犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

警察沙汰。

2013年03月16日 | おせわがかり日誌


いつもの犬の散歩中。

この梅の花の近くで、財布を見つけた。

男物。ぼろぼろ。昨夜の雨のせいか泥だらけ。

いかにもスられて捨てられた中身のない財布だ。

・・・1分迷った。

昨日通ったとき、これはなかった。

でも今日はあった。

おそらくゆうべのうちに捨てられたものだろうが、

昼過ぎに通るまで誰も気づかなかったのだろうか。

ここは犬の散歩コースで結構人が通るのに。

なんで誰も気づかないのか。

気づいてそのまま捨て置いたのか。

さっきの1分迷った私のように。

とにかく犬の用事(うんとしー)を先に済ませないことには。

上の空で犬の要望にこたえ、戻ってきて、財布を拾う。

だけどどうしよう。

今日はいろいろ込み入った事情があってここからちょっとの交番には行けない。




なんせこの怖がりの犬も一緒だ。

でももう拾ってしまった。

ああどうしよう。

お掃除中のおじいさんに声をかけて、

「この財布見覚えありませんか」って聞いたけど

「知らん」と言われた。

念のため、財布の中身を確認し名前のあるカードがあったので、

「●●さんていう方はこの近所にはいませんか」と聞いたら

「そんな人はおらんね」「交番行ったら」と言われた。

・・・そうなんだけどさ。

犬の散歩で持っていくもの。

そりゃー個人差があるでしょうけれど、

私の場合は、ペットボトルいっぱいの水、うんこテイクアウト袋、そして犬のおやつ、である。

ああ、あと、お賽銭用の5円玉をたくさんと、あとは家の鍵。お財布も持たない。

それと私は必ず携帯電話を持つようにしている。

私はかなり用心深い性格で(だがいつも肝心の何かが抜けているのだが)出先で何か不慮のことがおこり、

必要になるかもしれないからというので、絶対に携帯だけは(充電なるべくたっぷり目で)持っていくことにしている(夫は持たないので不満)。

今日はこれが幸いした。

グーグルで最寄の交番を検索し、電話、10分以内に警察官がかけつけてくれた。

すごーい。はやーい。

警察官が大事な証拠品を扱うために、黒い手袋を使って、大事そうに財布を持った時、

あああたしはさっき、本人に連絡できたらしようと思って、

裸の手で中身を確認したから、指紋べたべただなあ、悪いことした。

(だけどそれ以上に「自分の指紋が警察に残るのやだな」と思った。)

嫌がる犬を抱っこして、拾った場所と時間と状況を話し、警察官は手際良く手早くそれをメモ。

犬の散歩だ。先述の通り、財布も持たない。身分を証明するものがないのだ。

警察官もそれを承知なので、口頭で住所氏名連絡先などをお知らせ。

終わり。

はやーい。

拾ってうろたえてから15分もたたない。

すごいね、駐在さん。

ありがとうね。

お礼もそこそこに、

「いやーん!いやーん!いやーん!」

と叫びながら犬が走って逃げるので、ぐいぐいひかれて、家へ。

犬は心臓がばくばく。

やっぱり一度家に戻って犬は置いてきてからにすればよかったかな。

・・・済まなかったなあ。ごめんよ。犬よ。

だが犬は家に帰ってから、何事もなかったかのように、

がっつがっつと朝ごはんを食べ、げっぷをし、ねむい~ん、といって、こたつにもぐって行った。

これが私の警察沙汰。

しかもホワイトデーだったね。