定年後、モノつくりNPO活動を一緒にして来た仲間の一人が、篆刻と写経をやりだして何年か経つ。元々綺麗な字を書く人だったが、彼の展覧会を見に行って更に磨きがかかった字に驚いた記憶がある。その彼が、友人の依頼で掛け軸用の般若心経の写経を完成させたという。昔の仲間が集まってその出来栄えを鑑賞させてもらうことになった。白板に掛けた作品は般若心経、千文字(楷書、篆書)、篆刻で、先ず、その文字の数に圧倒され、さらに、その一つ一つの文字の端正さに吃驚する。般若心経を書きあげるのに4時間掛るとか。千文字となるとどうなることか。最後に般若心経を始めた時の作品と今回友人用に完成させた書と並べて、その進歩の跡を見せてくれた。素人でもその差は判別出来た(写真5)。彼の精進に拍手。









