年A「絶歌」に広がる波紋 “仕掛け人”描く新たなシナリオ
 日刊ゲンダイ 2015年7月7日
 元少年Aの手記「絶歌」(太田出版)出版による波紋は広がるばかり。初版10万部という異例の発行部数にして、早々と増刷5万部が決定。「某大手書店チェーンでは秋葉原に次ぐオタクの聖地・池袋の店舗で飛ぶように売れている」(取次関係者)という。多くの識者が出版を非難する中、その裏では、ある“筋書き”が漏れ伝わってくる。
 まず「絶歌」の発売に合わせ、「週刊文春」では特集記事が組まれたが、「直撃インタビューに応じたのも含め、いずれも幻冬舎の見城徹社長主導による話題づくりのひとつ」(出版関係者)ともっぱらなのだ。たしかに「少年A『手記』出版 禁断の全真相」と題した特集は元少年Aに生活費400万円を貸し、太田出版に紹介するまでの経緯を当事者である見城氏が語るなど、他誌を寄せ付けないインパクトを残した。
 「実は見城社長主導による第2弾が噂されている。元少年Aの独占インタビューです。それをどこか雑誌に掲載し、第3弾として今度は自社で元少年Aの小説家デビューをもくろんでいるとか」(前出の出版関係者)
 ヒットの仕掛け人として名高い見城氏だけに信憑性の高い話である。元少年Aの“事件”はまだまだ終わらない。

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元少年A手記出版「非礼では済まない乱暴なこと」杉本研士氏 /事件直後、遺族からの損害賠償請求、約2億円  
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