「おとうさんがかえってこないのよ」(お出かけなんですよ~)
おれこはおかげさまで避妊手術のあとみるみる回復し、今では、体力も元気も、元通り。
退院後、家にもどってきてうれしそうだったが、やはり体力は落ちていたし、元気もなかった。
寒そうにしていた。
大事な内臓をひとつとったのだから当たり前なのだが。
検査結果も貧血気味だったので、これは少し考えないといけない、と思った。
「は!もしかしておさんぽのとちゅうで、たんぼにおっこちちゃったとか!」(そんなはずないですよ~)
普段の食事に戻す前に、おなかの縫ったあとが痛いはずなので、
うん●のとき、ふんばらなくてもいいように、牛乳などで少しやわらかくしてあげたほうがよいだろう。
しかし空腹に牛乳はだめ。犬にはもともと牛乳を分解する酵素がないらしいから。
幸い、おれこは牛乳が大好きで、下痢をすることもなく、普段なら何の問題もないのだが、
それでもまず、最初は、消化のいいものから少しずつ(ドライフード)。
次に約束していたあの牛肉と野菜のスープをあげた。
野菜はさつまいもと、特にレタスをたっぷり入れた。利尿作用があるからだ。
手術では全身麻酔だったので、少しでも心臓の負担をやわらげないとね。
そのあと、おさんぽに行く前に牛乳を少しあっためて、あげた。
1時間くらいしてからお散歩に行った。
うんは、すんなりと、出た。
いつもより少なかったが、なぜかにおいは強烈だった。
「おれこ、おたすけにいこうかしら」(いかなくていいと思います)
そうこうして普段の食事になり、元気も取り戻してきた頃に、
今度はいつもの夜ごはん(朝はカリカリ、夜は鶏肉野菜スープ)に、レバーを足した。
私はレバーはあんまり好きではないので、見るからにまずそう。
どうかなあ?食べるかなあ?と思ったけど、おれこは喜んで食べちゃった。
レバーと、ハツ(心臓)もいくつか入ってたみたいで、それも喜んで食べたので、
「弱ってる部分を食べるとよい」とかいう、民間神話みたいなものをよりどころにする。
朝早くからおき出して、がさごそと遊んだりしているが、おれこは二度寝する女だ。
その二度寝からはなかなか目覚められないので、時々、レバー食べさせよう。
寝起きがよくなるようにね。
そうして、元気になって、1週間後、おれこは無事、抜糸(無料)をした。
病院では「おーちゃん、おれこちゃん」ともてはやされて(かわいがられてともいう)、
病院や治療自体はいやなのだが、先生も看護婦さんのことも、大好き。震えることもない。
ついでに8種混合ワクチンも打った(8400円)。(←ちなみにおれこはその瞬間まったく気付かなかった)
領収書の写真をとって、ミグノンさんに写メール。
これでおれこはばっちり、うちの子になりました。
ああ、長かった。
だから今日から『里親日誌』なんですよ。