扉越しの面会は3週間ほど会えていませんでした。
今朝 いつものように母と一緒に父の病院に行きました。
今回、わかったことは
会えない日々が続くと
何故か私の夢によく出てくる父
3日に1度のペースで出てくるので
夢に出る度に母に
「今日 夢でお父さんに会ったわ。」
と報告していました。
するとだんだん私を心配する母
「ネイロの心が傷ついてるんや。
(入院の)サイン…お母さんが書けばよかった…」
そう母が自分を責めだしたので
私はまたいらんことを言ったなぁと反省しています。
最近みる夢は、
私が私を責めている夢ではないんです。
退院した後、やっぱり母が苦労してしまう…そんな心配から来る夢なのでした。
そして夢の中で私は
「あぁ、入院できて本当によかった。これでよかったんだ。」と夢を夢と認識し、現実の世界ではちゃんと父が入院しているとわかっているのでした。
今朝 いつものように母と一緒に父の病院に行きました。
エレベーターを上がると
病棟の扉のまえで
父と父と良く似た雰囲気の他のお爺さんとが上がったり下がったりするエレベーターの方をじっと眺めていました。
つまり
私たちはエレベーターの扉が開くと同時に
扉に張り付いて誰かを待ちわびている父たちと目があったワケです。
私たちは私たちを待ってくれていたのかもしれないと思い込み吹き出してしまいました。
私たちの顔を見て笑顔で手を振ってくれる父は
「あぁ、父は私たちを覚えてくれている」
そう思わせてくれました。
扉の向こうの父は私たちに
「今日 帰ろうと思う」
と、言ってくれました。
だけど、そのあとはまた目線はエレベーターに行きました。
色々話しかけましたが、うんうんと頷いてにこにこするのみでした。
そして手をふってくれます。
ふと、また父が話し出しました。
「こどもがしんぱいやねん」
「わたし、お父さんの子どもやで。
ネイロ!ほら!(マスクを外す)」
するとかすかに首をふって『ちがう』と言っているように見えました。
私は笑って
「わたしは ね い ろ!お父さんの子どもやで。」
そう伝えて
父の顔を見たら
目元が微かに充血し
うっすら涙をためているように感じました。
そして
「こどもが しんぱい」
そう言ってジェスチャーで泣く仕草をして
『心配』を伝えてくれました。
目の前の私は一体誰だという設定でしょうか
今回、わかったことは
父は丹後に住んでいて車に乗っていて、妻がいて、子どもがいてるという設定の中で過ごしているようだということです。
つまり父の年齢は30代半ばという設定です。
まぁ、いいか。
父にとってはその頃が一番幸せだったのかもしれない。
お酒の入っていない父が
穏やかで優しい性格だったんだと
知れて本当に嬉しい。
嬉しいけど悲しい…
やっぱり今回も泣いてしまいました。
金曜日、電話で
父の担当医師に父の普段の様子を聞きました。
すごく落ち着いていていつも穏やかにすごしているそうです。
ストーマの問題も落ち着いて、施設探しをしても大丈夫な段階に入ったそうです。