薔薇が咲いた
薔薇が咲いた
真っ赤な薔薇が
寂しかったぼくの庭に薔薇が咲いた
寂しかったぼくの心に薔薇が咲いた
(写真:父の入院先の駐車場に咲く薔薇)
たわわに咲く薔薇が綺麗で見とれてしまいました。
そして頭の中では
昔、父がよく歌っていたこの唄が流れてきました。
父は私たちと一緒に暮らした人生
幸せを感じていたのかなぁ
寂しくなった父の心に私たち家族の記憶はあるのでしょうか。
今日はたまたま父の病院へ電話する用事があり、ついでに担当の看護師さんへ電話を繋いでもらいました。
毎回渡しているジュースやお菓子は食べきれているのか聞いてみると、
自分からはお菓子が食べたいと言うことはない様です。
看護師さん達が折をみて声をかけると少し食べる程度だということがわかりました。
「やっぱりほしいと言うのはお酒だけですかね?」と冗談ぽく言うと
「そうですね。でも以前ほどお酒のことも言わなくなりましたよ。あとよく言うのは『帰りたい』ですね。帰りたい場所は『丹後』って言っていました。」
父の故郷は京丹後市峰山町です
山に囲まれた小さな町
故郷に父の帰る場所はありません
ちょうど私くらいの年齢の時に大きな親子喧嘩をして故郷を去ることになりました。
また、遺産相続で揉めて
兄弟の縁も切っています
だけど、故郷を愛しているみたいです。
父の帰りたい場所は峰山だったんだ…
看護師さんとの話を母に話すと
母はまた涙を溜めて黙ってしまいました。
お父さん
私は明日誕生日で43才になるよ~。
一昨年は私を見て
おおきくなったなぁ~って言ってくれたよね。
お父さんと話したいなぁ。
https://blog.goo.ne.jp/kazenonei-ro/e/7406829fd23c17ba8b19e1dfa960aa4b