アケルケさん新聞記事
毎日新聞東京版9月21日付け、「ひと」欄掲載
【毎日新聞東京版 9月21日 アケルケ・スルタノバさん著作紹介】
ひと アケルケ・スルタノバさん=カザフスタン核実験場近くの住民の証言集を日本語で出版
アケルケ・スルタノバ(Akerke Sultanova)さん(35)
旧ソ連が核実験を繰り返したカザフスタン・セミパラチンスク。生まれ育ったこの土地で、「ポリゴン」(実験場)近くの住民約80人の証言をまとめた「核実験地に住む」(花伝社)を今夏、出版した。 幼い頃、実験場から150キロ離れた自宅でも地震のような揺れを感じた。より近い母の故郷の村では、障害のある子が相次いで生まれた。1989年に核実験が中止された頃、原爆投下後を生き抜く少年を描いたアニメ「はだしのゲン」の翻訳版を見て、そこから放射線が出ていたと知った。
高校生の時、市民団体の招きで広島に1年間留学。被爆者の話を聞き、体験を継承する重みを知った。故郷では核実験が40年間で450回以上行われ、120万人以上が被害に遭ったとされるが、医療などの支援は不十分。証言を集める動きもなく、「過去の話とされている」と感じる。一橋大大学院在学中、故郷で住民を訪ね歩いた。危険を知らされずに被ばくした証言は痛ましかった。がんで家族を失った人や、自殺や中絶もあった。実験時、車から村に残るように指示された男性は「私たちは実験台にされた」とメモを残して亡くなった。「広島や長崎のように、セミパラチンスクの被害も世界に知られてほしい」と願う。世界有数のウラン埋蔵量を誇る祖国は今、原発計画を進め、核被害を訴えにくい空気が漂う。それでも「いつかこの本をカザフ語で出したい」。 文・竹内麻子 写真・藤井達也
カザフスタン・キルギス 平和文化交流の旅 報告会
~「核実験地に住む」著者を囲んで~
日 時:2018年10月27日(土) 17:00~19:00
会 場:東京ロシア語学院 2階ホール
(世田谷区経堂1-11-2 小田急線「経堂」駅南口徒歩5分
http://www.jp-euras.org/ja/about/office.html
参加費:第1部のみ :無料
第2部参加 :1500円(軽食とワンドリンク付き)
第1部 17:00~18:00
● 「カザフスタン・キルギス平和フォーラム・文化交流の旅」報告
8/28日~9/7までカザフスタン対外友好文化交流協会とキルギス対外友好協力協会連合会の協力のもと、上記ツアーが成功裡に実施されました。
その中から、主にカザフスタンの反核対話集会、キルギスの平和フォーラムと遊牧民オリンピック、そして両国での文化交流を中心にご報告いたします。
●「核実験地に住む」著者 アケルケ・スルタノワさんのお話し
~ 著書に込めた思いと国際連帯について ~
セミパラチンスク出身のアケルケさんが核実験地被害者から生の声を集め、その実態を今年7月に「核実験地に住む」という本にまとめました。著者から貴重なお話をお聞きします。
第2部 18:10~19:00
● 中央アジアの料理試食付き懇親会
第1部の内容を元に質疑応答したり、中央アジアの魅力などについて、語り合いましょう。
参加申込締切:10月23日(火)
参加ご希望の方は、下記主催者までお名前と電話番号をご連絡下さい。
日本ユーラシア協会 Email:info@jp-euras.org TEL:03-3429-8231
*****
Mari Asano
Deputy chairperson of the BOD
JAPAN-EURASIA SOCIETY
1-11-2, Kyodo, Setagaya-ku, TOKYO, 156-0052
TEL +81-3-3429-8231
FAX +81-3-3429-8233
Email info@jp-euras.org
URL:http://jp-euras.org
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