遺伝子組換えイネの第一種使用等に関する承認に先立っての意見募集について|e-Govパブリック・コメント
申請者
国立研究開発法人
農業・食品産業技術総合研究機構
第一種使用規程について承認を受けたいので、遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律第4条第2項の規定により、次のとおり申請します。
スギ花粉ペプチド含有イネ
(7Crp、2mALS、Oryza sativa L.)(Os7Crp1、Os7Crp2)
本遺伝子組換えイネは、表2に示した二連結した7Crp遺伝子発現カセットの働きにより、7Crp蛋白質を胚乳特異的に発現する。
7Crp蛋白質は、スギ花粉中の花粉症の原因となる抗原蛋白質Cry j Ⅰ及びCry j Ⅱに含まれ、ヒトのスギ花粉抗原特異的T細胞により認識されるアミノ酸配列(以下“ヒト T 細胞エピトープ” と記載する)部分を発現させたペプチドである(図1、表3)。
イネGluB-1プロモーターは登熟中の胚乳で特異的に転写を誘導するプロモーターである
また、表2に示した2mALS遺伝子発現カセットは、イネ由来のアセト乳酸合成酵素(ALS)蛋白質(644アミノ酸残基)の第 95番目のグリシンをアラニンに、第627番目のセリンをイソロイシンに変換した2点変異型アセト乳酸合成酵素蛋白質(2mALS)をカルス及び胚で発現する。
使用したプロモーターは、イネ由来のカルス(脱分化状態の培養細胞)特異的選抜プロモーターで、カルスと胚で目的遺伝子の発現を誘導する20)。本遺伝子カセットにより、イネカルスにアセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤である除草剤のビスピリバックナトリウム(スルホニルウレア系除草剤)耐性が付与され、同除草剤によるカルス選抜が可能となる。
(1)使用期間の変更 前回申請において令和6年3月までであった使用期間を変更し、当該第一種使用等を再開するというものであり、特段の意見はなかった。
(2)隔離ほ場の情報 前回申請について、ほ場の名称の変更(所在地は同一)や栽培履歴を更新するというものであり、特段の意見はなかった。
(3)緊急措置計画書における実施体制の変更 人事異動に伴う一部変更があったが、引き続き、緊急措置の実施体制が取られるものであり、緊急措置計画書における実施体制の変更に対する特段の意見はなかった。
(4)生物多様性影響評価書を踏まえた結論 上記内容以外、前回申請内容と特段の変更点がないことを踏まえ、本遺伝子組換えイネを第一種使用規程に従って使用等をした場合に生物多様性影響が生ずるおそれはないとした生物多様性影響評価書の結論は妥当であると判断した。
遺伝子組換えイネの第一種使用等に関する承認に先立っての意見募集について|e-Govパブリック・コメント
受付締切日時 | 2024年10月6日0時0分 |
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