「わしはまたなぜここに」
待合室についてすぐ、院長先生の診察室のまん前を、
こんちゃんと陣取り、抱っこしながら、昨日練習したマナーベルト装着の儀式。
ピンクのこぐま(通称)は、電池式で動くおもちゃのように、
じたばたと抵抗するもなんとか装着完了。
いやじゃいやじゃ、というのを、しばらくは抱っこして、なだめすかす。
興奮してきたり、お隣の人が呼ばれていなくなったりしたときは、
おろして、ちょっとだけ好きにさせるのだが、そうすると、
「じゃ そゆことで わしはお先に失礼させていただきますのじゃ」
なんて都合よく帰ろうとするので、また抱っこする。
そんなこんなを繰り返し、待つこと45分。
「ミスターピンクこんすけちゃ~ん」
と呼ばれて、あらー早いじゃな~い!とうきうきしながら、
これまでわたしこんなにいいお返事したことあったかしら、ていうくらい、素晴らしい、
「はあ~い」
お返事をして、こぐまを抱っこして、診察室へ。
また電池式のおもちゃみたいにじたばたするこんちゃんを見ると、
まじめなまじめな院長先生が小さく笑って、
「ごめんなさいねえ、こんな地獄みたいないやなところへ来た上に、たくさん待って」
と、こんちゃんに敬語で謝る。
「まったくじゃよ」
三白眼気味に院長先生をにらむこんちゃん。
そんな顔してもやることはやるんだ。
すぐさま血液を採取し、そこからいったん待合室に戻って、検査結果を待つ。
30分くらいだったかな。
さて数値は。
60オーバーからの36に降下
もちろん薬の威力だろうが、食事も多少は助けているのではあるまいか
しかし手術するには少なくとも30にしたい(本来は20まで)というので、引き続きお薬を飲むことに
ごはんももちろん低ミネラル低たんぱく質低リン低塩分(もともとノンソルト)水分たっぷりで
14日後が勝負じゃな