アジアで「靖国参拝」に反対しているのは中韓2国だけだとしても、日本国内の一部勢力が火に油を注いできた

2013-08-16 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉

靖国考(上)1】首相参拝、中韓より米の反応見極め、時機模索
産経新聞2013.8.14 08:08
 「安倍晋三首相も『必ず12月27日に(靖国神社に)行く』と言っていた。『不戦の誓い』のために行くのであり、ベストのタイミングだと思ったのだが…」
 政府関係者の一人は「幻」に終わった昨年末の靖国参拝案をこう振り返る。
 首相は野党時代の平成23年11月の産経新聞のインタビューで、第1次政権時(18年9月~19年9月)に靖国に参拝しなかったことをこう悔いていた。
 「それ以来、首相の靖国参拝が途絶えたことでは禍根を残したと思っている。19年の春秋の例大祭か夏(終戦の日)に参拝しようと思っていたが、秋の例大祭の時点では首相を辞めていたので時機を逸してしまった。春か夏に参拝すべきだった」
 首相は再登板後も第1次政権時の不参拝について「痛恨の極みだ」と繰り返し表明している。「英霊に尊崇の念を表するのは当たり前のことだ」とも強調している。ならばなぜ、首相は12月27日の参拝を中止したのか。
 理由は定かになっていないが、官邸内に「『いま首相が靖国に行くというのなら命懸けで止める』という反対論もあった」(関係者)とされる。背景にあるのはやはり、日本を取り囲む厳しい国際情勢だ。
 首相や閣僚の靖国参拝はあくまで日本の国内問題であるはずなのに、中国や韓国は「歴史カード」を振りかざし、執拗に干渉してくる。そのうえ、最近では同盟国である米国の態度も中韓に配慮して微妙だ。
 「靖国参拝は終戦の日にこだわり焦って行く、ということではない。時機と中韓、そして米国の反応を見極めながら考える」
 首相が7月の参院選終盤、周囲にこう語ったように、「ポイントはいつ行っても反発する中韓よりも、むしろ米国の対応」(外務省幹部)なのだ。
 また、「何も戦争に負けた日(8月15日)だけ行くことはない」(麻生太郎副総理)との考えは首相も同じだ。今後は秋の例大祭(10月17~20日)を一つのタイミングとしつつ、国際情勢や国益を見据えてさまざまな可能性を探るとみられている。

【プレイバック写真】安倍総裁が靖国参拝「国のために命をささげた英霊に…」

       

 2012年10月17日 安倍総裁が靖国参拝 自民党の安倍晋三総裁は17日夕、秋季例大祭に合わせ東京・九段北の靖国神社を参拝した。 安倍氏は参拝の理由について記者団に「国のために命をささげた英霊に対し党総裁として尊崇の念を表するために参拝した」と説明。首相に就任した場合の対応に関し「日中、日韓関係がこういう(険悪な)状態で、いま首相になったら参拝するかしないかは申し上げない方がいい」と述べた。 <写真は、靖国神社を参拝した安倍総裁=17日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)>
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【靖国考(上)2】「中国が反発、わが国も…」 韓国「歴史カード」便乗
2013.8.14 11:02
 在任中、6度にわたり靖国神社に参拝した小泉純一郎元首相に対し、米国はことさら批判したり、参拝自粛を求めたりしてくることはなかった。米国は中国や韓国が反発しても関知しないという方針をとった。
 ブッシュ前米政権で国家安全保障会議アジア上級部長を務めたマイケル・グリーン氏が7月16日の都内での記者会見で明らかにしたところによると、中国が台頭する中で「信頼できる同盟国の首脳を公に批判するのは最悪」との、当時のブッシュ大統領の判断などがあったという。
*民主党政権で損壊
 だが、3年余の民主党政権は日米関係を大きく損壊。日本の経済的地位の相対的低下とあいまって、米側の対日姿勢は変化してきている。
 「以前は同じ同盟国といっても、米国務省は韓国より日本をずっと重視していたが、現在では同程度の扱いになってしまった」
 日米外交筋はこう嘆く。オバマ政権下の日米関係は、小泉-ブッシュ時代のような蜜月とはほど遠い。
 米議会調査局は今月2日、安倍晋三首相が終戦の日の15日に靖国神社を参拝すれば「北東アジア地域の緊張が激化する可能性がある」と指摘した。これは米政府の公式見解でも何でもないが、米国内の「空気」は表している。首相が「タカ派」「ナショナリスト」というイメージは一定程度、米側に浸透しているからでもある。
 首相は15日に参拝しない方針だが、それでは秋に参拝した場合、米国はどう出るだろうか。外務省幹部はこうみる。
 「米政府の公式な声明で批判することはしないだろうが、内々にはかなり厳しい反応をすると思う」
 これでは、首相の目指す「日米同盟の強化」による中国への牽制(けんせい)や、拉致問題解決のための北朝鮮包囲網にもほころびが生じる。首相周辺は「参拝までに、米国を納得させなければならない」と強調する。
*「筋違い」米に説明
 実際、日本政府高官は今春訪米し、米政府高官らに首相の歴史に関する考え方を説明して回った。靖国参拝に関しては「中国の言う軍国主義化など全くない」と述べた。韓国の反発については、こんなやりとりがあったという。
 日本政府高官「そもそも日本は韓国と戦争をしていない。戦没者をまつる靖国への参拝に関し彼らに文句を言われる筋合いはない」
 米政府高官「初めて聞いた。そうだったのか…」
 韓国は今でこそ「日本政府、政界や指導者の靖国参拝はあってはならない。韓国政府の立場は明確だ」(5日の趙泰永外務省報道官の記者会見)との見解を示している。だが、韓国政府が靖国問題を強く主張しだしたのは最近のことだ。
 「ハイレベルで靖国参拝に批判の声を上げだしたころ、韓国政府当局者に『直接関係ないだろう。なぜなんだ』と理由を聞くと『中国が反発しているのでわが国も何か言わなきゃ…』ということだった」と、外務省幹部は振り返る。
 韓国では日本の朝鮮半島統治時代の徴用をめぐって日韓請求権協定を無視した賠償命令が相次ぐなど「道理」より「感情」を優先した対応が目立っている。靖国問題も「反日」の格好の材料にされている。
 中国も李源潮国家副主席が3日に鳩山由紀夫元首相と会い、首相や閣僚の靖国参拝を牽制したが、昭和60年に中曽根康弘首相(当時)が公式参拝するまでは歴代首相の参拝に抗議などしてこなかった。
*日本側の反応見て
 中韓が日本に優位に立つために使う「歴史カード」は、日本側のナイーブな反応を見て比較的近年に多用するようになったものだ。
 時の首相による靖国参拝こそが、日中、日韓間に突き刺さった「トゲ」であるかのような論調は、国会でもメディアでも後を絶たない。だが、それが明白な錯誤であることは至極簡単に論証できる。
 民主党政権の3代の首相はみな、自身の靖国参拝を明確に否定していたが、この期間に日中、日韓関係は戦後最悪になったからだ。
 7月半ばに訪中し、習近平国家主席に近い民間の中国要人らと会ってきたという飯島勲内閣官房参与はその目的の一つが靖国の「根回し」だったと明かす。
 「2日間にわたって中国側に首相の靖国参拝の意義や目的について、滔々と語ってきた」
 いずれ首相は靖国に参拝する可能性が高い。米中韓各国を相手に、歴史分野においても「日本を取り戻す」戦いは始まっている。(阿比留瑠比)
                   ◇
祭神には幕末の志士も
 靖国神社は明治維新時の新政府軍と旧幕府軍による戊辰戦争で戦死した兵士らの霊を慰めるため、明治2(1869)年に「東京招魂社」として創建され、12(79)年に現在の名称になった。「国を靖(やす)(安)んずる」の意味で、明治天皇が命名した。先の大戦はもちろん日清、日露戦争の戦死者のほか、吉田松陰ら幕末の志士も合祀(ごうし)されている。祭神総数は246万6000柱余にのぼる。
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【靖国考(中)】消えぬGHQの「禍根」 教育現場に忌避の風潮 荒廃する軍人墓地
2013.8.15 11:11
 「教育委員会として今後、修学旅行で遊就館の利用は考えていない」
 5月29日、兵庫県宝塚市議会。市内の中学校が修学旅行で靖国神社にある展示施設「遊就館」を訪れたことが問題視され、市教委幹部は訪問が不適切だったと答えた。質問した共産党市議は遊就館の展示内容が戦争美化につながると批判した。
 学校現場には靖国神社から生徒児童を遠ざけようとする風潮が根強く残る。
 主な原因は2つ。一つは、現行憲法20条3項の「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない」との規定が厳格に解釈されてきた結果、宗教に関わること自体まで学校ではタブー視されてきたことだ。
 そしてもう一つは連合国軍総司令部(GHQ)の「神道指令」を受ける形で文部事務次官が昭和24年10月25日に出した「社会科その他、初等および中等教育における宗教の取扱について」という通達だ。
 《学校が主催して、靖国神社、護国神社および主として戦没者を祭った神社を訪問してはならない》
 占領下の通達はすでに失効しているが、通達が生きていると考えている教育委員会関係者は多い。
 平成20年3月になって当時の渡海(とかい)紀三朗文科相が通達の失効に加え「国公立が主催して寺社や寺院または教会等の宗教的施設を訪問することは、宗教的活動に当たらない限り許容され、靖国神社、護国神社も同様だ」との見解を示した。
 それでもなお教育界には靖国を遠ざける「靖国禁止通達」の意識がある。宝塚市教委は「(当初の答弁は)ニュアンスが伝わっておらず、誤解を招いた」と釈明した。しかし「行き先は学校長が決定すべき事柄だ」とも述べ、学校側に靖国訪問に慎重な対応を求める考えも示した。
 ■根強い否定の論理
 GHQは昭和20年12月、神道指令で靖国神社に対する国家保護を禁じた。戦前、陸海軍省と内務省によって管轄されていた靖国神社は戦後、神社本庁とは別の一宗教法人としての歩みを始める。
 主権回復後、日本遺族会を中心に靖国神社を再び、国家護持にしようとする機運が盛り上がった。戦没者は国のために命をささげた存在だったにもかかわらず、それを祭る靖国神社が民間の宗教法人という地位であることへの不満があったためだ。自民党が中心となって「靖国神社法案」を5回にわたって提出したが、実現しなかった。
 永田町ではその後も靖国神社に合祀(ごうし)されている「A級戦犯」の分祀(ぶんし)を図る「分祀論」、引き取り手のいない戦没者の遺骨を納めた「千鳥ケ淵戦没者墓苑」を拡充する構想が論じられた。非宗教の国立追悼施設を新たに建設し戦没者追悼の中心を移すアイデアも提起されては消えていった。
 これらは「非宗教化」を図る「靖国神社否定」の論理に根ざす。安倍晋三首相は国会答弁で遺族が靖国神社に参拝する理由について「(戦没者と)魂が触れ合うと思うからだ」とし、「それが感じられなければ誰も行かない」と述べ、新施設を検討する考えのないことを明確にしている。
 ■「慰霊は国に責任」
 GHQによる陸海軍省解体の余波を受けたのが、国内に82カ所存在したとされる日本の「軍人墓地」の荒廃だ。
 「軍人墓地」には明治維新以降、戦争で亡くなった陸海軍人の遺骨が納められている。戦前までは軍の管理だったが戦後は国有財産に。墓地を移管された大蔵省が地方自治体に無償で貸与ないし譲渡し、管理を要請した。しかし、自治体の多くが「予算がない」との理由で、戦友会などのボランティアが清掃や慰霊を支えてきた。それも高齢化によって立ちゆかなくなり、管理も慰霊も行われなくなった墓地も出ている。
 和歌山市の旧深山陸軍墓地も荒れ果てたことが市議会で問題になった。
 他の多くの軍人墓地も状況は似ている。高齢化のなかで「このまま朽ちていくのか」と危惧する墓地関係者も多く、行政に掛け合っているが、十分な対応は得られないという。
 「英霊にこたえる会」の中條高徳会長はこう話す。
 「外国の例を見ても本来戦没者の慰霊は国が責任を持ってやらなければならない話だ。靖国も軍人墓地もいまだ多くの日本人が『軍=悪』という方程式から抜け出せない。だが、これらは国民道徳の支柱となる大切なものだ。国のために命をささげた人への敬意を忘れてしまった国がどれほど醜いか。心配している」(安藤慶太)
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【靖国考】(下)首相が堂々参れる日いつ? いまだ残る「熱狂と偏見」
2013.8.16 06:09 靖国、中国をたきつけた国内勢力
*政権批判は影潜めるも…
 68回目の「終戦の日」である15日の靖国神社は、民主党政権時代には目立った厳しい政権批判は影を潜めた。神社境内での集会や、付近で配られていたビラなどで安倍晋三首相の15日参拝を求める声は散見されたが、首相の参拝自体が期待できなかった民主党時代のとげとげしさはなかった。境内は正午の黙祷(もくとう)時は静寂に包まれ、落ち着いた「祈りの場」に立ち返っていた。
 「安倍首相も正々堂々、お参りになる日を切に願っている」
 境内で開かれた戦没者追悼中央国民集会で、日本会議の三好達会長(元最高裁長官)がこう述べると、会場からは拍手が起きた。
 ただ、昨年は「この国はまさに暗雲が漂っている」と焦燥感をあらわにした「英霊にこたえる会」の中條高徳会長は今回、「この国の行方が見えてきたのはうれしい」と安倍政権の今後に期待感を示した。
 ■民主への怒りと不満
 振り返れば鳩山由紀夫元首相は平成21年10月の中国の温家宝首相(当時)との会談で、「靖国のことは頭から消し去ってほしい」と述べ、自身と閣僚の不参拝を約束した。靖国が「先の大戦では『靖国で会おう』を合言葉に多くの兵士が散っていった。ご遺族は父や主人に会えるかもしれないとの思いであの場所に行く」(4月10日の安倍首相の国会答弁)という「特別な場所」であることなど、眼中になかったのだ。
 菅直人政権時代の22年には、境内の一角に菅首相と仙谷由人官房長官、岡田克也外相を批判する写真が地面に貼られ、「TRAITOR(売国奴)」「ご自由にお踏みください」と記されていた。民主党政権への怒りと不満が鬱積していた。
 一方、今回の集会で衛藤晟一(せいいち)首相補佐官は環境整備の必要性を強調した。
 「他国からいろいろ言われることなく、ちゃんとお参りできる国をつくりたい。これができなければ戦後は終わらない」
 首相はこの日、自民党総裁として私費で玉串料を奉納した。代理奉納した同党の萩生田光一総裁特別補佐は記者団に、首相に託されたこんな伝言を明かした。
 「先の大戦で亡くなった先人の御霊(みたま)に、本日は参拝できないことをおわびしてほしい。靖国への思いは変わらないと伝えてほしい」
 ■国内の一部が火に油
 首相は、中国、韓国のみならず同盟国の米国も巻き込んで外交問題化する15日の参拝は選ばなかったが、在任中に時機を考慮して参拝する意向は変わらない。
 とはいえ、靖国参拝が政治問題化するのは中韓だけが問題なのではない。 「アジアの中で靖国参拝に反対しているのは中韓2国だけ」(外交評論家の石平氏)だとしても、日本国内の一部勢力が火に油を注いできたのも否めない。
 例えば中江要介元中国大使は12年4月に国会で、昭和60年12月に中国の胡耀邦総書記(当時)と靖国問題を協議した際のエピソードを証言している。同年8月15日に中曽根康弘首相(当時)が公式参拝したのをきっかけに、日中関係が冷え込んでいたころだった。
 胡氏「もう靖国神社の問題は両方とも言わないことにしよう。黙って85年でも100年でも騒がずに静かにして、自然消滅を待つのが一番いいじゃないか」
 中江氏「もし今黙っちゃったら、日本では『ああ、もうあれでよかったんだ』と思ってしまう人が出るかもしれない」
 冷静になろうと努める中国側を、むしろ日本側がたきつけているような構図だ。時の首相がいかに真摯に戦没者の慰霊と追悼の意義や正当性を訴えようと、背中から矢を射る勢力が幅を利かせていては事態はなかなか改善できない。
 靖国神社境内には、東京裁判で被告全員無罪を主張したインドのパール判事の顕彰碑があり、パール判決文(意見書)を引用した次の碑文が刻まれている。
 《時が熱狂と偏見とをやわらげた暁には また理性が虚偽からその仮面を剥ぎとった暁には その時こそ正義の女神は その秤(はかり)を平衡に保ちながら 過去の賞罰の多くに そのところを変えることを要求するであろう》
 残念ながら、靖国をめぐる国内外の「熱狂と偏見」はまだやわらいではいないようだ。(阿比留瑠比)
 *上記事の著作権は[産経新聞]に帰属します
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「従軍慰安婦・南京大虐殺のデタラメ」~衆院予算委 質疑 2013.4.10 中山成彬(維新の会) 2013-04-24 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉 
 (抜粋)
委員長 中山成彬君
中山 ありがとうございます。
 あの自民党ではですね、町村信隆先生が会長になってですね,あの専修学校のこと、一生懸命頑張ってこられたんですけど、民主党政権でちょっと頓挫してますから、是非新生自民党でですね、この専修学校についてもね、ひとつ努力して尽力していただきたいと、心からお願い申し上げます。
 あんまり時間が無くなりましたけど、まぁ…最後ですね、総理、あの靖国問題。あー、あんまりそれこそ、ちょっと機微に触れますから、どういうふうに質問したらいいのかは分かりませんが、先般、総理は、もうアメリカに行かれましたですね。ワシントンに行きますと、私もワシントンに住んでましたからよく分かるんですけど、あのー、総理もあのアーリントン墓地に行って献花されました。列国の首脳というのは、ワシントンを訪問されますと必ずアーリントン墓地…無名戦士の墓に参られるわけですね。あそこは、要するにアメリカのために戦った、その戦死者を祀ってあるわけです。キリスト教の墓地ですよね。ところが日本は、日本のために戦って…死んだ靖国神社に参拝できない。安倍総理は日本と戦って…アメリカのために戦…あの死んだ、その…兵士の墓に参られたわけですけど、どういうふうに感じられましたか?お聞きしたいと思います。
委員長 安倍内閣総理大臣
安倍 えー、ま、私が、まぁ、総理として外国を訪問いたしますと、ま、その国の無名兵士・戦士の墓にお参りを致します。これは、えー、外交上相互儀礼と言ってもいいんだろうと思います。国のために戦い、命を落とした人に対して、えー、そのご冥福をお祈りをすると。あるいは尊崇の念を表する。ま、これは、国と国との関係においてですね、いわばその国に対しての敬意を表することにもなっていくんだろうと思います。
 ま、先般、モンゴルを訪問した際にもですね、私はその地で眠る抑留者、日本人の抑留者の方々の墓地にお参りをさせていただきました。
 えー、ちょうどですね、えー、到着した日は晴れていたんですが、その日は大雪が降っておりまして。大変な雪の中だったんですが、こういう厳しい寒さと雪の中で、抑留者の方々は、いつか帰れるのではないかという…希望を抱きながら、無念の思いで、あの地で亡くなっていったんだろうなあ…という思いの中で、ご冥福をお祈りをしたところでございますが。
 えー、またとえばアーリントン墓地においてもですね、北軍…、南北戦争の兵士たちも眠っているわけであります。南軍も北軍も眠っている。ま、しかし大統領はそこにお参りに行かれる。
 では南…、南軍のですね、掲げた奴隷制度を維持をしようとした南軍の兵士たちも眠っている。しかし、この奴隷制度というものをですね、肯定して大統領は行くわけではないんです。ただそこには国のために死んだ…亡くなった魂があるのみでありまして、その崇高な魂に対して尊崇の念を表する、これは当然、義務と考えて、おそらく行かれるんだろうなあと、こう思う次第でございまして。
 えー、まさに、先の大戦においては「靖国で会おう」ということを合言葉に多くの兵士たちが散って行ったわけでございまして、ご遺族の方々もあそこに…行けばですね、お父さんに、あるいは主人に会えるかもしれないという思いであの場に行かれるわけであります。
 えー、私もですね、ま、指導者として、えー、当然尊崇の念を表することは、えー、これはある意味国際的にもですね、あたりまえのことなんだろうと、このように思うところでございます。
委員長 中山成彬君
中山 あの、安倍総理のおじいさん…岸信介元総理もですね、A級戦犯であられた。まぁ、長い…長い間牢屋に入っておられて、そのあと出てこられてですね、総理大臣にまでなられたわけですけど、戦犯の仲間の方々でたくさんの方が実は刑死されているわけです。
 あのー、安倍総理。この前あのインドに行かれてですね、あのー、ただひとり、日本の無実をずっと訴えられたパール判事の生家を訪ねられて、遺族の方々に会われたという記事を読みまして、やっぱし、安倍総理の…あの靖国参拝と言いますかね、そのA級戦犯に対する思いというのは、まぁ格別なものがあるんだろうなあと。まぁ、実はそういうふうに、まぁ自分なりに感じたわけでございますけど。まああの、我が党の石原慎太郎さんは「天皇陛下にまず参拝してもらえ」と、こういうようなことも言われましたけど。私はまず天皇陛下が参拝できるような、そういう環境を作るのは政治家だろうと。まぁこう思ってるわけですけども。まぁもし参拝ということになりますとですね、中国はまた色々言ってくるのかもしれん…しれません。韓国も言ってくるかもしれません。まぁしかし、ここに面白いですね、資料がありますので、皆さん方お手元のところに、えー、この、配ってありますけど。これはあの2007年にですね、中国の南京で発行された雑誌ですけど、まぁこれはあの、中国のですね、首脳…偉い人がみんな読む本だそうですけど。「#資料3 南京の刊行物」(略=来栖)
 この本にですね、1918年…えー、これはもう日露戦争が終わったあとですけど、その「共産党建国の母」と言われて中国で大変尊敬されております周恩来首相がですね、あの靖国神社春の大祭に行かれて大変感激したと…いうふうな、実は日記が載ってんですよね。1918年と言いますと,まさに日清日露の戦争が終わった後ですけど、いま中国はですね、日本は日清日露の頃から中国を侵略したと、こう言ってるわけですけれども。その中国の生みの親・周恩来総理がですね、感激したと言ってるわけですから。これはですね、まぁ大変なことでございまして。まぁこれを中国の人たちは知ってるんですね。ですから、あんまりそんなに心配することはないんだということを申し上げたいと思っとります。
 それからあの私ですね、最後になりますけど、あの、安倍総理がですね、あの施政方針演説で、「一身独立して一国独立す」と、こういうことをまぁ言われました。私はもうそのとおりだと思うんです。あれはあの福沢諭吉の学問のすゝめの一節ですけど、実はその後のほうにですね、こういう文章が実はあるんですね。これはあの…簡単に言いますとですね、日本人は日本を本国だと思い、本国を思うこと我家を思うが如くし、国のためには財を失うのみならず、一命をも擲って惜しむに足らず。是即ち報国の大義なり、と。まぁこういう実は文章があるわけでございます。
 まさに、一国を守るために報国の大義としてですね、亡くなった…命を捧げられた方々に、いつも総理が言われます崇拝の念を持つということは、これは日本国民として当然のことだと、まぁこう思うわけでございまして、まぁこれはあの、私はあの…答弁は求めませんが、今後行動で示していただくことを、まぁ期待申し上げる次第でございます。
 えー、昨日、一昨日ですか、サッチャー首相が亡くなられましたけど、まあ私は、サッチャー首相というのはですね、まぁアイアンレディと言われました。長年続いた英国病、これを克服するために本当に頑張られました。フォークランド紛争でもですね、もう絶対にこの、妥協しなかった。先ほど言いましたように、教育改革についてもやられました。まさに今、日本はそういう状況にあるんではないかと。まぁそう思うわけでございまして、安倍総理、本当に今回の、まぁ経済だけじゃなくて、教育関係すべて…この日本を再建するために、とても大事なですね、私は、任務を…背負われていると思ってます。まぁ経済再生も教育再生も、安倍総理が成功しなかったらもう日本は無い…というぐらいのつもりで私もおります。たぶん総理大臣はじめ、閣僚の皆さん方も同じ気持ちで取り組んでおられるんじゃないかと、こう思うわけでございますが。まぁ是非、今後どういう気持ちでこれからの国政に取り組んでいかれるか、もうあんまり時間がありませんので、一言お願い申し上げます。
委員長 安倍内閣総理大臣
安倍 えー、さすが中山先生。背筋が伸びる質問をしていただいたと、えー、ま、このように思いますが。子供たちが日本に生まれたことに誇りを持てる、そういう国にしていきたいと、えー、思います。ま、相当状況は厳しいわけでございますが、この中で私たちは怯むことなく、今…えー、サッチャー元首相の例を挙げられましたが、意思の力で国を変えていくことができると。この言葉を肝に銘じて頑張っていきたいと思います。
委員長 中山成彬君
中山 はい。頑張ってください。終わります。
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日本の政治家の靖国参拝が「正しい」理由 中韓の猛批判の狙いを米国人歴史学者が指摘 古森 義久 2013-06-19 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉 
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「アジア諸国が反発」の虚構 ワシントン特派員・古森義久 2013-08-12 | 国際/中国/アジア 
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日本人が知らない親日国家「20対2」の真実 安倍首相のアジア訪問で明らかに 古森 義久 2013-07-31 | 国際/中国/アジア 
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よく唱えられるレトリック=「日本はアジアで孤立している」 / しかし現実は「日本はアジアの人気者」 2013-07-15 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉 
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【経済裏読み】やはり嫌われ孤立していく中国と韓国…英BBC国家イメージ調査 2013-07-29 | 国際 
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デルロサリオ外相「日本には憲法を改正してでも軍備強化を進めてほしい」/セキュリティー・ダイヤモンド 2013-01-28 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
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