10月14日
昨日、叔父を病院まで送り届けてから散歩に・・・
あの忘れられない、一昨年の悪夢
2日続けてリタイアした、あの「相恋の滝」です
空はどんよりなので期待薄だけど
何としても越えておきたいポイントなのだ
スキー場の駐車場で早めのお昼をいただき、いざっ、出発!
5分もしないところで、下りてくる夫婦に紅葉の具合を尋ねた
「どこまで行っても滝がなくて、戻ってきた」
えっ、流されたのかい・・・すぐ上の分岐点左でした?
「いや、右に行っただない、左だったのかい・・・」
左の黒鐘小屋の方に行くとあるはずだぞい
「あんた滝に行くのかい?写真かい・・・戻っか?」
と言う訳で、旅は道連れ・・・
かなり奥まで行ったのに何にも見えなかった・・・と、奥さんが言います
途中、昼食をする二人と別れ、先に行って待つことにして
ゆっくり歩き出して5分・・・
鼻歌交じりで、ふっと足元から目を上げて前を見たら
S字カーブの先から黒いものが下りてきます
んっ・・・熊だ!
その距離約15m
本当に熊かよ!と声を出して呟くと
聞こえたのか熊は右の獣道を登って行った
その間、5秒・・・
レンズキャップを外し目線を前に向けたときには
何も見えなかった
行ってしまった!と思っても、足は動かなかった
じっとして、腹ごしらいが済んで登ってくるであろう二人を待った
こんな時に限って「鈴」を付けてこないんだからと悔やんでみたり
食べ終わるまで待って一緒に来ていれば・・・
でも待てよ、わいわい騒いできたら出会わなかったかも・・・
このまま行けば、ある意味ラッキー!なんだよない
その間の長いこと、言葉にならない
若々しい黒い毛が鮮やかに浮かぶ
そのカーブを曲がると見えるはずなのに
前に踏み出すこと叶わず、じっとしているのみ
小声でまた歌い始めた 曲はなんでか「つきの砂漠」
しばらくして、ふっと振り向くと、二人が見えた
助かった・・・
そして30分後、三人で見た屏風岩からの「相恋の滝」
上は超軽い単眼Voigtlander40mmF2(D60)
下はTamron17-50F2.8(D90)
今が見ごろなんだけど、黒鐘小屋で土砂崩れの工事をしている関係で
水が泥だらけ
でも、紅葉に囲まれて、時折出会う人の笑顔を見ると
心休まり 来て良かった・・・と思うのです