犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

成犬の室内おトイレの再トレーニング(その1)

2012年01月30日 | おせわがかり日誌


「とれーにんぐちゅうなのよ」


去年のクリスマスに発覚したオレコの心臓の病気。

その後、年明けすぐ避妊手術があったり、入院退院、抜糸にワクチン接取など、

いろいろあったせいでついうっかりしていたのだが。





「れべる8だったのに~」

お留守番トイレ(室内トイレ)ができるはずのおれこが、最近ぜんぜんしないのである。

「朝夕の散歩でおしっことうんこを済ませる」を<おれこの法則>にしたようだ。

トイレはいつものようにいつものところにあるのだが、使うことを忘れてしまったようだ。

「まあいいか、したいときにはするだろう」と思っていたのだが、全~然、しない。

避妊手術のあと、手術はばっちりだった。

のだが、大寒波のせいもあり、おれこの体調(体温調節)が思わしくなく、

寒い外を散歩させるのが、心臓の病気にはよくないような気がした(とアドバイスする犬プロもあった)。

この時期の朝夕のアスファルトは氷のように冷たい。

元気なときならともかく、体力が落ちているときにこの冷たさはきつい。

室内でしてくれればいいのにな、と何度かトライしてみたがやはりイヤだということなので、散歩へ行くことになる。

風が吹こうと、雨が降ろうと、である。





「このころはおうちでもできたのよ」


これは困った。

避妊手術なら治るからまだいいが、ほかの病気の場合、やはりおうちでできたほうがいいだろう。

イチからトレーニングしてちゃんと室内でできるようにせねばなるまい。

「犬マナーもそうなってきている(外ではしないさせない)わよ」

なんて、犬プロたちも言っていたものねえ・・・。

避妊手術のダメージから治ったらさっそく取り掛かろう。



というので、あれこれ調べ始めると、前にちゃんとできていた子ができなくなるケースって、結構あるんですね。

ネットで調べたらみんないろいろ書いてる書いてる。検索すると、

「助けて!●歳、ダックス、室内トイレの訓練」とかいうタイトルだらけだ。

(みんな必死だな)

この時点では、心のどこかで、オレコなら大丈夫という、意味不明の自信があったことは否めない。





「しっぱいしたことなんてなかったんだもんねー」


それらの中から、獣医師の方のアドバイスと、犬の訓練士の方の書いていたものを参考にした。

やり方は・・・(これはトレーニング以前からやっていることなのだけれど)、


(1)外でおしっこをした時にペットシーツに少しうつし取り、においをつけること


と、


これはちょっとかわいそうだったのだが、



(2)散歩に行かない


ということのふたつだけ。なんてシンプル。



【トレーニング1日目】

お休みだったので、1日ずーっと一緒にいた。

晴れていて、あたたかかったが、散歩には行かなかった。

おれこは不思議そう。おうちのトイレではしなかった。

一日がまんしたことになる。



【トレーニング2日目】

昨日まる一日排泄をしていないので、やはり心配。

おれこ部屋のトイレ以外に、いつもいるリビングに『ペットシーツを2枚』おいてみた。

使わないかもしれないけれども、したくなったらここでもできる、くらいのつもりであった。

仕事に行き、どきどきしながら帰ってみると、大本命のトイレはさらっさら。

なんと保険で置いてあったリビングのペットシーツに大も小もしてあった。しかもたっぷりと。

小は吸い取りきれず、かなりの量がはみ出ていた(結構ショック)。


・・・うう。怒らないよ、がっかりもしないよ。

そういうのを見せてはいけないのだ。

「いいこだったねー、ちゃんとできたねー、今度はおトイレでやりましょうね」

なんつって、泣きながら、床掃除。



そうだ。

うちにきてから数回、室内でトイレしたけど、それ以来できてなかったんだ。

再トレーニング2日目にしては上出来ではないのか。

心臓の病気はおしっこを我慢するといけないのだ。

だから、したいときに散歩まで我慢しないで、好きにしてもらいたいから、訓練を始めたのだ。

いいじゃないか。いいじゃないか。


ちゃんとペットシーツは認識しているみたいだから、これは期待が持てるじゃないか。

しなかったときに比べると、きっと、進歩してるんだ。すぐにまたトイレでできるようになるに違いない。

よし、2日目はリビングのシーツはやめだ。

トイレのあるおれこ部屋の電気をつけておいて、こっちでやってもらおう。




【トレーニング3日目】


↑↑↑なんて考えを切り替えて、るんるんで出かけたのだが・・・。

「なーんーでーこーこーでー?」

と泣き叫びたくなるような場所に「うん」と「しー」が、どかーん、と。

・・・してあった。

それは、リビングの板の間ではなく、『和室の畳の上』であった。

えー。そんなー。



しかも、寝室に置いてあった図書館で借りた本に異変が。

近づいてみてみると、間のページが数枚、ちぎりとられている。

・・・初めての事態。ちょっとちょっとちょっとー。

これ借り物なんですけど、私のじゃないんですけどー。

と犬相手に怒ったところで始まらない。

そんなところに置いておくほうが悪いのだ。

今は冷静にこう考えることができるのだが、そのときは、

『和室畳のまみれショック』に相当痛めつけられており、無理であった。

いやみのひとつやふたつ、言ってしまった。


「本をこんな風にしたらだめなんだよー」


と、ソフトに叱っても見た。

でも動物は現行犯じゃないとだめなのよ。

意味ないのよ。


だけどオレコは「なんだか悪いことしちゃったな」と元気がない。

それを見てまた、こちらも落ち込む。

これらを引き起こしたのは全部、飼い主の私のせいなんだよ、お前のせいじゃないの。



うー。

それにしても・・・大失敗。しくしく。

(次回につづく)