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11月29日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
値引く以上のサービスを
商人は、自分の信念なり事業観に基づいて適正利潤というものを確保し、顧客を大事にしつつ商人としての社会的責任を果たしていくことが肝要で、それが社会共通の繁栄に結びつく望ましい姿だと思います。
そして、そうした望ましい商売をしていくためには適当にかけ引きをして値段をまけるというのではなく、最初から十分勉強した適正な値段をつけて、それは値切られてもまけない、逆にお客さんを説得し納得していただくということでなければいけません。その上で“あの店は値引く以上に価値あるサービスをしてくれる”という評判をお客さんからいただくような商売をすることが大事だと思います。
【コラム】筆洗
2013年11月28日 東京新聞TOKYOWeb
▼昔の親は、子どもに対し、ずいぶんひどい言い方をしたものだ。「お前は実は橋の下で拾われた子だ」。女の子はともかく、男の子は悪さをした時に、親からこんなことをよく言われたものである
▼事実ではないから、言える親の軽口なのだろうが、言われた方はそれなりに心配になる。自分はこの家の子どもではないのかもしれない…
▼なぜ親が「橋の下で拾ってきた」と言うのか。由来ははっきりしない。生後間もない子を道や橋の下に捨てるふりをする古来の「子捨て」という儀式と関係があるという説もある。いったん捨てて、拾われることによって、丈夫で健康に育つという親の願いが込められているという
▼心底驚き、お気の毒にと思った。六十年前、病院で出生直後に別の新生児と取り違えられた男性(60)の話である。本来、育つはずだった家庭は裕福だったが、誤って引き取られた先の家庭はそうとはいえず、苦しい生活を送ることになったという
▼六十年前といえば一九五三(昭和二十八)年生まれ。生活保護を受けて母親に女手ひとつで育てられたそうだが、ダッコちゃんやフラフープは買ってもらえただろうか、長嶋選手を見に後楽園球場に連れて行ってもらえただろうか。男性の六十年を考えてしまう
▼もちろん、橋の下で拾われた人ではないが、丈夫で健康に暮らしてほしいと願うばかりである。
☆ 今日も皆さまにとって良い一日でありますように。
今朝は寒い朝です。風邪など引かないように気をつけましょう。☆
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