芦原やすえの気まぐれ便り

原発のない町つくりなど、芦原やすえの日々の活動をご紹介します。

新年に誓う!<1日目>

2017-01-01 13:23:31 | 政治
安寧な日々は武器では守れない!



 山陰の冬は傘を手放せない。
新年を迎える日が快晴というのもなかなかない。本日も曇り空というところでしょうか。それでも雨や冷たい雪が降らないだけましです。お天気はこんな状態ですが、新しい年の一日目は騒々しくもなく、穏やかな時間が過ぎています。

 さて、この1年を振り返ってみて、とても穏やかな気分ではいられません。安全保障関連法制が強行採決されて以降、米軍と一体となった世界のどこでも戦争のできる体制づくりが着々と進められていると感じずにはいられません。自衛隊の南スーダンへの派遣は駆けつけ警護の任務が付与されていますが、派遣される自衛隊員を見送る家族の姿を見ると、居ても立っても居られない不安感が漂っています。かの地は、紛争の最中にあり、民族浄化すら危惧される地です。いつ、どこから銃弾が飛んでくるのかわかりません。緊張状態がマックスになれば、銃を撃つこともあるのです。殺すか殺されるかといった緊張状態が続けば普通の精神状態でいられなくなる可能性も高くなります。それは、これまで幾度も若き兵士を戦場へ送り続けてきたアメリカの結果を見ればよくわかります。
 私たちは、未来を担う人々をこんな目に合わせようとしているのでしょうか?

 そして、沖縄では知事を先頭に辺野古新基地建設に反対し、高江のヘリパット建設に反対する声が圧倒的です。平和な沖縄を、静かで安心して暮らせる日常を取り戻したい、ヤンバルクイナの生息する森を守りたいという当然の訴えが続いています。それでも国は自国の人びとの切なる願いを暴力的に踏みにじり、ただただアメリカの要求に応えるのみです。
 誰のための国家?連日続く暴力の様子をFBで流れてくる動画などで見るにつけ、なかなか駆けつけられないもどかしさに身もだえしながら、叫ばずにはいられません。

 その沖縄でオスプレイが墜落事故を起こしています。空中給油中にホースとプロペラが絡まったために起きた事故とのことでした。これがよそ事ではなくなりつつあります。

 お隣の鳥取県境港市には自衛隊の美保基地があります。この基地は、従来から訓練のための基地でしたが、今後は訓練のためではなく、後方支援という軍事基地としての機能強化が始まることになります。防衛省は美保基地に空中給油・輸送機KC46-Aを3機配備する計画を鳥取県、境港市、そして島根県、松江市、安来市に説明し、同意を求めています。なぜ美保基地に空中給油・輸送機を配備するのか、防衛省は「南西地域の防衛体制の強化」「必要な空域全般への進出に有利」と、その理由を述べています。尖閣諸島周辺防衛と朝鮮半島有事に対処するものだということがわかります。また、こうも説明します。「あくまで日本の防衛のためであるが、日本の防衛のために米軍機への給油も排除しない。」もう一つ重要なことは、日本が所有する空中給油・輸送機は小牧基地にもありますが、米軍機への給油は構造上できません。KC46-Aは米軍機への給油が可能なのです。その米軍機にはオスプレイが含まれています。これらを考えると、美保基地は山口県の岩国基地と一体となった運営が行われていくのではないでしょうか。
 現在でも訓練空域下にあり、騒音に悩まされている八束町のみなさんは、防衛省の説明を受け、美保基地が後方支援の軍事基地として強化されていくことに強い不安感を抱いていました。まだ、沖縄でのオスプレイが墜落する前でしたが、事故が起きないのか?その内オスプレイでも持ってくるのではないか?後方支援基地として強化されれば、攻撃の対象となるのではないか?などと訴えていました。残念ながら、同意の回答を出されてしまいましたが、その気持ちは変わらないだろうと思います。
 議会では、KC46-A配備に対して反対の意見を述べましたが、自民、公明などの賛成意見を受け、市長は直ちに同意の回答を行うと述べました。どこまでも国の言いなりです。

 末端の自治体が、そこに住む人々の安心・安全な暮らしを守らなくてどうするんでしょうか?
国家を守るために民が犠牲になるのは本末転倒!武器を持って戦うことは破壊と命を奪うことでしかありません。人を殺傷する銃口には、それとは対極にある可憐な花を込めたいと思います。そしてペンを持ち、言葉を紡ぎ、「武器を捨てよう!」と呼びかけたいと思います。
 末端の自治体である私たちの町が、勇気をもってその立ち位置に立つよう、今年も心を込めて訴えたいと思います。
 
 


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