チャイばばの部屋        (旧:かっぱのひとりごと)

映画、本の感想を中心に、「いや~っ!○○ってほんっとうにいいですね♪」と思える事がらをつれづれなるままに…

「夜明けをつれてくる犬」

2022-12-23 15:43:35 | 
先日、友人から届いた、サプライズのクリスマスプレゼント。

中学生の娘さんの影響で、数年前から児童書を手にすることが多くなったとか。
タイトルの本も、吉田桃子さんという方の作品です。



大切な人やペットを亡くされた方。
家族やお友達とちょっとすれ違っちゃってるなあ、と心の距離を感じてしまっている方。
自分の気持ちをなかなか人に伝えられないと感じている方。

哀しむ気持ち、自分の嫌な部分とも上手につきあっていけたらなあ。
少しずつ、前に進んでいけるよね。
人には人の気持ちの宝箱があって、他の人には見えないところもあるよね。

そんなふうに思えてくるあたたかく優しい物語です。

クリスマスの夜に、心あたたまる本、いかがでしょうか。








御巣鷹山に祈りをこめて

2022-08-12 09:02:20 | 
今から37年前の昭和60年8月12日。日本航空123便墜落というとても悲惨な事故が起きました。

当時もそのあとも、「飛行機事故は怖いなあ、亡くなった方気の毒に。。」という気持ちしか持っておらず、毎年流されるニュースも、ああ、あれから◯年も経ったのか。。「遺族の方も高齢になって、御巣鷹山に登るの大変だろうなあ。。」とぼんやりテレビのニュースを眺めておりました。

しかし、昨夜、ある方のブログで、この事故にまつわる恐ろしい事実が隠されていたかもしれないことを知り愕然としています。

青山透子さんという方の本と山崎豊子さんの「沈まぬ太陽~御巣鷹山編~」。
まずはこの2冊を読んでみようと思っています。

8月は戦争や原爆の特集で、つらい気持ちになっていましたが、もうひとつ、国家という恐ろしい存在を知らしめる事件が起きていたのですね。

日本を代表する歌手、坂本九さんもこの事故により亡くなられていますが、絶望を感じる人々に「見上げてごらん、夜の星を」「上を向いて歩こう」とあちら側から慰めてくださっている気がしてなりません。

亡くなられた乗客、乗員、自衛隊の方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

~おわび~
搭乗予定を変更したのは助かった明石家さんまさんでした。申し訳ありません。

坂本九さんは、いつも搭乗しているのは全日空だったのに、予約がとれず日本航空にしたとのことです。


~追記~

内閣総理大臣 中曽根康弘
防衛大臣 加藤紘一
航空幕僚長 森繁弘(元日本軍)
上野村村長 黒沢丈夫(元日本軍 海軍パイロット)

アラ還からの挑戦を目指して

2022-05-07 08:24:07 | 
もう人生後半戦。

半分余生的な気持ちでいたかっぱばでしたが、gooブログで、アラ還から挑戦されている皆様の若さにふれることができ、一気に勇気がわいて参りました。

確かに10歳年上の兄や学生時代の友人も、まだまだやりたいこといっぱいで、いろんな新しいことに挑戦中。

年金受給の年齢も徐々に引き上げられていくことも、考え方によっては、なまけものののかっぱばに生涯現役を目指す気持ちを与えてくれる応援団ということなのかもしれません。

誕生日の誓いから1ヶ月がすぎ、ちょっと気持ちがダウンしてきていましたが、もう一度、新たな気持ちで1日1日を充実させていこうと思います。


☆最後まで読んでくださった奇特な皆様へ☆

私が大好きな村上春樹さんのお言葉をおひとつ。

「どんなことでもそうですが、何かの分野で自分をきちんと正当に表現できるところまでいくというのは、簡単なことではありません。時間もかかりますし、我慢もしなくてはなりません。途中で嫌になることはいっぱいあります。ですからここはひとつ、焦らないで、もう少し時間をかけて自分を見つめなおしてみることをお薦めします。急ぐとろくなことはありません。僕に言えるのはそれくらいです。
人生の変わり目はだいたいにおいて、向こうからあなたを選びます。あなたが選ぶことはほとんどありません。ほんとに。チャオ。」


~「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?~より


自分を見つめながら、人生の波にちゃんと乗れるように、こつこつと自分自身を鍛えながら好機を待ちたいと思います。

ワーニャ伯父さん

2022-03-07 20:31:56 | 
アルコール入っての更新失礼いたします。

昨日、村上春樹さんの短編が原作の、
話題作「ドライブマイカー」を観て参りました。

韓国映画「バーニング」同様、見終わった直後は「なんだこれ?」→その後、映画のことが頭から離れず、あとからじわじわと心にしみてきて、いろいろ考え込んでしまう。そんな作品でした。
まだ、消化しきれていないので、映画の感想はかけないのですが、ラストシーンが一番心に響き、本日図書館で「かもめ・ワーニャ伯父さん」借りてしまいました。

今まで、戯曲というものを読んだことのなかったかっぱばですが、この映画のおかげで新しい世界を知ることができました。
いつか、「ワーニャ伯父さん」の舞台をみてみたい。ソーニャの言葉を何度も繰り返し読みながら、そんなことを思っています。

ロシアとウクライナの戦争のニュースを見ながら、ソーニャの言葉に救いを求めている自分がいます。
怖い神様だと思っていたキリスト教(ロシア正教?)の神様に、お釈迦様のようなお慈悲を感じることができました。

この映画は好き嫌いがあるかもしれませんが、「ワーニャ伯父さん」のラストシーンを観るだけでも価値のある1本と思います。

華岡青洲の妻

2021-08-19 15:13:50 | 
自宅療養中の方の不幸なニュースに、
とうとう日本の感染状況もここまできてしまったかという思いと、
ワクチン慎重派のかっぱばも、いよいよ覚悟を決めねば、、という気持ちになってきました。

そんななか、未成年のかっぱばジュニアの接種への不安もあり、
手にした本が、タイトルの有吉佐和子さんの小説です。

「夫(息子)の研究のために、自らの身体を差し出す妻と母。
二人の女性の、夫(息子)・人類への献身的な愛」

に触れ、自分も、「人類初のmRNAワクチン」接種への勇気をもらおう、
と思っていたのですが、、、

なんでしょう、これは、
嫁、姑のどろどろとした女の戦いの書ではありませんか。。


嫁姑問題とは、かくもすさまじい。

こんな、家制度、男性優位の時代に生まれなくてよかった。。

コロナもワクチンも怖いけど、医療も生活も今よりずっと過酷で、
麻酔の効かない時代に生きるよりずっとまし。


そんな感想を持ち、本を閉じました。

・・・当初の予定とは違った方向からではありますが、
ワクチン接種へのあきらめ(?)を持てたので、よかったというべきか。

史実はどうだったのでしょうか。
いくらなんでも、もう少し違っていたのでは、
という思いも残ります。
(小説の中で、初の「麻酔を使った乳ガンの手術」を志願した老女。
彼女の意思が、当初のかっぱばが求めていたものに近いかもしれません)

いずれにしても、青洲の妻や母親、手術を受けた老女。
ビビりのかっぱばには、一生たどり着けない境地ですが、
青洲のような研究者やそれに協力してくれた先人たちの存在の上に
今の医療(ワクチンもですよね)があることに感謝しなければ、と思います。

(でも、やっぱり、
1回接種ですむらしい、天然痘ワクチンみたいなものも
研究中のようなので、できればそれがいいなあ。
と思う業の深い自分なのでありました)

七夕と「バースディ・ガール」

2020-07-07 17:43:34 | 
今日も1日ぐずいたお天気でした。
七夕の夜、雨が止むことを強く願っています。
雨、嫌いではないけれど、災害にならないような降り方でお願いしたいです。
これ以上被害が広がりませんように。。

さて、先日たまたま図書館で見つけた、村上春樹さんの短編小説。

「バースディ・ガール」

七夕の日にぴったりの読み物でした。


アラジンの魔法のランプ。
どらえもん。
初詣。
七夕飾りの短冊。

本当になんでも叶えてくれると言われたら、自分は一体何を願うのだろう。

いろんなことを考えさせてくれる不思議な一冊。

あとがきの、誕生日への春樹さんの考察も素敵です☆

でも、20歳の誕生日、もはや思い出せないかっぱば💦
普通の人は覚えてるって本当かしら??
次の誕生日から、もうちょっと特別感もっていこうかな。


村上RADIO~明るいあしたを迎えるための音楽~

2020-05-27 09:22:51 | 
昨日の夜、なぜか寝つけず、スマホをいじっていましたら、
なんということでしょう!!

5月22日に、村上春樹さんのラジオが放送されていたではありませんか!!

コロナが広まってきたころから、
「この状況を春樹さんはどう感じてらっしゃるのかなぁ」と
ぼんやり考えていたのですが、まさかこのような番組があったとは!!

ずばり、三流(それ以下かも)ハルキストですね~💦
というか、もはやハルキストなのっちゃダメ??

でも、こんななんちゃってハルキスト気取りのチャイばばにも救いの神が!

「Radiko」さんというアプリで今日まで番組が聴けるではありませんか~!!
TVerさんといいRadikoさんといい、本当にありがたい限りです。

というわけで、昨日の夜は春樹さんのおしゃべりと春樹さんセレクトの音楽を聴きながら眠りにつくことができました♪

1部の途中で寝てしまったので、今日最後にもう一度聴かせていただきたいと思います♪

いや~!
小確幸ならぬ大確幸でした!

ちなみに文字おこしされたものが、第1回の放送からすべて見られるサイトもありますので、
気になる方はぜひ「村上ラジオ」で検索なさってみてください。

コロナ疲れの今。
憧れの村上春樹さんのおしゃべりとおすすめ音楽で、癒されてみませんか?
前向きになれるヒントや素敵な音楽がいっぱいです♪

まさに、
Every cloud has a silver lining.
どんな雲も裏側は銀色に輝いている、ですね。
コロナ渦中だからこそ、春樹さんの粋な企画が心に染み、
全国のリスナーさんと繋がれた気持ちになれました♪
春樹さん本当にありがとうございます!!


(追記)
本物のファンは「村上主義者」というらしいですね~
チャイばばは、「なんちゃってハルキスト」でちょうどですな(笑)

博士の愛した数式 (小川洋子著)

2013-09-02 01:08:02 | 
またまたご無沙汰しておりましたが、
皆様お変わりありませんか?


日本中いたるところにみられる異常気象に
緊迫したシリア情勢。。。
なんだか、ふっと暗い気持ちに襲われそうになる
今日この頃です。

私自身、自分にちょっと嫌気がさしてしまう出来事があり、
悶々としていた中、ふと手にした一冊の小説。
自分の小ささをあらためて感じ、
もっと優しい心をもった人間になりたいと強く思いました。

なんて感想を書いてよいのか、
うまく言葉に表せないのですが、
まだ読まれていない方は、ぜひ手に取ってみてください。
私の場合は、今までの子どもへの接し方を反省し、
自然に「明日からもっとこどもに優しくしよう」と思うことができました。

…今度、映画も見てみようかな。




「複合汚染」 有吉佐和子著

2011-11-25 18:01:33 | 
すっかり更新が滞っているうちに2011年もあとひと月と少しを残すばかりとなりました。
寒さも厳しくなってきましたが、皆様お変わりありませんか?

日本をはじめ世界中で天変地異が起こり、本当に大変な年となってしまいましたが、
2012年が、人類が新たな時代に突入できる生まれ変わりの時であることを信じたいと思います。
(マヤ暦が2012年12月23日で終わると言われ、人類滅亡がささやかれておりますが、
 この前見たテレビ番組では、マヤ暦は循環暦(?)なので、また最初に戻って繰り返すとのこと。
 これまでの人類の歩みとは違った時代がやってくるのではないかと期待しているところです)


さて、前置きが長くなってしまいました。
更新しない間に、いろいろお奨めしたい本が出てきてはいたのですが、
なかなか更新までに至りませんでした。

しかし、今回たまたま小屋の掃除で見つけたこの本は、
どうしても、原発問題で迷走している今この時にこそ、
多くの人に読んでいただきたいと思い、まだ読みかけにもかかわらず
パソコンに向かっている次第であります。


30年も前に朝日新聞に毎日連載されたというこの作品は、
公害問題や日本の農薬、化学肥料まみれの農業の問題などを鋭く突き、
人類による環境汚染のひどさをこれでもかと突きつけています。

執筆から30年たった今、新たに「放射能汚染」が環境の複合汚染にまた一つ加わってしまったわけであります。
(厳密にいうと、放射能汚染は以前からあったわけですが、今回の事故によりより深刻になったというべきでしょうか)

私もまだ三分の一程度しか読んでおりませんので、読後の感想はまた別の機会といたしますが、
一人でも多くの方にこの作品を読んでいただきたいと思います。

レイチェル・カーソンの「沈黙の春」はちょっと難しくて
途中で止まっている状態ですが、この本は、昨日の夜3時に読み始めて、
とうとう朝まで一睡もできませんでした。

この記事に目をとめてくださってあなた!そう。あなたです!!!
ここで出逢いましたのも多生の縁ということで、
どうかかっぱばに騙されたと思い、この本を読んでくださいませ。
そして、日本の農業、環境汚染の現状を変えていく力になってください。


いや~しかし「奇跡のりんご」に衝撃を受けておりましたが、
30年も前から、化学肥料・農薬を使わないものは腐らないということはわかっていたんですね。
自分が最近までまったくこのことについて無知であったことを恥ずかしく思います。

とりあえずかっぱばは、実家の狭い畑ではありますが、
有機農法・自然農法を目指して頑張ってみようと考えているところであります。
千里の道も一歩から。
皆さん、人類滅亡阻止のため、ここでひとつ頑張ってみようではありませんか!!




 追記(12月10日)
 
 先日読了いたしました。いつものことながら後半減速しましたが、
 最後まで大変勉強になる一冊でした。

 まずはかっぱばは、来年度化学肥料と農薬を使わずに野菜を育ててみたいと思います。
 あと、庭に植えてあるお茶の葉からお茶づくり。
 あと、りんごと柿の種植え(苗ではないので失敗の可能性大)。
 あと、合成洗剤を極力使わない
 このあたりからですかね。ぼちぼちやってみたいと思います。

「脱『ひとり勝ち』文明論」

2011-05-20 22:47:06 | 
先日解消されたと思ってよろこんでいた、「ログインできない」現象。
どうやらまだ不具合は続いておりました。
この前と同じやり方で対処してもなぜかダメ。
よくわからないのですが、他のところもいじくって、
何度もやっているうちにようやくログインできました。

…本当は更新予定ではなかったのですが、
せっかくログインできたので書かせていただきます。
今ちょっと眠い状態でいまいち思考能力が働いておりません。
読みにくい文章になりましたらご了承くださいませ。


…で、こんな書き出しで始めてしまって申し訳ないのですが、
今回の本は、環境・エネルギー・貧困等の様々な問題で、
未来になかなか希望を持つことが難しい今、
一人でも多くの方にぜひとも読んでいただきたい一冊です。


著者の清水浩さんという方は、電気自動車「エリーカ」を開発された科学者。
電気自動車と太陽電池の開発・普及で、全世界の人々が
20世紀のアメリカ人並みの豊かな生活を送ることができると述べられています。

国のエネルギー政策が大きな転換期を迎えている今、一読の価値はあると思います。
エネルギー問題に興味のある方、ぜひぜひご覧になってみてください。
きっと明るい希望の光が見えてくることでしょう。
特に「原発なくなってほしい。。。太陽光発電ってこれからもっといけるんじゃない?」
と思われてる方は、かなりうれしい気持ちになれるかと思います。

科学のことはさっぱりのかっぱばなのですが、
21世紀は量子力学が、時代を担う科学となり、
今まではその中の「原子」(←原子力発電とか原子力爆弾とか)
に注目が集まっていたけど、これからは、「分子」の時代なんだとか。
トランジスタとか太陽電池といった半導体の原理による技術が
世の中を変えてくれる救世主になってくれるのかもしれません。


清水さんは世の中を変えるのは、一人ひとりの思い。
世論を変えていくことが大事だともおっしゃってます。
…感銘を受けた人はこの本を薦めてほしい、とのことなので、
かっぱばも微力ではありますが、ブログで情報発信です。

今、震災・原発事故で苦しんでいる日本。
世界中の人が、自然と共存し、豊かに暮らせる社会を作り上げる
「革命」を起こすときなのかもしれません。
「太陽光」という神様からの最高の贈り物。
これを生かした技術を開発、普及させていく使命が、
日本にはあると信じたいです。


最後におまけですが、
半導体といえば、西沢潤一先生。
以前NHKの爆笑問題さんの番組に出演されてましたが、
80歳(?)を越えた今も現役でばりばり研究中。
「送電の際のロスをなくせば、水力発電で全世界のエネルギーはまかなえる」
と夢に向かって頑張っておられました。

東北にゆかりのあるこのお二人の科学者。
お二人の語る未来像を私は信じてみようと思っています。