11月5日
今日は東和町の「幡まつり」だった。
風も無く、穏やかな絶好の日和になろうとしていたが、見物中止になった。
少々風邪気味なので、天の思し召しなのかも知れないと思い、いつになく大人しく自宅待機。
お昼になる頃、A君から「湯はいり」の話しが舞い込んだ。
これは神の贈り物とばかり、卵かけごはんをかっこみ、12時半に出だした。
鏡石PAの近くに「不動湯」と言う温泉がある。
今日、しみじみとその能書きを読んでみた。
弱アルカリ性 PH 9.42 (これは凄い!)
その他 いろいろの成分含有
温度 実測値 38度 (ぬめぬめぬるい)
飲用可(1L/10円持ち帰り可)
源泉かけ流し
粘りに粘って1時間ほどいれば、汗が噴出す。
日曜の昼下がりだと言うのに、先に入っていた二人が出て、貸切になった。
十分ほどして、手馴れた様子のお爺ちゃんが入ってきて話しかけてきた。
初めは挨拶代わりに、
どっから?(どちらから、おいでになりましたか?)
なんぼだい?(何歳ですか?)
などと、お決まりの話し。
「へぇ、若いない!」
「この肌みらっせやれ、艶があっぱい」と言いながら
耳元まで近づいてきて
「毎日、あさもらだぞい、80でだぞい!」
「えっ!」我が耳を疑って、聞き返した。
すると「あんたら、もう、だめかい?おらぁ毎朝、ピンピンだかんない!若いの見たらすぐだぞい!」
なんと、一気に汗が噴出した。
こりぁたまんねぇわ・・・早々に上がって、頭を洗い始めた。
話しを纏めると、元気の基は、ここの温泉と朝鮮にんじんだそうな。
石川から2回/週、十数年間通っているそうだ。
勿論、石川と言えば温泉が売りで、母畑、猫鳴ともう一つ名前を忘れたがあるはずで、
何でここがそんなにいいのか聞いてみた。
それはPH9.42の効能だと言う。そして、飲むのがいいのだと、2Lのペットボトルを見せてくれた。
心臓にことのほか、いいそうだ。
その昔、運転手をしていたとかで、おじさんの短かったけれども楽しかったあの時代に、同じ道を走っていたらしい。
小野町の平野魚屋、船引車屋呉服屋、常葉駅前、大越など次々と出てきて、その上、茨城勝田、里美、大津港等々
懐かしい地名が続々出てくるから、楽しくないはずがない。更には後から来た子連れの40代の男性も混ざって、
未だかってない盛り上がりになって、我ながら驚くほど楽しんでいた。
丁度1時間、見計らって上がることにした。
やれやれとばかり車に乗り込んで走り出したが、額から汗が噴出し流れ落ちるのには閉口する。
国道118号線を南下していた。
ふっと前方を見ると、青春時代の思い出の地、「乙字が滝」の看板が飛び込んだ。
車を止めて一息入れた。
爽やかな風が時を呼び戻す。
松尾芭蕉の句があって、名所だと教えてもらったのは、18の時だった。
随分と遠い所との思いから、あれから一度も来た事が無いこの地に、まったくの通りすがりに寄ってしまった。
ほてった身体を、心地よい風が癒してくれる。
・・・乙字が滝・・・
五月雨の 滝降りうづむ 水かさ哉
松尾芭蕉
スクーリングが須賀川になった時、レクリェーションがここで行われたが参加できなくて、ずうっと後で、誰も居ない季節外れに来た記憶がある。
・・・一人でだったかな、それとも・・・
あの頃、農家の長男に日曜日など関係なかったから、これらの行事が憎たらしく思えたし、別次元のものでもあった。
うろ覚えの赤い橋が旧道として残っていた。
・・・ここを、歩いた・・・?
なんとも、ほろ苦い・・・乙字が滝。
さぁて、汗が引っ込んだ、冷えないうちに 帰えっぺ・・・
今日は東和町の「幡まつり」だった。
風も無く、穏やかな絶好の日和になろうとしていたが、見物中止になった。
少々風邪気味なので、天の思し召しなのかも知れないと思い、いつになく大人しく自宅待機。
お昼になる頃、A君から「湯はいり」の話しが舞い込んだ。
これは神の贈り物とばかり、卵かけごはんをかっこみ、12時半に出だした。
鏡石PAの近くに「不動湯」と言う温泉がある。
今日、しみじみとその能書きを読んでみた。
弱アルカリ性 PH 9.42 (これは凄い!)
その他 いろいろの成分含有
温度 実測値 38度 (ぬめぬめぬるい)
飲用可(1L/10円持ち帰り可)
源泉かけ流し
粘りに粘って1時間ほどいれば、汗が噴出す。
日曜の昼下がりだと言うのに、先に入っていた二人が出て、貸切になった。
十分ほどして、手馴れた様子のお爺ちゃんが入ってきて話しかけてきた。
初めは挨拶代わりに、
どっから?(どちらから、おいでになりましたか?)
なんぼだい?(何歳ですか?)
などと、お決まりの話し。
「へぇ、若いない!」
「この肌みらっせやれ、艶があっぱい」と言いながら
耳元まで近づいてきて
「毎日、あさもらだぞい、80でだぞい!」
「えっ!」我が耳を疑って、聞き返した。
すると「あんたら、もう、だめかい?おらぁ毎朝、ピンピンだかんない!若いの見たらすぐだぞい!」
なんと、一気に汗が噴出した。
こりぁたまんねぇわ・・・早々に上がって、頭を洗い始めた。
話しを纏めると、元気の基は、ここの温泉と朝鮮にんじんだそうな。
石川から2回/週、十数年間通っているそうだ。
勿論、石川と言えば温泉が売りで、母畑、猫鳴ともう一つ名前を忘れたがあるはずで、
何でここがそんなにいいのか聞いてみた。
それはPH9.42の効能だと言う。そして、飲むのがいいのだと、2Lのペットボトルを見せてくれた。
心臓にことのほか、いいそうだ。
その昔、運転手をしていたとかで、おじさんの短かったけれども楽しかったあの時代に、同じ道を走っていたらしい。
小野町の平野魚屋、船引車屋呉服屋、常葉駅前、大越など次々と出てきて、その上、茨城勝田、里美、大津港等々
懐かしい地名が続々出てくるから、楽しくないはずがない。更には後から来た子連れの40代の男性も混ざって、
未だかってない盛り上がりになって、我ながら驚くほど楽しんでいた。
丁度1時間、見計らって上がることにした。
やれやれとばかり車に乗り込んで走り出したが、額から汗が噴出し流れ落ちるのには閉口する。
国道118号線を南下していた。
ふっと前方を見ると、青春時代の思い出の地、「乙字が滝」の看板が飛び込んだ。
車を止めて一息入れた。
爽やかな風が時を呼び戻す。
松尾芭蕉の句があって、名所だと教えてもらったのは、18の時だった。
随分と遠い所との思いから、あれから一度も来た事が無いこの地に、まったくの通りすがりに寄ってしまった。
ほてった身体を、心地よい風が癒してくれる。
・・・乙字が滝・・・
五月雨の 滝降りうづむ 水かさ哉
松尾芭蕉
スクーリングが須賀川になった時、レクリェーションがここで行われたが参加できなくて、ずうっと後で、誰も居ない季節外れに来た記憶がある。
・・・一人でだったかな、それとも・・・
あの頃、農家の長男に日曜日など関係なかったから、これらの行事が憎たらしく思えたし、別次元のものでもあった。
うろ覚えの赤い橋が旧道として残っていた。
・・・ここを、歩いた・・・?
なんとも、ほろ苦い・・・乙字が滝。
さぁて、汗が引っ込んだ、冷えないうちに 帰えっぺ・・・