緑内障の手術できない? 2020/5/26

2020-05-26 | Life 死と隣合わせ

緑内障の手術できない?
 紙上診察室 2020/5/26 Thu 中日新聞 16面
Q. 右目の緑内障で目薬を処方され4年間使っていますが、主治医に「失明の恐れがある。手術はできない」と言われました。ただ手術で治療できるとの情報もあり混乱します。左目は正常で、運転免許更新にも支障はありません。 (男性・78歳)
       ◇
A. 緑内障は、脳と目をつなぐ視神経が傷ついて徐々に視野が欠ける、中途失明原因第1位の病気です。患者は40歳以上の5%、60歳以上の10%といわれています。初期、中期は自覚症状のない例も多く、早期発見、治療開始が重要で、日本眼科医会では40歳を過ぎたら定期検査を受けるよう勧めています。
 眼圧を下げ、進行を遅らせるのが唯一の治療で、方法には点眼などの薬物療法と手術があります。
 主治医が失明の可能性と手術ができないことを指摘したのは、4年間の点眼治療を経て残った視野の状態と視野が欠ける速度から、「症状が重く、手術ではかえって視野消失、失明するリスクが高い」と判断したためと考えられます。
 右目の残った視野を少しでも長く保つために、点眼を正しく効果的に行っているか、再確認してください。目薬を差した後にまぶたを閉じ、目頭をしばらく指で押さえ、薬が鼻のほうへ流れにくい状態にします。薬を2種類以上使う場合は、間隔を5分間あけてください。
 高齢者の自立生活を困難にする両目失明は、避けたいものです。正しい点眼と定期的な診察、検査を怠らないことが大切です。
 栗原泉さん(ふどうまえ眼科クリニック院長)

 ◎上記事は[中日新聞]からの書き写し(=来栖)


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