NHKのこころの時代は、いつも録画しているのですが、
私は見たり、見なかったり。
この渡辺京二さんの番組は、友人のMさんが教えてくれて見ました。
私は全く知らない人でしたが、
石牟礼道子さんが、苦海浄土を書くきっかけとなった雑誌「熊本風土記」への連載を依頼した人でした。
小さきものとは、庶民のことです。
水俣病患者の方々のことでもあります。
1970年に、厚生省へ「告発する会」として行ったのでした。仲間と一緒に。
出身は、熊本ですが、1947年に満州から引き揚げてこられました。
熊本大学に入学してまもなく、結核を患い、療養所で過ごす。
知識だけはあっても、自分は何も分かっていない存在だと気付く。
結核が治ってから、法政大学で学ぶ。
そのころ吉本隆明と出会い、師と仰ぐようになる。
「日本読書新聞」で働くが、新聞社が、国に対して謝罪文を書かなければならなくなり、
それに疑問をもち退職して、熊本に帰る。
「国からも世論からも妄想からも支配されないというあり方ができるのは、
自分が自分でありたいという仲間がいるから。」
「近代によって失われたものは何かを、庶民の視点から見つめ続けた人」
不知火の海には、宝があり、漁民がもっている豊かさや、知恵がある。
それがチッソ汚染によって破壊された。
「己をかばうな」
人から嫌われることを恐れるな。
自分をよく見せようとするな。
これは、真言宗の真宗寺の住職佐藤さんから学んだそうです。
92歳で亡くなった渡辺京二さんの生涯から、学ぶものは多い。
『逝きし世の面影』その他たくさんの著書があります。
ソシンロウバイ (野口勝利さんからお借りしました)
蝋梅の季節ですね。