ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト

NGO ひろしま市民によるカザフスタン共和国旧ソ連核実験場周辺住民(核被害者)への支援・交流

カザフスタンへ

2018-05-18 09:52:50 | Weblog

  中国新聞に掲載されました。

 18年5月17日


 旧ソ連最大の核実験場があったカザフスタンで核実験反対運動の象徴となった歌を広島で歌い継ぐ道田涼子さん(43)=広島市安佐南区=が21日、現地を初めて訪問する。核被害を受けた両国の連携を深めたいと、行事で歌声を響かせる。

 歌は「ああ時代よ」を意味する「ザマナイ」。哀愁を帯びた旋律は、被曝(ひばく)者や古里を追われた人々の悲しみを表現し、広く歌われている。

 道田さんは劇団四季の元団員。2006年、被爆体験を音楽劇で伝える活動に取り組むNPO法人を立ち上げ、「ザマナイ」を歌ってきた。今回は、同国が主催する首都遷都20周年の記念行事に招かれ、日本語版を披露する。

 セミパラチンスク市(現セメイ市)近くの核実験場では、1949~89年に450回を超す核実験が実施され、150万人以上が健康被害を受けたとされる。

 現地の被曝者支援に取り組む市民団体「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」にも加わる道田さん。「ヒロシマとカザフの悲しみを歌声に込め、核兵器廃絶の願いを広げたい」。広島市民が折った千羽鶴も持参する。(栾暁雨)

(2018年5月17日朝刊掲載)
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