泉を聴く

徹底的に、個性にこだわります。銘々の個が、普遍に至ることを信じて。

よしもとばななさん

2006-11-29 01:01:50 | エッセイ
 今日、仕事で、よしもとばななさんに会いました。とっても気さくなおばさん(失礼します)でした。
 その模様は、「ほぼ日刊イトイ新聞」(下段のアドレス)に載っています。
 http://www.1101.com/cgi-bin/photolive.cgi?p=2006books&s=0(コピーして使ってね) 
 本屋の仕事は、はっきり言って肉体労働です。入ってきた新刊を配置し、鮮度の落ちた本を下げ、レジで応対し、大きな声を出して怪しい人々を笑顔で追い出す。すべて立ったままの作業です。腰を痛める人も少なくない。
 同時に記憶がものを言う。自分の読んだ本は間違いなくご案内できる。
 自分が売りたい本もあり、売りたくないけど売れる本もある。どうしようもない本もある。おまけに自分の本もある。
 大きなため息をついてしまったり、今日のように、この仕事を続けていなければ経験できないこともある。僕がそこに立ち続けていられるのは、魅力的な人々との出会いがあったから、あるからなのでしょう。
 ばななさんとの出会いは、僕の浪人時代にさかのぼります。センター試験の現代文に「TUGUMI」が引用されていたのでした。鮮やかな描写に見入り、その後文庫(中央公論新社)を買ったのが始めてだと思います。あとは「キッチン」「デッドエンドの思い出」など読みました。石田衣良さんもそうですが、作風が、その人柄から滲み出ています。というか、まず人ありきなんですよね。この人がいて、あの作品がある。ばななさんもまた、作品そのままの人なのでした。
 ああ、作家っていいですね。ほんとに僕は、文学が好きで、それを作る作家が大好きです。
 好きこそものの上手なれ!

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2 コメント

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Unknown (ET)
2006-11-29 11:51:19
いいなぁ!いいなぁ!
私も会いたいよ~

「よしもとばなな」という、ひらがなそのまんまの彼女に。

うらやましいなぁ。
返信する
いいでしょ~ (きくた)
2006-11-30 01:02:36
生の作家と出会いは、僕にとっての宝物です。
おっしゃる通り、「よしもとばなな」さんは、ひらがなそのまんまの人です。
笑顔が、ほんとに素敵でした。
返信する

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